新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

2021年11月の新宿区の人口

2021-12-06 07:58:06 | コラム
21年11月の新宿区の人口は対前月比334人の減少で341,894人だった:

新宿区の21年11月の人口は6月以来の減少傾向が続いて341,894人となり、対前月比では△0.1%になっていた。日本人も△155人で307,501人となり対前月比でが△0.05%だった。外国人も179人の減少で34,393人となった。外国人が区全体の人口に占める比率は10.05%となって僅かに低下していた。外国人の減少振りを20年11月の36,048人と比較してみると△4.6%で案外に低かったように思える。このように統計上では外国人は減少しているのだが、大久保通やイスラム横丁では相変わらず大勢のイスラム教徒に出会うし、路上駐車だって無くならない。

区全体の人口も1年前と比較すれば2,309人も減少していてその率は△0.67%だった。日本人は過去1年間に654人の減少となっていた。新宿区ではCOVID-19の感染者は昨年の同じ頃と比較すれば激減しているにも拘わらず、減少傾向が続くのは他に何か原因があるのではないかなと思わせられる。

11月には大病院での定期的検査と診察が多かったことと止むを得ぬ事情があって、日頃の行動範囲内である新宿駅西口周辺と高田馬場駅の近所に数回出掛けていた。そこで気が付いた現象はと言えば、これらの言わば繁華街では「コロナ以前」(などと自分では嫌悪している「コロナ」を使うが)の賑わいを取り戻していた感があったのが極めて印象的だった。更に、高田馬場駅周辺では殆ど異邦人というかイスラム教徒に出会うことがない別世界のようので、ここが同じ新宿区内なのかと思ってしまうのだった。

我が家の直ぐ近くにある道路から数メートル引っ込んだ場所にある何をやっても当たらない建物がある。そこについ先頃今度は「ハラル」を謳った焼き肉店が出店された。すると、彼らはその道路と店舗の間の僅か場所を利用しようとしたのかスタンドを造り始めた。しかし、その工事を担当した作業員は全て彼らの仲間だった。この店にせよハラルフード販売店にせよ、従業員は全て異邦人というか異教徒なのだ。私が疑問に感じることは「彼らはそのような営利事業を営めるヴィザを持っているのだろうか」と言うことだ。なければ、違法状態ではないか。

以前に取り上げたイスラム横町のベトナム料理店が路上に設けたスタンドでは、矢張り摘発されたのか店内に引っ込められて、ベトナム人が集まっては来ないように変化していた。その直ぐ近くに所謂「リニューアル・オープン」したイスラム教徒向のハラルフードのスーパーマーケット風の店には、日本人が数多く入るようになって来た。その店の反対側の新装なったケバブのスタンドにはチラホラと日本人が買いに来ている。

この通りには他にも中国製の衣料品を¥1,000均一で販売する店があるし、2軒のケバブのスタンドもあるし、その隣には日本語が通じなかった中国料理店もあるし、何度か店名が変わった韓国料理店も¥600のランチで女性に人気があるし、アラブ料理店もあるし、ベトナム料理店もあるし、ネパール酒場の看板を掲げた店もあるし、小規模なホテルの東南アジア風ダイニングルームは何時見ても女性客で賑わっている。という状態で、この通りは言うなれば国際色が豊かになりつつあるのだ。これは果たして歓迎すべきことなのだろうか。

参考資料:新宿区「広報」21年12月5日号