新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

10月6日 その3 もしかして

2020-10-06 18:31:36 | コラム
ここだけの話ですが:

ある筋から、笑い話だとしてトランプ大統領の僅か3日での退院を「あれがもし仮病だったら・・・」という単なる冗談として考えておくようにと断り書きをつけた上で聞かされた。実は、これを読んで、「ウーン、先を越された!」と唸ってしまった。と言うのは、私も不謹慎だとの非難を覚悟して「そのようなことがあり得たかも知れない。あれほど早い回復を見ればそういうこともあるか」と述べてみようかと、密かに考えていたのだからだ。

そう考えた根拠は、(アメリカン)フットボール界独特の表現に「今の巧妙なプレーはデザインされたものか、それともプレーが崩れたのか、あるいは単なるフェイクだったでは?」と言うのがあるからだ。即ち、観客としては「あの見事なプレーはは果たしてプレーブックに載せてあったものの一つだったのだろうか」と、判断に迷わせられるような巧みな戦法が出てくることがあるからだ。

その方式を本日のトランプ大統領の早期の退院に当て嵌めて考えると「あれは巧みに設計されたプレーであって、世論調査などの不利な状況を一気にひっくり返す為のスペシャルプレーとして、周到に準備してきたプレーではなかったのか」と考えたくもなるのだ。だが、現実にホワイトハウスに詰めておられる方々まで巻き込まれて感染者が出ている状況では、そういうことではないと思うのが常識だろう。だが、何分にもCIAが活躍している国であるから、このくらいのゲームプランがあっても驚かないと思わせる辺りが、アメリカの凄さだと思わせられてしまうのだ。

私が繰り返して指摘して来たように「トランプ大統領嫌いの支配階層乃至は知的階層というかアッパーミドル以上は、全アメリカの人口の精々5%程度だろう。トランプ大統領はそれほど少数の層に受けなくとも、岩盤の40%プラスの層を確実に自分の陣営に惹き付けておけば、バイデン氏には勝てるという算段をされたのかも知れない」と見ている。だからこそ、批判派のメデイアに「パーフォーマンスだ」と批判されても、病院の前に集まった熱心な支持層の人たちの前をドライブして見せたのではないのかな。あの群衆の中には“Make America Great Forever”というベースボールキャップをかぶった支持者もいた。

10月6日 その2 菅内閣対日本学術会議

2020-10-06 14:08:50 | コラム
菅首相に問題ありとすれば:

所謂「説明責任」とやらを果たされることかと思う。この件は昨5日夜のPrime Newsにおける橋下徹氏の説明が、最も腑に落ちるものだと感じました。即ち、彼は「総理の記者会見での俯瞰的・総合的に見て判断したというのは不鮮明である。このままではモヤモヤしたものが残って事態が解決しない。総理はより分かりやすい説明をなさるべきだ」でした。即ち、野党やマスコミ風に言えば「説明責任を完全に果たせ」ということでしょう。その背景には「安倍前総理はモリカケ桜について結局は完全に彼等を黙らせるだけの説明をしてこられなかったのが、未だに尾を引いているのだ」という見解でした。

私には橋下氏は「安倍前総理は昭恵夫人が絡んでおられたかの疑いがあると迫られた案件では、完全に説明しきれなかった」と言いたいのかと感じました。私が永年親しくさせて頂いている某有名私立大学のST教授は「説明が不十分ではないが問題点であろう」との見解でした。私は野党とマスコミ連合軍は何かと言えば「説明責任」と言いますが、私には意味が良くのみ込めずに降ります。広辞苑には「アカウンタビリティーと同じ」と出て来ました。彼等は居丈高に総理大臣に説明せよと責め立てるのではなく、礼儀正しく「キチンとしたご説明を」と要求すべきだと思うのです。

