新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

9月3日の出来事から

2021-09-04 08:30:09 | コラム
日本大学フェニックスの新監督と菅義偉内閣総理大臣:

昨3日は何時もの通りに朝7時過ぎにPCを起動し、先ず前日のブログのアクセス数を確認してからEmailの受信トレイを見た。すると、前夜の19時過ぎに日本大学のST教授からのフェニックスの新監督が平本恵也氏(34歳)に決定とのお知らせがあったと判明。平本には聞き覚えがあり、もしかしてQBだった人ではないかという程度の知識しかなかった。何れにせよ、8月31日で橋詰功氏の契約が終了していたので、シーズン入りを迎えて新監督が決定したことは大変結構なことであり、歓迎すべきだと思った。

それから「平本恵也とは」をGoogleで検索してみると、早くも色々な情報が出ていたので出身高校から何処に就職していたかも直ちに確認できた。夕方に永年親交がある当方よりも3年ほどお若いフェニックスのOBだった方と意見を交換したが、ポイントは「新監督が橋詰氏のアメリカ式の合理的且つ科学的な指導法と、従来のフェニックス式のフットボールとを何処でどのように融合できるかではないか」という辺り意見が一致した。

ところがである、午後何時頃だったかの記憶も薄れたが、確か「ひるおび」だったかにチャンネルが合っているときに、画面の上に「菅総理が総裁選に出馬せず」と出たのだった。その日で一番の出来事だった。既に述べてあったように大いなる驚きではなかったが、まさかこの時間にその意向を表明されたのには衝撃を受けた。変な言い方だが、フェニックスの新監督決定のニュースが何処かに吹き飛ばされてしまうほどだった。

今朝のマスコミ報道では菅首相は立候補の意思を表明した河野太郎大臣を支持するとされたそうだ。確かに河野大臣はマスメディアによる世論調査では「次期首相」としての人気は高いようだ。また、未だハッキリと意思を表明していない石破茂氏もマスコミの調査では、常に一般人からの人気は非常に高いようだ。私はこの辺りにマスメディアの報道の問題点があるように思えてならないのだ。

最も見近な例を挙げれば、産経の阿比留瑠偉氏や本日の週刊誌ウオッチングで花田紀凱氏も指摘していたように菅首相は例えばワクチンの接種実績を50%に迫るところがまでにされた。また、感染者の数などはアメリカの10分の1以下に抑えた等々の実績を残しておられたが、それらがマスコミの過剰な「コロナは怖いぞ」や「意図的な世論調査で菅内閣のコロナ対策を支持しないが過半数を占める」となってしまったようなミスリーディング(誤解を招くような印象を与える)な姿勢の報道に禍されたではないか。

私が敢えて言いたいことは「次期総理・総裁を選ぶのは国民ではない」ということ。河野太郎氏が人気投票であるかのような世論調査で支持率が高いことが、自民党所属の議員や全国の党員の支持とは同一ではないのではということであろう。私はこれまでの会社員としての人生経験から言えるので、外から見て「あの人こそは次期役員」か「次期社長か」と思わせられた人物が選ばれた例は極めて希だった。その意味するところは「組織内における上や横からの査定や評価は、外面とは同一ではない」という極めて冷厳な事実だ。

新聞記者さんたちは裏の裏まで取材して熟知しているはずだ。だが、彼らが先ず本当の事や触れてはならないことまで記事にするとは限らないのだ。しかし、その報道の姿勢如何では「菅首相の実績の素晴らしさを正確に伝えていなかったような好ましくない結果になっていた」ように思えるのだ。今後、何人の方が立候補されるか知らないが、マスコミ報道に惑わせられないようにご注意を。