新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

Englishの表現集

2017-04-06 18:54:32 | コラム
思いつくままに「Englishではこう言う」を並べれば:

“I tried to reach the key in my pocket, where it should be but I could not. I might have lost it somewhere in this parking lot.
解説)これは1972年8月にカナダのBC州で見て(聞いて?)いた実話である。この日は早朝にヴァンクーヴァーを出発して遙か彼方のプリンス・ジョージを目指していて、中間に休憩した時のことだった。これは、男性が鍵が見つからないと近くにいた人たちに語っていたことだ。45年も経った今でも、彼が使った表現を覚えているので引用した。「ポケットに入っていたはずの鍵を取り出そうとしたが鍵がなかった。この駐車場の何処かでなくしたのかも知れない」と言っているのだ。私が面白いと感じたのが「~を取ろうとした」を”tried to reach”と表現した点にあった。

あるアメリカ人は網棚に載せた荷物を取ろうとした時に”reach”を使った。即ち、”When I reach, ~.”という具合だ。手を伸ばしたらワイシャツの裾が短くてズボンからはみ出してしまったのだった。あまり適切な例文ではないかな。

“My wife reported the loss of my key to the police immediately. So, I described the key to the police officer.”
解説)上記の例文の続編である。「家内は直ちに警察に通報した。それで、私は警官にどんな鍵であるかを説明した」なのである。私はこの”describe”の使い方に興味を覚えた。私ならば精々”I tried to explain what type of key it was.”位しか思い浮かばなかっただろう。矢張り「カナダ人は英語が上手い」なのである。”police officer”もなるほどと思わせてくれた。てっきり”policeman”というものだとばかり思い込んでいたから。

“I have a photographic memory of the conversation even after 45 years since then.”
解説)「あれから45年経った今でもあの会話には鮮烈な記憶が残っている」とでも訳せば良いだろう。ここでは”photographic memory”が肝心な点だ。「写真の」と思う言葉だが、ジーニアス英和には「鮮烈な」という訳語が出ている。確かに、彼らはこういう言葉を使って表現している。

“There goes an old saying that the money doesn’t grow on trees.”
解説)肝腎なところが”there goes an old saying”で、sayingは「ことわざ」や「言い習わし」や「格言」を意味している。故に「古くから言われていることに『金のなる木はない』というのがある」という意味だ。There goesではあまりにも英語っぽいという向きには、”There is a saying ~.”でも良いだろう。

“I don’t know how to express my appreciation to you.”
解説)「貴方にはどのように感謝すれば良いのか解らない」なのだが、少し固い感謝を表す表現だ。”how to”の後を”thank you enough”などとも言えるし、”my gratitude”などもある。これなどは感謝を表す数多い表現の中の一つに過ぎないと思う。簡単な例では”Thank you very much.”があるが、これでは陳腐なので、一寸洒落て、”Thanks a million.”なんていう言い方をするアメリカ人はいる。

“You are stymieing the traffic.”
解説)「道を塞いでいるよ」か「貴方は交通の邪魔だ」と言っているのだ。急にガラッと話題が変わったが、こういう言葉遣いも重い白いかと思った次第。「スタイミー」はゴルフ用語かも知れない。打とうとする時に「前にある木が邪魔だ」という場合に「木がスタイミーになって」などと言っている。

“We are running short of inventory.”
解説)「在庫が不足してきた」という意味だが、”run”という言葉は意外に意外性がある言葉だ。「コピーを取る」は”to run a copy”というようなものである。また「~を経営する」も”to run a grocery store”などと使える。また、これも実話だが、何名かの女子大学生だったかが1人のアメリカ人の女性とエレベーターに乗り合わせていた。アメリカ人が時計を見て”We are running late. Aren’t we?”と語りかけた。すると日本勢は一斉に「そうね、私たち遅れそうね。走らなくちゃ」と言って、エレベーターが1階に着くや否や全員で全力疾走した。アメリカ人女性は呆気にとられた表情で取り残された。”running late”を見事に拡大解釈したのだった。