トランプ大統領の独断専行的政治手法:
これについて、昔の同僚に下記のように質問してみたので、敢えてご紹介する次第だ。
>引用開始
貴国のトランプ大統領は相変わらず独断専行的政治手法でアメリカ市民どころか世界中と我が国民までを、先頃の電撃的な金正恩との首脳会談の決定で驚かせてくれた。それだけに止まらず、今度はレックス・テイラーソン国務長官の解任を当人に告げずしてTwitterで発表してのけた。
彼は飽くまでも形振り構わずに彼自身が決めた政策乃至は事項を強硬に推し進めていく気であるのは明らかであるようにしか見えない。私は鉄鋼とアルミの輸入に関税を課していく方針を打ち出したのもその現れだろうと見ている。我が政府は同盟国である我が国は関税の対象から除外するよう説得を開始したようだが、私にはトランプ大統領が肯んじるとは思えないのだが。
私はトランプ大統領が受け入れないと考える理由は「あの関税の賦課は彼の岩盤の支持層であるプーアホワイト以下の労働者階層の安全保障が狙いであるから」にある。しかもその支持層は常に38%以上を占めており、更に増加する傾向さえ見せているからだ。
我が国の著名なジャーナリストの1人が言うには「民主主義を信奉する我が国の議員制内閣の弱点はそれが為に何事でも議決する為には極めて時間がかかってしまう欠点があること」だそうだ。これでは現在のような国際情勢が不安定な時には、万が一の事態に追い付かない危険性があるという。ところが、独裁政権となって行った中国の習近平主席や、最近の(実質的には独裁の如きになってきた?)トランプ大統領の独断専行的決定には我が国で考えられない素早さがあるのだ。
私は貴国のトランプ大統領と金正恩との首脳会談が5月まで(=4月中に)実行されるか否かは極めて疑問だと懸念している。それは、それまでに残された短い間にアメリカ側は検証しておくべき課題が余りにも多く残されているからであり、会談の場所を何処に設定するかも容易ならざる課題の内だと思うからだ。
更に、私には今更金正恩がたった一度のトランプ大統領との会談で素直にアッサリと、核兵器とmissileの放棄を受け入れるとは思えないと疑うのだ。その点については制裁が効果を発揮しているという見方があるとは承知しているが、DPRKとの国交を結ぶ国が最近またもや増えて160ヵ国どころか170を超えた事実があることを見逃してはならないからだ。
私はトランプ大統領の頭の中は依然として「ドナルド・トランプ不動産会社のオウナー兼CEO」のままであり経営の全権を掌握していた経験がある以上、何でも自分の意志決定のままに動かせることができた事態を、the United States of Americaの大統領、即ち、Chairman and CEOになった以上、これまでと同様に振る舞って良いというか、これまで以上の絶大な権限を得たと思っておられるのではないかと想像している。
貴殿のご意見を承りたいので、宜しく。
<引用終わる