新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

9月15日 その2 あらためて「大谷翔平君は大変だな」と痛感

2021-09-15 16:57:16 | コラム
MLBの投手がまともに勝負して来ないのでは:

本日も何という意図もなく、NHKのBSでLA エンジェルス(流石と言うべきか、NHKは「エンゼルス」などとは表記していなかった)が中部地区で断然とした1位を走っているシカゴホワイトソックスに大敗する様子を見ていた。解説が新井宏昌だったので、バッテイングに関しては聞きやすかった。彼は「大谷はまともに勝負して貰えないので、初球からで手を出していく傾向が見えるようになった」と言っていたが、将にその通りで初球のアウトサイド高めのボール球を振りに行って空振りだったと記憶する。

昨日も指摘したが、エンジェルスには彼以外に怖い打者がいないので、相手テイームの投手は大谷さえ抑えておけば、後は気楽に勝負に出てくる。論より証拠でこの1回には3番打者は見事なホームランを左翼席に叩き込んだ。念の為に申し添えておくと、1と2番打者は凡退していた。後はまた細切れでしか見ていなかったが、ホワイトソックスの投手はついぞ大谷が打てそうな所には投げてこなかったし、大谷にも焦りが見える感があって、ボール球に手を出しては三振に終わったりしていた。

更に細かく観察してみると、大谷と対戦する投手たちはインサイドを速い球、ストライクからボールになる変化球等々で攻め続けて、何とかして崩すか仮令打たれても大事に至らないような投球を続けていると見た。それに加えるに、昨日取り上げた金村義明や山下大輔が指摘していたように、前半のフォームが崩されているし、引っ張るだけの打ち方になってしまっているので、相手投手も攻めやすいのかと見ている。それにベンチにいる大谷の表情が暗いのも「あれでは宜しくないな」と気になった。

私は我が国の新聞やテレビには「やれホームラン王だの、ベーブ・ルース以来の記録だの、MVPだなど」と軽々しく騒ぎ立てるな」言いたい思いで見ている。大谷自身も「ホームラン王のタイトルは欲しい」と語っていたほど意欲がるのだから、雑音でしかないような騒ぎ立てをせずに、ソッとして上げる方が良いと思うのだ。私は繰り返して「マスコミの過剰な騒ぎ立てと褒めあげが、過去において碌な結果を生んでいなかったではないか」と指摘した。相手にする他球団だって、評判の人気者を何とか打たせまいと抑えにかかるだろう。

タイガースの新人で一時は新人王どころがホームラン王にでもなりそうな勢いだった佐藤輝明は、持ち上げすぎか持ち上げられ過ぎが祟ったのか、インサイド攻めにバッテイングを崩されて二軍落ちしたではないか。彼と大谷を同日に論じる訳にはいかないが、凄いところを見せて目立ちすぎると、標的にされやすいのではないかと危惧している。エンジェルスには大谷の引っ張りだけになった打ち方の改善を忠告できるだけのコーチはいるのだろうか。アメリカのコーチは「ご指導を」と申告しない限り、救いの手を差し伸べないと聞いているが。

大谷翔平君、奮起せよ。

我が街東京の変化を語れば

2021-09-15 08:55:40 | コラム
「三日見ぬ間の桜かな」を思い出したほど変わっていた:

先月下旬に思いがけぬ緊急事態で、ここ新宿区百人町という時代の流れに見放されたような街から、タクシー代¥3,700を投じて西新橋という地名の場所に出掛けた。思い起こせば1988年に新宿区に移住してきて以来、ここ13階から見える景色は急激に変化し続けて来た。今ではレインボーブリッジも東京タワーも見えなくなったほど、南の方角に高層建築が乱立したのだ。六本木ヒルズとやらも上部が何とか見えるのだが、不思議なことにここからは見下ろす感があるのだ。六本木は低地なのらしい。

その西新橋までの緊急の旅では滅多に通ることがない道を行ったので、自分たちが何処を走っているのかは見当が付かなかったほど、都心に向かえば向かうほど高層建築が増えていた。後になって「それが虎ノ門ヒルズだ」と二男に教えられた雲つくような建物の下も通った。これまでに屡々京急線や東横線に乗ると「谷底を走っているかのような高層ビルばかり」と驚いて見せたが、その谷底現象は都内にもあったと知り得たのだった。帰路は経費節減の為もあって新橋からJRを利用したが、新橋駅構内の変化にまごつかされてしまった。

「西新橋」とは往年のどの辺りを言うのかが解らなかったが、40年ほど前だっただろうか勿論接待で訪れた超高品質と高価格で知られたステーキの有名店「麤皮/ARAGAWA」がここだったかと思い出させて貰えた。当時でもステーキだけで一人頭¥30,000だったのだが、検索してみれば現在では予算が6~8万円となっていた。ウイルスに感染する危険性さえなければ、変わり果てた東京の本当の都心を命がある間に歩いて見たいのだが、GPSなどの持ち合わせがない我が夫婦ではきっと迷ってしまうだろう。

ところで、ここ新宿区百人町の13階から見える景色に中には大小の変化がある。大の方は歌舞伎町のミラノ座の後に建築中で外観では工事が終わりに近いと見える48階建てと聞いたかなり個性豊かなデザインである高層建築がある。新宿には渋谷のような思い切りすぎた再開発の計画がないようなので、このミラノ座後の建物が傑出している。小の方は明治通りの新宿五丁目辺りにあった「ホテルサンルート東新宿」が何時の間にか「フレッサイン相鉄」と最上階の看板が変わっていたことだ。COVID-19の悪影響は矢張りホテルに及んでいたのかと思わせられた。

我が新宿区(とは言うが、私が生まれ育った往年の小石川区駕籠町にあった家は昭和20年4月のアメリカ軍の空襲で焼失していた)は建ぺい率か容積率の何れかに制限があり例外を除いて11階か12階までしか建っていない。その建物が両側にズラリと建ち並んでいる明治通りを通過しても谷底感がない。また、それ故にか大久保通りの山手線内側になるKoreatownと化してしまった辺りには、精々3階建てくらいしかない。私は何処かのデイヴェロッパーがこの街を綺麗にして近代化する、大久保駅周辺再開発のプロジェクトでも企画して貰えれば有り難いものだと願うのだが。

私がこれまでに某私立大学のST教授がここまで度々来て下さって「もう、この街の異常さには馴れました。だが、異常さに馴れてしまった自分が怖いと思うのです」と言われたと、何度引用したことか。この街は異常化されるが儘に放置されていたのだった。国際法の権威TY先生は「この街の異常さには気分が悪くなる」とまで言われた。再開発、近代化、正常化されて欲しいのはKoreatownでありイスラム横丁なのだ。小池都知事は歌舞伎町の飲食業者を退治されただけだ。