トランプ大統領は「禍を転じて福となす」のだろうか:
トランプ大統領という方は関西風に言えば「ややこしい方やな」とでもなるだろうか。当初は軽視したかのような発言をしておられたチャイナ・ヴァイラスに結局感染されてしまった。このことを批判するような声もあるやの如きだが、私は我が国の所謂専門家の医師の方が「ウイルスに感染したことは決して恥ずべき事でも非難されるべき事でもない」と指摘されたのを採りたいと思っている。ただ、感染された時期が極めて微妙だったとは思うし、既に軍の施設に隔離される前夜に高熱が出ていたとも報じられているのは不安材料であるが。
大統領は私よりも13年ほど若くていらっしゃるが、高齢者であるのも確かなことであり、基礎疾患をお持ちがどうかも知らないが、決して無理は禁物だと思って見ている。これまでに見聞した症例から見ていると、無事にウイルスを征服されて帰還するか、ウイルスが消えるまでに2週間程度は要するもののようであるから、予定されていた支持者を集めての集会や、バイデン氏との討論会の開催も微妙ではないかと思っている。この辺りをどう克服されるかが問題だろう。
但し、何方かも言われたが無事帰還されて「どうだ。私はウイルスを征服してこのように何の問題もない」と胸を張って支持者に訴えられるだろうことは、容易に想像できそうだ。即ち、「禍福はあざなえる縄のごとし」というか「禍を転じて福となす」という言い慣わしを応用されて、40%を超えると言われている岩盤の支持者層を安心させるどころか、トランプかバイデンかの選択に迷っている層を自らの陣営に引き込んでみせるのではないかとも考えられるのだ。
私は敢えて「ややこしい」という表現を使ったが、トランプ大統領という方はTwitterを縦横無尽に駆使して言わば言いたい放題を表現され、一部の反トランプのメデイアには「虚言癖がある」とまで言わせてしまわれた。確かに俗な言い方をすれば「ハチャメチャ」的な事を言われているので惑わせられる。これまでに打たれた数多くの政策を落ち着いて見てみれば「雇用の機会を増進させて景気を回復され、以前の政権とは異なって中国に対して一貫して強硬姿勢で臨んでこられた」という一線を貫いておられるのだ。そこを見誤ると、失言ばかりと批判する向きが出てくるのだ。
しかも、非常に計算し尽くされたとしか思えないように「私が見るところの、アメリカ全体の精々5%程度を占める所謂支配階層(アッパーミドル以上乃至は知的階層)の支持を確保するのではなく、プーアホワイト以下の白人の層と労働者階級(例えばラストベルト地帯の)や、少数民族等の従来は民主党支持だった複数の層を、自らの陣営に引き込まれて岩盤の支持層とされた作戦は、非常に巧妙であると思っている。私の元の上司や同僚やYM氏のような友人たちにトランプ支持派がいないことなどは、歯牙にもかけておられないのではとすら思うことがある。
私はトランプ大統領が好きとか嫌いとかいう議論や感覚を離れて言ってきたことは「我が国にとっては民主党政権の再来は“bad news”以外の何物でもなく、トランプ政権の対中国の強硬姿勢を躊躇うことなく支持するものである」なのだ。しかしながら、多くの専門家の先生方が「必ずしも当てにならない」と言われる今日までの世論調査の結果は、トランプ大統領にとっては極めて不利である。そこにこのチャイナ・ヴァイラスの感染が発生したことは、決して好ましい材料ではないと思う。現時点でバイデン氏が攻撃材料に使ったとは聞いていないが、心理的には不利な材料であろう。
話を元に戻せば、トランプ大統領が果たして「禍を転じて福となす」とされるのか、このままバイデン氏が世論調査の結果が示すように逃げ切るのかは、現時点で論じるのは時期尚早かと思う。私が問題点だと思うことは「未だ特効薬もなく、ワクチンが治験の時期を脱していないこの時に、如何なる治療法を取るのかが焦点になると考えている。投与する薬次第では意外な副作用が出てくる危険性もあるし、我が国では2度のPCR検査を経て退院された患者の中には、深刻な後遺症に苦しめられているという報道もあるのだから。要するに未だ「予断を許さない」状況なのだ。
