新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

10月9日 その3 時代が変わったのだと思う

2020-10-09 13:55:54 | コラム
私は交通遺児なのだ:

昭和12年12月24日、父はその何日か前に東京は銀座の数寄屋橋交差点でタクシーのバンパーに引っかけられた為に、亡くなった。我々兄弟2人は4歳の私と2歳の弟だった。私は父が入院した病院に行ったようだし、亡くなって帰ってきたことの記憶はあった。だが、何が起こったのかは理解していなかったようだ。その後に、そのタクシーの運転手さんだったと痕で知ったが、何処か余所の人が尋ねてきて、母親が追い返したのもボンヤリと覚えていた。父が交通事故の被害で亡くなったと知ったのは、随分後になってからのことだった。

昨日からテレビも新聞も池袋で事故を起こして松永さんの母子を死に至らしめた飯塚幸三の裁判の件を繰り返して報道し、感傷的というのか感情的というのか分からないが、松永氏と親族の怒りを採り上げている。私は正直に言って、何とも複雑な思いで報道を見ている。昭和12年か13年に父の事故死が報道されたかどうかなど知る由もない。まして、マスコミの発達の度合いも現在とは大きく異なっていただろう。後になって知ったことは、母は「謝られても死んだ者が帰ってくる訳でもなし」と謝罪に来た運転手を引き取らせたそうだ。複雑な思いはこの辺りにある。

昨年、幼稚園の同窓会に生涯で2度目だが出掛けた。美智子皇后様(当時のことで、現在は上皇后様)がお見えになると知ったからだ。その時に約80年振りで戦災で失った家の隣人の兄弟の方々に出会う機会があった。その中の1人が「ほら、お隣だった」と弟さんに紹介すると「あー、覚えている。お父さんが交通事故で亡くなったあの家の」と記憶を呼び起こして下さった。当時は今よりも遙かに交通事故は少なかったはずだが、事故死の受けとめられ方は時代と共に大きく変わったのかなと思って「暫くでした」と挨拶して別れた。


10月9日 その2 日本学術会議の問題

2020-10-09 13:21:07 | コラム
国会で茶番劇かと思うに至った:

テレビの切り取り報道では、何故か立憲民主党の杉尾(TBS出身)が居丈高に「裏でコソコソコソと法律をいじったりして」と怒鳴り上げて問題を法律の書き換えに仕向けるようになっていた。尤も、共産党は依然として任命しない理由を言えと迫って「人事上のことを言うのを差し控える」と期待?通りの答弁を得ていた。要するに、週刊新潮が櫻井よしこさんの記事を載せてしまったので、今更「理由を言え」で責めるのは得策ではないというか、大衆受けしないと知って、作戦を切り替えたのかとも思わせられた。

だが、よく考えるまでもないことで、自民党側は勿論、内閣府も拒否の理由は百も承知だし、野党の連中にしたところでマスコミ出身者が杉尾を始めとして何人もいるのだから、日本学術会議の実態を知らないはずがないのだと思う。それでも彼等は、反自民党内閣である以上、如何なる些細なことでも取り上げて、テレビカメラが入っている前で、カタカナ語で言う「パフォーマンス」がしたいだけだと思って聞いている。責め立てられている側にしても「彼等は本当の事を言われたら困るだけなので、作戦を変えたのだろう」と見て、悠々としているのかのように見える。

もしそうならば冗談ではないと思う。菅内閣の目指す行革と省庁の整理統合の対象に日本学術会議がなっていると承知しながら、正義の味方のように振る舞う野党と左側通行のマスメデイアが援護射撃しているとは、私はとんだ茶番だと思わすにはいられない。彼等野党とマスコミ連合は何も櫻井よしこさんのコラムを読むまでもなく何もかも知っていると思うべきだし、あれが出てしまった以上、内閣府と菅内閣を責め立てる手法を変えただけではないのか。何れにせよ国費と時間の無駄遣いの茶番劇だ。


WTOの事務局長の選任

2020-10-09 09:27:22 | コラム
我が国は手緩いのでは:

WTOの事務局長の選任に際して、最後の2名に残ったのが韓国の兪明希女史とナイジェリアのオコンジョイウエアラ女史と報じられている。しかも韓国はヨーロッパの諸国に猛烈に働きかけて有利な状況にあるとか。この兪なる方は我が国の韓国向けの輸出管理強化を「WTOの国際規範に一致ない」と提訴した当人であるといわれている。

そんなことは韓国が兪氏を推した時から分かっていたはずだ。その時点から我が国では経産省か外務省の所管か知らないが、強烈に他国に働きかけて「反日」だけの凝り固まっている文政権の廃家から出てきた代表を推さないように努力しておいて欲しかったなとしか思えない。韓国が何時でも強烈なロビーイングに出ることくらい常識ではなかったか。

我が国の実務面の外交は何時でも紳士的に過ぎる気がするのは残念だ。言い換えれば、手緩いとなるのだ。菅首相の巻き返しの指示と対韓国交渉の強化をお願いしたいものだ。