冷静な評論家は語る:
少し堅い話を続けたので、軟化しようと考えた次第。
大谷翔平:
私はスポーツ関連のマスコミが持て囃すほど大谷君の immediate future は明るいものではないかも知れないと一人密かに危惧している。それは、確かに彼には類い希なる素質はあるが、如何せん彼が望んだのか栗山監督が判断を誤ったのか、二刀流などという奇っ怪なことを何年もやっていたので、現時点では「虻蜂取らず」に限りなく近い出来上がりかと懸念している。
私は打者としてはあの「しゃくり上げるような打法」では「あの球種をあれだけ巧く打たれては」と言っても良い次元にはまだほど遠く、素質だけで遠くに打てていただけの左投手の外に流れるスライダーに弱いというような欠陥が多い打者だと断じていた。現に、張本勲は「あの程度の打者は米国に行けばいくらでもいる」と手厳しかった。
投手としても確かに時速165 kmは出たが、空振りは取れていなかった。それではダメで、現にMLBでは「速球が動かない」との批判が早速出ていた。即ち、彼の地では一般的である moving fast ball ではなく、ただ単に「ズドン」と速い球がいっているだけの次元の投手だという危険性が残っているという意味だ。MLBだけではなく、NPBでだってただ早いだけでは通用しない時代になってきつつある。後は Angelsの監督・コーチがどう判断するかに懸かっていると見る。私の見方が杞憂に終われば良いのだが。
侍ジャパン:
以前にも批判したが、私はこの時代錯誤のような名称は好まない。故篠竹監督は日大フェニックスを「侍フットボール」と呼称されたが、何十年も昔のことだ。その頃の感覚を真似てどうする。私は先頃の稲葉新監督の指揮する対オーストラリアの2試合をほぼ全部に近く見ることは見た。感心しなかった。それは稲葉の指揮官としての経験不足もあったのだが、唯々勝ちを急いだ功名心に駆られたかの如き小さく纏めた試合の進め方には魅力を感じなかったからだ。
如何に何でも初回から無死走者一塁で高校野球ではあるまいに、2番を打たせた菊池にバントはないだろう。それほど小細工をしてまで勝ちを急ぐほどの相手かどうかの判断を焦っていては、見ている方には面白みがない。打たせてみて相手の守備陣形の動きを見る等の作戦を立てられなかったのかと問いたい思いだった。また、幾ら2020年を見据えたとは言え、余りにも無理な選手の選び方をしていたのも気になった。それが阪神の大山であり、広島の西川であり、ソフトバンクの上林等である。
読売の菅野と坂本も外されていれば、意外性があるソフトバンクの松田も入れていなかったのは確かにオリンピック対策なのだろう。だが、解説者からもアナウンサーからもその辺りに言及がなかったのは、彼らの不勉強かと思った。また、肩が強いというだけの甲斐と小林を入れていたのも理解に苦しんだ。リードという点から考えれば、楽天の嶋を入れておくべきかと感じた。だが、ここで稲葉を断定的に評価するのは時期尚早だろうとは思う。しかし、あれでは前任者の小久保と変わらない程度かと思う。
イチロー君:
私にとっては馴染み深いシアトル・マリナーズに決まったようなのは結構だと、一応は思う。だが、MLBで功成り名遂げた彼が補欠扱いでプレーを続ける気持ちと気迫は解らないでもないが、もう好い加減に辞めてアメリカのNYでもフロリダでも、シアトル郊外の湖に浮かぶ最高の住宅地、マーサー・アイランドに買ってあると噂に聞きた家ででも、悠々自適で過ごされた方が良いのではないかと思えてならない。
未だ未だ続ければ、それでも安打数も増えるだろうが、リタイヤーして悠々と第2の人生というか新たな生き甲斐を見出す米国流のリタイヤー後を楽しんでは如何かと提案したくなる。彼らは「リタイヤーを待ち焦がれている」し、引退すれば「お目出度う」と祝福されるのだ。
私は人生は彼の人生も野球だけではあるまいと考えている。それに彼ほどの盛名と名声があれば、新たな生き甲斐などいくらでも見つかると言うよりも、向こうから転がり込んでくるのではないだろうか。上原浩治にだって同じことが言えると思う。大体からして読売などに復帰して貰いたくない。
