新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

3月4日 その2 我が国の外交姿勢の問題点

2018-03-04 10:13:31 | コラム
綺麗事ではなかったか:

週刊AWACS氏は3月4日に下記の通り論じておられました。

我が国のように相手に譲歩ばかりしたために今の複雑な日韓関係を作ってしまった。米国はよく見ている筈、また、文大統領の親北融和姿勢も米国にとっては厄介な代物、両国ともに一筋縄ではいかない面倒な国である。>

これに対する私の反応は以下のようになります。

誠にご尤もです。長年対日交渉に従事し、その後も外務省や民間の企業等の姿勢を見ていますと「落としどころか妥協点を探ろうと努める」、「相手の顔を潰さないようにしよう」、「論争を避け、対立を回避する」、「これを言うことで失うものがありはしないかと怖れる」という態度が読み取れました。であれば、指摘されたように韓国が相手でも「譲歩」ばかりになったのでしょう。現在はこれらが変わっていればお許しを

私がここでそう指摘するくらいですから、アメリカ側は十分に読み切っていました。故にアメリカだけではなく、韓国にも「これを言っても先ず何も失わない」とばかりに交渉を始められたのでしょう。困ったことに韓国にはアメリカの大学にで勉強し、ビジネススクールに留学してMBAを取得した者が特に財閥系の企業のオウナーの子息等に数多くいる点です。彼らはアメリカ式交渉術も学んだと思っています。

我が国からも勿論MBA取得者はいますが、「彼らは所詮はお客様で、英語力が・・・」と私の友人の某氏は言います。それのみならず、彼らの中に入って仕事をして、初めて彼らの手法を知る機会が出来るのです。歴代の内閣にはアメリカの大学に留学経験者がいますが、遺憾ながら諸外国との交渉に強気に「これを言うべきだ。言っても失うものはない」と真っ向から切り出した大臣は現職の河野太郎氏以外にはいなかったと思います。外交交渉でフェアープレー賞を獲ってきても何の役にも立たなかったのは歴史が証明してしまいました。

故大杉漣さんの急死に思う

2018-03-04 08:27:17 | コラム
心筋梗塞だったのでは:

頭に「急性」と付けても同じだろうと思う。これまでに指摘したこともあるが「虚血性心不全」と言われる死因には心筋梗塞があると思っている。私は世にも珍しい心筋梗塞を3度も経験して尚且つ生存できている患者である。勿論、幸運に助けられたことも、最初の発症の際に救急車が国立国際医療センタ病院に行って下さったこともあると思う。

第1回目は先ず腹の辺りに異常を感じたというか異様な音を感じ、それが胸の辺りまで上がってきた時に100トンほどもある巨大な何かが落下して「痛い」と叫んだところで失神した。大杉漣さんは「腹が痛い」と訴えたと聞くが、何処か私の状態にも何処か似ていると思うし、心筋梗塞だからと言って心臓の辺りが痛む訳ではないのだ。梗塞を生じていたのは冠動脈であれば、心臓が痛まなくても不思議ではないと思うのだが。

気が付いた時にはほとんど何処も痛みを感じるところはなく、普通に立ち上がって目の前にいた家内に長男に電話をして対策を相談せよと言ったくらいだった。さらに、「もう何でもないから、これからベッドに戻って横になって休憩するか」とも言っていた。だが、息子の薦めもあって自分で119番に電話をして救急車を依頼した。

症状を聞いた救急隊は心筋梗塞(専門語でAMIというようだ)と読み切ったようで、心電図の器機と血圧計を持って上がって来られた。そして直ちに診断が出来て、搬送となったのだった。病院でも心筋梗塞に備えた態勢が採れていて、一応の検査の後で血管造影室に運ばれて一命を取り留められたのだった。今となって言えることは、病院に搬送されるまでの時間が恐らく最小限だったことが、「生存率25%」といわれている心筋梗塞から救われる大きな要因だったと思う。

虚血性心不全は「心筋梗塞が一人で寝ている夜中に発生したような場合に救いを求める相手がいないので、そのまま苦しみながら死に至ったか、あるいは私の場合のように痛みが暫くしてから消えたので大事(オオゴト)ではないと判断されたのでは」と思う。この痛みが消えることを看護師さんに尋ねてみたら、心臓から頭に血液が行かないので痛覚がなくなっているから」と解説された。これは重要な点だと思う。

実は、13年8月の2度目の発症の際は背中にうっすらと異常を感じたのだが、痛みも何もなく見過ごそうかと思った程度だった。だが、「一応安全確認の為に」と血圧を測ってみれば(確か)190/80くらいだったので、「これはダメだ」と救急車にお助けを求めたのだった。救急隊員が直ちに心電図をとられたところ波形は千路に乱れておりAMIと判断されたのだった。即ち、発症したからといって痛みは伴わないのが、心筋梗塞の恐ろしいところだとご承知置き願いたい。