私は浅学非才にして「学術会議の推薦通りに任命しなかったことが、学問の自由を阻害するというか、奪うという論理」は理解できませんでした。私は大学の先生方がどれだけ実社会の実態を理解し認識しておられるのかにも疑問を感じます。総理の「10億円の公費が出ている以上、準国家公務員である」にどのように反論する気でしょうか。前出のST教授は「私の社会人年齢は大学院に進んだ22歳で止まってしまったことを、何時も気にしております」と言われました。私は謙虚な発言であると敬意を表し「なるほど、象牙の塔に籠もるとはそういうことか」とも理解しました。

先ほど国立国際医療研究センターでの定期診察から帰宅してつけたテレビでは、毎日新聞の由良氏だったかが「うちと朝日は強烈にこの件でキャンペーンを張っているが、2紙ほどそうではないところもある」と言っていました。その前には早稲田の岡田教授だったかが、菅総理非難の論陣を張っているところのお仕舞いの部分でした。印象では「矢張り、この先生は社会人年齢が22歳を過ぎたところで止まってしまった方かな?」でした。またTBSは所詮は毎日の系列の局だとの感を禁じ得ませんでした。


トランプ大統領が退院された

2020-10-06 08:43:22 | コラム
トランプ大統領は勝負に出られたのか賭に出られたのか:

トランプ大統領の医師団は既に日本時間昨5日の時点で「経過は良好で5日に退院されて、ホワイトハウスで引き続き療養される」と発表していた。その通りに先ほど退院されていく画像が流されていた。私には如何にもトランプ大統領らしい思い切った行動だと思わせられる。それは専門家と言われる医師の方々が「酸素マスクを付けておられた時期があり、レムデシビル(点滴のはず)を投与され、ステロイド剤が出ていたトランプ大統領は、言わば重症者に対する治療法を受けておられた」と指摘していた事からも言えると思うのだ。

この辺りは、トランプ大統領が入院された時点で何人かの専門家が「トランプ大統領は無理をしても入院を短期間で終えられ、選挙キャンペーンに復帰され、『どうだ。私はCOVID-19を征服した。ウイルス何するものぞ』との姿勢を岩盤の支持者に誇示されるだろう」との可能性があるとの予想をしていた。そして将にその予想通りの挙に出られたのだった。

私はこの感染症について何らに知識はない。だが、ご専門の医師の発言やこれまでの高齢者に生命の危険が高いことから考えると、トランプ大統領はこの際思いきって勝負に出られのではないかと感じている。現にTwitterでもその意向を表明されていた。再選について並々ならぬ意欲のほどを示しておられると思うのだ。

ここでこの危険かも知れない賭に出られたのは、バイデン氏に世論調査で差を付けられたこともあるだろうが、15日には2度目の討論会も予定されているので、入院している場合ではないと考えられたとしても不思議はない。私は以前にトランプ大統領はそのスローガンである「アメリカファースト」を強調して掲げてこられたが、その手法を見ていれば同時に「自分ファースト」ではないかと指摘して来た。そこに、先日早稲田大学の中林美恵子教授も同じ指摘をしておられたので、やや安心した。

即ち、トランプ大統領は医師団と相談されたか、あるいは大事を取るべきと宣告されたのを押し切られたのかなど解る訳はない。だが、この際は自分の意志を押し通して何としても再選を目指すのだとの強い意思を断固として表明されたのだと考えたいのだ。私には医師団がホワイトハウスで療養を継続と表明したことは、未だ何らかの危険が残っているとの診断があったのかと思わざるを得ないのだ。要するに、トランプ大統領は危険を承知の上で勝負に出られたと解釈したのだ。残す懸念は「それが危険な賭にならねば良いが」だけである。

私には病室内で声明を発表された時の顔色と表情には、これまであの大統領には見たことないような眼光の弱さと、窶れ方が見えたのがやや気懸かりだった。そこを衆目に曝してまで退院に踏み切られた決意がどう出るかかが、ここから先の最大の問題であり関心事だろう。残念ながら、私には何らの予測も出来ない。何となれば「私の理解を超越した行動」であるから。