少し堅い話を続けたので、軟化しようと考えた次第。
大谷翔平:
私はスポーツ関連のマスコミが持て囃すほど大谷君の immediate future は明るいものではないかも知れないと一人密かに危惧している。それは、確かに彼には類い希なる素質はあるが、如何せん彼が望んだのか栗山監督が判断を誤ったのか、二刀流などという奇っ怪なことを何年もやっていたので、現時点では「虻蜂取らず」に限りなく近い出来上がりかと懸念している。
私は打者としてはあの「しゃくり上げるような打法」では「あの球種をあれだけ巧く打たれては」と言っても良い次元にはまだほど遠く、素質だけで遠くに打てていただけの左投手の外に流れるスライダーに弱いというような欠陥が多い打者だと断じていた。現に、張本勲は「あの程度の打者は米国に行けばいくらでもいる」と手厳しかった。
投手としても確かに時速165 kmは出たが、空振りは取れていなかった。それではダメで、現にMLBでは「速球が動かない」との批判が早速出ていた。即ち、彼の地では一般的である moving fast ball ではなく、ただ単に「ズドン」と速い球がいっているだけの次元の投手だという危険性が残っているという意味だ。MLBだけではなく、NPBでだってただ早いだけでは通用しない時代になってきつつある。後は Angelsの監督・コーチがどう判断するかに懸かっていると見る。私の見方が杞憂に終われば良いのだが。
侍ジャパン:
以前にも批判したが、私はこの時代錯誤のような名称は好まない。故篠竹監督は日大フェニックスを「侍フットボール」と呼称されたが、何十年も昔のことだ。その頃の感覚を真似てどうする。私は先頃の稲葉新監督の指揮する対オーストラリアの2試合をほぼ全部に近く見ることは見た。感心しなかった。それは稲葉の指揮官としての経験不足もあったのだが、唯々勝ちを急いだ功名心に駆られたかの如き小さく纏めた試合の進め方には魅力を感じなかったからだ。
如何に何でも初回から無死走者一塁で高校野球ではあるまいに、2番を打たせた菊池にバントはないだろう。それほど小細工をしてまで勝ちを急ぐほどの相手かどうかの判断を焦っていては、見ている方には面白みがない。打たせてみて相手の守備陣形の動きを見る等の作戦を立てられなかったのかと問いたい思いだった。また、幾ら2020年を見据えたとは言え、余りにも無理な選手の選び方をしていたのも気になった。それが阪神の大山であり、広島の西川であり、ソフトバンクの上林等である。
読売の菅野と坂本も外されていれば、意外性があるソフトバンクの松田も入れていなかったのは確かにオリンピック対策なのだろう。だが、解説者からもアナウンサーからもその辺りに言及がなかったのは、彼らの不勉強かと思った。また、肩が強いというだけの甲斐と小林を入れていたのも理解に苦しんだ。リードという点から考えれば、楽天の嶋を入れておくべきかと感じた。だが、ここで稲葉を断定的に評価するのは時期尚早だろうとは思う。しかし、あれでは前任者の小久保と変わらない程度かと思う。
イチロー君:
私にとっては馴染み深いシアトル・マリナーズに決まったようなのは結構だと、一応は思う。だが、MLBで功成り名遂げた彼が補欠扱いでプレーを続ける気持ちと気迫は解らないでもないが、もう好い加減に辞めてアメリカのNYでもフロリダでも、シアトル郊外の湖に浮かぶ最高の住宅地、マーサー・アイランドに買ってあると噂に聞きた家ででも、悠々自適で過ごされた方が良いのではないかと思えてならない。
未だ未だ続ければ、それでも安打数も増えるだろうが、リタイヤーして悠々と第2の人生というか新たな生き甲斐を見出す米国流のリタイヤー後を楽しんでは如何かと提案したくなる。彼らは「リタイヤーを待ち焦がれている」し、引退すれば「お目出度う」と祝福されるのだ。
私は人生は彼の人生も野球だけではあるまいと考えている。それに彼ほどの盛名と名声があれば、新たな生き甲斐などいくらでも見つかると言うよりも、向こうから転がり込んでくるのではないだろうか。上原浩治にだって同じことが言えると思う。大体からして読売などに復帰して貰いたくない。