新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

10月24日 その2 その後の迷惑メール

2020-10-24 11:20:59 | コラム
不定期の襲来となった:

一時は日に600本も来ていたほどあれほど荒れ狂っていた(?)迷惑メールは9月31日で終わったようで、毎朝処理する手数が省けただけで結構なことだと思っていた。当方は勝手に発信元がサッパリ効果が挙がらないので諦めたのか、OCNが防御策を強化したのかくらいに気楽に受けとめていた。それまでは、アマゾンだの樂天のカードだの何のと言う純粋な迷惑メール(と言うのもおかしな表現だが)を削除して、猥褻メールだけを数えていた。数え終えた後で、全部を一括して削除していたのだ。

ところがである。去る21日からまた全部同じ文章で送信者が女性のファーストネームの猥褻メールが小規模に復活してきたのだった。だが、その数は20、17、24という程度だった。そこで、昨日はどれほど効果があるか予測できないが、一括して削除するのではなく、1件ごとに削除する戦法に出てみた。念の為に申し上げておくと、OCNからは一本のメールで知らせて来るので、従来はそれを開いて中身が何本かが分かるのだ。即ち、猥褻メールを数え終えてから、そのお知らせのメールそのものを削除してきたのだ。

その1本毎の削除戦法の効果があったのかどうかなど解らないが、本24日は「迷惑メールのブロックしたお知らせ」のメールそのものが来ていなかったのだ。この「お休み」のような現象はこれまでにもあったことなので、果たして発信元が諦めたのか否かは不明だ。だが、来なければ来ないで鬱陶しさからは解放されたのだった。別に楽しみにしている訳ではないが、明日はどうなるかを待っていようかと思っている。発信元はあんなことをして何が楽しいのだろうか。本当に迷惑な話だ。


第2回目のアメリカ大統領候補者の討論会

2020-10-24 10:46:01 | コラム
討論会なのか支持者向け訴えの機会なのか:

日本時間の23日に開催された最後の討論会は「自らの英語聞き取り能力の衰え」を痛感させられたくないが為に見る(聞く)のを回避して、テレビ報道と夜になってからの「報道1930」と「Prime News」に登場される権威者というか専門の方々のご意見を待つことにした。尤も、夜になる前に、ニュースでは反トランプ派のCNNが53対42だったかでバイデンの勝利だと報じていると知らされていたが、これはニュースでも何でもあるまい。以下は両番組に登場された6人の専門家(果たしてパトリック・ハーランがその範疇に入るかは疑問だが)のご意見の抜粋と、私の感想である。

*引き分けだったか:
TBSに登場された「前回トランプ大統領の勝利を当てられた」と紹介された木村太郎氏のみが「トランプ大統領の圧勝」と言われた以外は、皆「引き分け」の判定だった。私は引き分けというよりも、トランプ大統領は主に自己の非知識階級が構成する支持層に向けて懸命に「俺は君等の為にこれほど素晴らしい働きをしているのだから、安心して付いてこい」と訴えかけたくて、前回とは打って変わった静かな口調でバイデン攻撃に専念していたのだというように聞こえた。

兎に角、トランプ大統領は2分間マイクを切る手法が採用されたとはいえ「やれば出来るじゃないか」と思わせられたほど、強引な割り込みを控えざるを得なかった環境下での、彼としては穏やかな語り口が意外で印象的だった。そうではあっても語る内容は過激で相手を罵っているのに近いという感は否めなかった。

バイデン候補はトランプ大統領のような低層の支持層を目指している訳ではなかったのだろうから、トランプ大統領ほど乱暴な言葉遣いではなかった。より幅広い層に向かって語りかけていたかの印象があった。だが、何としてもトランプ大統領に差をつけている、世論調査の数字を揺るがせてはなるまいという安全運転の姿勢が見えたような気がした。何れにせよ、両者とも広くアメリカの国民に語りかけている訳ではなく、主として支持層の確保の為の討論を展開したと思って聞いた。故に「引き分け」というよりは柔道の「指導」を与えたくなった。

*トランプ大統領の言葉遣い:
私はずっと以前からと言うか大統領就任以来のトランプ氏のやや品位に欠けるswearwordまで使う言葉遣いの乱暴さと“you know”の多用は、「彼の岩盤の支持層であるプーアホワイト、労働者階級、複数の少数民族等々に向けて語りかける為の手法であり、最初からアメリカを支配する上流の階級など当てにしていないことを表している」と指摘してきた。その点をPrime Newsの佐々江元駐米大使、古森義久氏、WSJのピーター・ランダース氏(P. Landers)が指摘されたのは、大いに意を強うした。

その言葉遣いという点ではバイデン候補はアフリカ系の支持率が圧倒的に高いということがWSJの調査で出ているそうだが、ごく普通の語り口だと思わせられたが、前回だったか今回だったか失念したがトランプ大統領を指さして“This guy”と言ったのが印象的だった。“guy”はアメリカ人が使う言葉としてはごく当たり前のものだが、公開の席で大統領に向かって使うのは「如何なものか」とは思わせられた。また、私はアメリカでの礼儀作法として「他人を指さしてはいけない」と聞かされていたので、あの動作は「アレッ。あれで良いのか?」と感じた次第だ。

*内容があったか:
余り印象的ではなかったという気がする。トランプ大統領が新型コロナウイルスのアメリカ国内での大流行で800万人も感染し、22万人もの死者が出たのは「中国のせいだ」と決めつけたのは理屈はその通りだと思う。だが、「絶対に自らの非を認めないアメリカ人の習性」からしたら当然だろうから、トランプ氏が責任回避したと見ない方が良いだろう。バイデン氏がシェールガス云々と言ったのは大きな失点だという指摘もあるが、ランダース氏はそれほど重視していなかった。

ランダース氏は「今や有権者の90%以上は誰に投票するかを決めているだろうし、自分も既に事前投票を終えているので、この討論会で大勢が変わる確率は低いだろう」と指摘していた。確かに、一般論としても投票日の1週間前になっても迷っている人たちが多いということは滅多にないとは思う。だが、トランプ大統領がの岩盤の支持層や隠れトランプや、隠れバイデンにとっては有意義な討論会だったのかも知れないだろう。

*文化比較論に行こう:
全く本筋を離れた事だが、反町も女性キャスターも暫くの間はランダース氏に「ピーターさん」と呼びかけていたのは「やれ、やれ」と思わせられた。不味いことをやっているなと思って少し嘆いていた。そう言うのならば、古森義久氏には「義久さん」と呼びかけなければ調和が取れないのだ。だが、流石にというか何というかフジテレビは途中で気が付いたのか「ランダースさん」に切り替えたのだ。嘆かわしい事は何もマスコミだけではないが、未だに我が国ではアメリカやヨーロッパでは「ファーストネームが先に出てくるので、名字ではない」と理解できていないような点だ。