MBAとは:
アメリカの企業社会では今や出世というか、その激しい競争社会の中で生き残って行く為には、MBA乃至はPh.D.が必須になってきたというか有力な武器となってきた傾向があると聞くので、ここにあらためて「MBAとは」を纏めてみようと考えた次第。
先ほど別途に述べたように「経営学修士」であり、Master of Business Administrationの頭文字を取った学位である。アメリカでは今やビジネススクールに入学する為には4年制の大学(under graduateなどと言うが)を卒業後に、最短でも4年間の実務経験を経ていないと受験できないような制度になっている。このような大学院の授業は教授が講義をするのではなく、その1コマ90分の中で教授が語るのは最低限に止め、後はそのテーマにしたがって討論というか教授を交えての議論が主になると聞いている。
採点には討論の中での発言、レポート、試験、出席点等々を単純に算術平均してAからEまでのような評価になるのだそうだ。教授はその院生の評価を学務課に届けるだけで及落というか単位が取得できたか否かには関わっていないのが普通である由だ。授業料は私立か州立大学かによって異なるようだが、私立大学のビジネススクールでは、授業料以外に寮費であるとか諸々の経費を合算すると、学費は年間に5~6万ドルに達するという高額になる。
故に、私が常に言ってきたことで、余程裕福な家か、資産家の家に生まれない限りIvy Leagueのような私立大学を卒業してから、一旦4年間は就職し更に2年間のビジネススクールで勉強するということは、経済的に大きな負担になるということ。そこに Student loan(学生ローン)がある訳だが、銀行も一流の私立大学のビジネススクールに入った者には見込みありと見て貸し出すそうで、迂闊に利用すると20~30万ドルもの借金となって、卒業後に返済に苦労することになると聞いている。
私が知っている例には、例え裕福な家庭であっても、親はビジネススクールの学費までは負担する考えはなく、新卒で4年間働いている間に貯金をし、更に車を売って学生ローンを借りてハーヴァードのビジネススクールに入学したという話がある。彼が入学した1990年代初めには大手企業からの青田刈りがあって、入学と同時に就職まで決まってしまったのだそうだ。
嘗ては大手の製造業では俗に言う Speed trackという出世街道が準備されていて、MBAかあるいはPh.D.たちは最初から幹部候補生なので、他の連中を退けて出世街道を突き進んでいったものだった。私も現役を離れて24年も経ってしまったので現在でもそういう街道が残っているか否かは知らないが、現在ではアメリカの過激な生存競争に耐えていく為には、MBAが強力な武器になっている時代であると聞いている。
そういうアメリカでも、つい先頃の2010年頃には所謂「ポスドク」と言われて、Ph.D.たちが職の確保に汲々としていたのだったから、時代の変化は早いのがアメリカの特徴であると思っている。
アメリカの企業社会では今や出世というか、その激しい競争社会の中で生き残って行く為には、MBA乃至はPh.D.が必須になってきたというか有力な武器となってきた傾向があると聞くので、ここにあらためて「MBAとは」を纏めてみようと考えた次第。
先ほど別途に述べたように「経営学修士」であり、Master of Business Administrationの頭文字を取った学位である。アメリカでは今やビジネススクールに入学する為には4年制の大学(under graduateなどと言うが)を卒業後に、最短でも4年間の実務経験を経ていないと受験できないような制度になっている。このような大学院の授業は教授が講義をするのではなく、その1コマ90分の中で教授が語るのは最低限に止め、後はそのテーマにしたがって討論というか教授を交えての議論が主になると聞いている。
採点には討論の中での発言、レポート、試験、出席点等々を単純に算術平均してAからEまでのような評価になるのだそうだ。教授はその院生の評価を学務課に届けるだけで及落というか単位が取得できたか否かには関わっていないのが普通である由だ。授業料は私立か州立大学かによって異なるようだが、私立大学のビジネススクールでは、授業料以外に寮費であるとか諸々の経費を合算すると、学費は年間に5~6万ドルに達するという高額になる。
故に、私が常に言ってきたことで、余程裕福な家か、資産家の家に生まれない限りIvy Leagueのような私立大学を卒業してから、一旦4年間は就職し更に2年間のビジネススクールで勉強するということは、経済的に大きな負担になるということ。そこに Student loan(学生ローン)がある訳だが、銀行も一流の私立大学のビジネススクールに入った者には見込みありと見て貸し出すそうで、迂闊に利用すると20~30万ドルもの借金となって、卒業後に返済に苦労することになると聞いている。
私が知っている例には、例え裕福な家庭であっても、親はビジネススクールの学費までは負担する考えはなく、新卒で4年間働いている間に貯金をし、更に車を売って学生ローンを借りてハーヴァードのビジネススクールに入学したという話がある。彼が入学した1990年代初めには大手企業からの青田刈りがあって、入学と同時に就職まで決まってしまったのだそうだ。
嘗ては大手の製造業では俗に言う Speed trackという出世街道が準備されていて、MBAかあるいはPh.D.たちは最初から幹部候補生なので、他の連中を退けて出世街道を突き進んでいったものだった。私も現役を離れて24年も経ってしまったので現在でもそういう街道が残っているか否かは知らないが、現在ではアメリカの過激な生存競争に耐えていく為には、MBAが強力な武器になっている時代であると聞いている。
そういうアメリカでも、つい先頃の2010年頃には所謂「ポスドク」と言われて、Ph.D.たちが職の確保に汲々としていたのだったから、時代の変化は早いのがアメリカの特徴であると思っている。