新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

3月2日 その2 対外国との交渉術

2018-03-02 14:11:42 | コラム
外国人との交渉に必要な要素:

今朝ほど採り上げた韓国のような度しがたい国との交渉に必要だと思うことを、あらためて述べておこう。

私は長年我が国のビジネスマンとの交渉の場に、アメリカ側の一員として何度も何度も出てきた。そこで兎に角感じたことは、我が国のビジネスマンの方々は誠に礼儀正しく謙虚で奥床しく、常に相手側の立場に配慮され、屡々必要以上に譲歩されるのが目立った点だった。同じ日本人として解るのだが、兎に角誠意を示し礼節を尽くせば相手に通じるという、日本人同士の間でのやり方を外国人との交渉にも当て嵌めておられるのだった。

その誠意を示す姿勢はアメリカ人が相手なら先ず重大な齟齬を来すことは希だったが、相手がこと韓国人となると「解ってくれるだろう」と過去に誠意を見せてきたのは逆効果だったのは明らかだ。河野談話と言い何と言い読みが甘く、間違いだったと立証してしまった。表現を変えれば、我が国の手法には誠意さえ示せばとばかりに、何処となく「玉砕戦法」的だったと思わずにはいられないのだ。

私には矢張り、対外国人の折衝の方法を知らなかったというか、日本人同士の間で通用した腹芸的な手法に過度に依存し、衝突というか「論争と対立」に余りにも不慣れで、直接に相手に「これを言うことで失うものはない」と言ったような強硬な姿勢を出せていなかったと、経験からも言えると思う。ましてや、そのような奥床しき態度は、韓国の如き国を相手にしては誠に不適切だったと断じたい。

に角、外国人を相手にして何時まで経っても「論争と対立」を怖れていたのでは、アメリカ等は兎も角、韓国人にも甘く見られたと思わざるを得ない。私は河野外相の一見強気のような姿勢は、アメリカ的な交渉術から考えれば強硬でも何でもなく、ごく当たり前で普通なやり方だと思う。とは言うが、外国との交渉で強気に出るのは本当に怖いことなのだ。だが、怖いからと言って尻込みしていれば、何時まで経っても足下を見られて付け込まれるだけだ。

なお、これだけは言っておかねばならないが、誠意さえ示せば必ず相手に通じると思っているような姿勢は、アメリカ側から見れば「単なる感情論」に過ぎず、「問題の核心を突いた意志を表現してこないのは、時間の浪費だ」と考えられてしまうことが多いという点だ。誠意や謙譲の精神や奥床しき相手側への配慮が、彼らには「感情論」だと解釈されるのだと知って、核心を衝いた言うべきことを、真正面から言い出すようにすべきだ。


韓国との関係を維持することに意義があるのか

2018-03-02 07:40:32 | コラム
慰安婦問題については朝日新聞に謝罪させよう:

昨3月1日にはあの文在寅大統が「3・1独立運動」の演説で何を言い出すかくらいは、大方の韓国専門家の間では予測できていたようだった。そして、果たせるかなあの産経新聞の記事に従えば「ゴール 反対に動かした」内容である。私は大部分は国内向けのプロパガンダ的な人気取りを意図したものだと察しているが、何時まで経っても国際的な取り決めなどは眼中にないのか、反日の姿勢を維持し続けることが彼にとっては最優先事項だと、あらためて確認できたと思った次第だ。

私はあの妄言に対してボソボソと呟くかの如き菅官房長官の「外交筋を通じて抗議した」程度の反論というか非難声明では、生ぬるいと思う。せめて河野外相を派遣して大統領以下に真っ向から「その妄言の誤りを正せ」と決めつけても良いだろうくらいに考えている。最早ここまで来れば、このような元首を頂く国に礼儀を尽くす必要などないと思うのだ。韓国との摩擦を気にする時期はとっくに過ぎたと思う。言いがかりを付けるのは全て韓国ではなかったか。

だが、これでも生ぬるいと思う。次なる手段は「朝日新聞の社長以下幹部を韓国に派遣して記者会見を開かせ「あの吉田清二の虚構を恰も真実のように世界に向けて報じた我が社の罪は万死に値すると自覚している。この際、ここにあらためてあれは誤報であり強制連行もなければ性奴隷などという表現に相当するような行為はなかった。ここに謹んで誤報だったことを全韓国民に告げて、fake newsだったことを謝罪したい」と言わせることだ。

私はこれだけでも不完全だと思う。朝日新聞社には韓国の主だったメデイア、即ち朝鮮日報や聯合ニュース等に全面広告を打たせ、テレビのキー局にも「誤報の訂正広告を打たせたら良い」と考えている。韓国のメデイアが受けるかどうか不明だなどと言う前に「そういう意志がある」と記者会見で表明すれば良いだろう。勿論、我が国の中でも外人記者クラブ同じような会見を開いて誤報をあらためて認めれば良いではないか。

私はこの件の最大の元凶が朝日新聞社であり、この問題発生の大半の責任は朝日新聞社が負うべきだと考えているから、彼らが自発的に後始末するのが当然だと言いたいのだ。彼らが我が国に対して出来る少しばかりの貢献と償いはこれくらいしかないのではないか。

韓国の経済は今や大層疲弊している。一時、「彼らが杖とも柱とも頼る Samsungに対する我が国からの原材料の供給を止めれば、あの会社と雖もひとたまりもあるまい」という報復措置が論じられていたこともあった。それは確かに効果はあるだろうが、反論する向きは「そんなことをすれば、韓国に原材料を供給する会社が参ってしまう」と指摘していた。私は経済的な封鎖だって効果はあると思っている。

文在寅大統領のDPRKへの傾斜の度合いは並ではない。あの男の本気度は高いと思っている。私のような軍事問題が解らない者にも、もしも両国が統一されれば、核兵器と missileを兼ね備えた軍事的に強力なのだろう国が出来上がってしまうのだと解る。その他にも、自らの手で任期を青天井にした習近平率いる中国が「我が国の属国化」を目指しててぐすねを引いているではないか。彼らは裏に表に密接に繋がっていると見て誤りではない。

その時期にあって、メデイアと野党三党は嬉しそうに厚労省のデータがどうしたのとか、佐川前理財局長を喚問せよなどと緊迫する国際情勢には全く目も向いていなければ関心も不安もないようだ。私は総理には申し訳ないが、政府が残業の時間を規制しようとか働き方改革などにエネルギーを割いている時期ではないとしか思えない。残業をする者はそれだけ拘束時間中に仕事をやり遂げられない能力に問題がありはしないかと言ったら怒られるか。

私は在職中には与えられ、やると取り決めた仕事を終わらせる為には「朝は7時半にはオフィスにいたし、帰宅などは夜の何時になろうとも当日やっておくべき事が終わってから」と決めていた。この辺りを論じるのは本稿の趣旨ではないので、何れまた機会があれば。