新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

イヤな予感が当たった

2018-10-02 08:07:36 | コラム
沖縄県知事選挙の結果に思う:

ずっと昔のことだが、大平正芳総理がなくなった後の選挙(だったと思うが、私の記憶も怪しくなってきた)を「弔い合戦」とマスコミが挙って囃し立てた結果で、意外な人物が当選したことがあったように思う。今回の翁長知事が亡くなったことで始まったあの選挙では、先ずこの「弔い合戦」の件を想起させられた。即ち、非常にイヤな予感があって、玉木デニーなる小沢一郎の自由党を後にして出てきた者が勝ってしまうのではないかと思わせられていた。そして、そういう結果となってしまった。

昨日は私のスポーツの分野における「閃き」が当たったことを採り上げた際に、この沖縄県知事選のイヤな予感にも触れておこうかと一瞬考えたが、全く異なる性質の分野のことなので、今日まで先送りした次第だ。私は玉木デニーなる人物についてはほとんど知識がなく「確か所謂アメリカ人とのハーフだったのでは」という程度だった。1日の新聞を見れば、学歴の欄にはタレント専門学校出身とあった。「それがどうした」と言われそうだが「へー」と思っただけ。

私のこれまでの沖縄に関する知識では先ず「あの基地反対運動を何時も主導しているのは純粋の沖縄県民ではなく、本土から来ている職業運動家どもであり、報道写真を見れば何時も同じ顔が映っているそうだ」である。しかも次には「彼らは左翼と言うよりも反日本国勢力であり、沖縄の独立どころか沖縄の中国への売り渡しも辞さないような性根の腐った連中である」と理解している。中国というか習近平の狙いはそんな小さな(?)ところには止まらないのだと思うが。

また、私の理解と記憶が正しければ「普天間基地が出来た頃には、その周囲には誰も住んでおらず、後から移住してきた連中が『危険な基地である』と騒ぎ立てたのが今日に至っている」となる。この記憶が正しければ、私が好んで採り上げるある製紙会社の悲劇と同じなのだ。それは都内にあった工場の敷地の一部を住宅公団に売却し資金作りをした。その敷地には当然公団住宅が建った。そこに住んだ住民は工場の排気ガスの臭気を大気汚染だと訴えて出た。結末はそのメーカーは工場閉鎖に追い込まれたという悲しい物語。

私は日本とアメリカの政府が合意した基地の返還と新たな基地の建設を、基地問題に悩まされる純粋の沖縄県民が反対するのならば未だ理屈は通ると思う。だが、私でさえ基地による恩恵を受けている沖縄県民がいて反対している訳ではないとも聞かされてきた。自民党から変節したと聞かされてきた故翁長知事の英雄的抵抗?を支えてきた反日本と反アメリか勢力が玉木デニーを推した結果がこうなったのだと解釈している。予感通りだったのは遺憾の極みだ。

既に一部の跳ねっ返りマスコミは今回の沖縄県知事選の敗北を「安倍政権の危機」と唱え、「先日の総裁選で石破氏が善戦して予想以上の党員票を集めたことは来たるべき参議院選挙での自民党の敗北の前兆であって、この勝利に気を良くした野党は連合を組んで明日から第四次になる安倍政権打倒に乗り出す」とまで言い出す始末だ。元々彼らは偏向しているのだから仕方がないと思うが、安倍総理も余程気を引き締めて政権を維持して貰いたいもの。

私はこの期に及んでの内閣改造にも「イヤな予感」を思わせられている。具体的な理由などは政界の裏表の事情など全く知らない私には思い当たらない。だが、私には第二次安倍内閣が発足した当時の閣僚が最善であって、その後改造する度に劣化してきたと思っている。それも言わば当然で、積み残された議員の方が先発メンバーよりも優れている確率が低くなってしまうからだと思っている。今朝の新聞でチラと見ただけだが、新閣僚の年齢が高すぎる。あの年齢層が支配する時代はとっくに終わっている。