トランプ大統領という方は関西風に言えば「ややこしい方やな」とでもなるだろうか。当初は軽視したかのような発言をしておられたチャイナ・ヴァイラスに結局感染されてしまった。このことを批判するような声もあるやの如きだが、私は我が国の所謂専門家の医師の方が「ウイルスに感染したことは決して恥ずべき事でも非難されるべき事でもない」と指摘されたのを採りたいと思っている。ただ、感染された時期が極めて微妙だったとは思うし、既に軍の施設に隔離される前夜に高熱が出ていたとも報じられているのは不安材料であるが。
大統領は私よりも13年ほど若くていらっしゃるが、高齢者であるのも確かなことであり、基礎疾患をお持ちがどうかも知らないが、決して無理は禁物だと思って見ている。これまでに見聞した症例から見ていると、無事にウイルスを征服されて帰還するか、ウイルスが消えるまでに2週間程度は要するもののようであるから、予定されていた支持者を集めての集会や、バイデン氏との討論会の開催も微妙ではないかと思っている。この辺りをどう克服されるかが問題だろう。
但し、何方かも言われたが無事帰還されて「どうだ。私はウイルスを征服してこのように何の問題もない」と胸を張って支持者に訴えられるだろうことは、容易に想像できそうだ。即ち、「禍福はあざなえる縄のごとし」というか「禍を転じて福となす」という言い慣わしを応用されて、40%を超えると言われている岩盤の支持者層を安心させるどころか、トランプかバイデンかの選択に迷っている層を自らの陣営に引き込んでみせるのではないかとも考えられるのだ。
私は敢えて「ややこしい」という表現を使ったが、トランプ大統領という方はTwitterを縦横無尽に駆使して言わば言いたい放題を表現され、一部の反トランプのメデイアには「虚言癖がある」とまで言わせてしまわれた。確かに俗な言い方をすれば「ハチャメチャ」的な事を言われているので惑わせられる。これまでに打たれた数多くの政策を落ち着いて見てみれば「雇用の機会を増進させて景気を回復され、以前の政権とは異なって中国に対して一貫して強硬姿勢で臨んでこられた」という一線を貫いておられるのだ。そこを見誤ると、失言ばかりと批判する向きが出てくるのだ。
しかも、非常に計算し尽くされたとしか思えないように「私が見るところの、アメリカ全体の精々5%程度を占める所謂支配階層(アッパーミドル以上乃至は知的階層)の支持を確保するのではなく、プーアホワイト以下の白人の層と労働者階級(例えばラストベルト地帯の)や、少数民族等の従来は民主党支持だった複数の層を、自らの陣営に引き込まれて岩盤の支持層とされた作戦は、非常に巧妙であると思っている。私の元の上司や同僚やYM氏のような友人たちにトランプ支持派がいないことなどは、歯牙にもかけておられないのではとすら思うことがある。
私はトランプ大統領が好きとか嫌いとかいう議論や感覚を離れて言ってきたことは「我が国にとっては民主党政権の再来は“bad news”以外の何物でもなく、トランプ政権の対中国の強硬姿勢を躊躇うことなく支持するものである」なのだ。しかしながら、多くの専門家の先生方が「必ずしも当てにならない」と言われる今日までの世論調査の結果は、トランプ大統領にとっては極めて不利である。そこにこのチャイナ・ヴァイラスの感染が発生したことは、決して好ましい材料ではないと思う。現時点でバイデン氏が攻撃材料に使ったとは聞いていないが、心理的には不利な材料であろう。
話を元に戻せば、トランプ大統領が果たして「禍を転じて福となす」とされるのか、このままバイデン氏が世論調査の結果が示すように逃げ切るのかは、現時点で論じるのは時期尚早かと思う。私が問題点だと思うことは「未だ特効薬もなく、ワクチンが治験の時期を脱していないこの時に、如何なる治療法を取るのかが焦点になると考えている。投与する薬次第では意外な副作用が出てくる危険性もあるし、我が国では2度のPCR検査を経て退院された患者の中には、深刻な後遺症に苦しめられているという報道もあるのだから。要するに未だ「予断を許さない」状況なのだ。