新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

気懸かりな案件

2018-03-11 19:34:23 | コラム

USAとDPRKの首脳会談と文書書き換えの報道ばかり:

3.11から7年も経ってしまった日だったが、その言わば追悼番組が多かったのは当然としても、兎に角多くのテレビ局はさも嬉しそうに「文書書き換えを政府が認める」件を採り上げていた。私は本日がすっきりしない天候だったせいで、一日中気分もすっきりせずに、ボンヤリと時々テレビを見る以外は何もしないで過ごしていた。

昼過ぎの北野武の番組では、何とこんなところに出演していた藤井厳喜が「金正恩にはよほど優れた知恵者の参謀がついているのだろう。さもなければ、あれほど巧妙な6項目の条件は出せなかっただろう」と指摘していたのが印象的だった。いや、何を隠そう、かく申す私と同じ意見だったので意を強くしたのだった。「彼金正恩自身も中々の利口者だと思うが、彼一人の知恵であれほど解釈を誤らせそうな条件を並べられなかったのでは」と、私は考えていた。

これから先は、トランプ大統領がもし本当に会談に臨まれたとする時に「トランプ様ご自身がどのように過去に散々誑かされてきたDPRKの嘘話でなければ虚構に対抗されるのか、あるいは側近にいるはずの参謀の知恵を活かして対抗されるのかが、会談が上手くいくか行かないか(succeed、即ち「成功」という言葉の意味は精々この程度だ)の鍵になってくる」と思う。私は金正恩は「DPRKそのものの非核化は言っていない」との説を採る。

さて、森友学園とやらの国有財産の廉売と文書書き換え案件である。私は辻元清美が佐川前長官の辞任を「トカゲの尻尾切り」と非難したのは事実誤認であって、近畿財務局と財務省そのものがトカゲであり、佐川前長官は本体そのものであって尻尾如きではないと思うのだ。だが、私には今に至るも不良資産である土地を格安で処分したことは悪事でも何でもないのではないのかとしか解釈できないのだ。

しかし、私には「そこに詐欺的な話をでっち上げて安倍総理とその夫人を巻き込み、如何にも政治というか官邸が絡んだかの如き物語に仕立て上げた籠池なる者の作り話にマスメディアと野党連合が飛びついて今日まで引っ張ってきただけだ」としか思えないのだ。彼らに出来ることはこれくらいしかないのだと立証してきたのだ。

その今日までの経過を見ていると、アメリカでトランプ大統領が会見で真っ向から“fake news”と名指ししたのと同様に、反安倍の朝日以下のメデイアが fake newsを流しまくった効果が出ているところに、野党が「上手くいけば倒閣」とばかりに嬉々として乗っているだけとしか考えられない案件だと思っている。何度でも同じ言うが、我が国とその国会はこんな案件に時間と国費を空費しているべき時期ではないのだ。

マスメディアと野党連合は近畿財務局で自殺者が出たことを何と見做しているのだろうか。それでも彼らは内閣の責任と麻生財務相の辞任を求めるのだろうか。この私でさえ、近畿財務局と財務省本省にもこの件の処理には不手際があり過ぎたとみている。更に言えば、国家公務員の上級職試験(こういう表現で良いのかな)を通ってきた者たちと、そうではない地方の財務局のノンキャリヤーではない官僚との差が現れた事件だったのか、とすら考える時がある。

私の見方は誤りなのだろうか。何れにせよ、野党とマスメディアはそろそろ国会を正常に戻す事を目指すべきではないのか。もしも、万が一にも安倍内閣を退陣させたとしても、自民党と公明党の政権は変わらないと承知で、これから先も騒ぎ立て続ける気なのだろうか。誠に始末に困る連中だ。