新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

矢張りスーパーボウルは素晴らしかった

2022-02-15 11:08:03 | コラム
午前2時14分に起きて観戦した甲斐があった:

本日は素晴らしく鍛え上げられた優れた体格を活かした技術と身体能力の争いを、2時間楽しむことが出来た。このスーパーボウルの観戦を諦めたようなことを言ったが、新聞のテレビ欄を良く見ると日テレのBSで本15日の午前2時15分から2時間放映するとあったので、仮令2時間に縮小されていても見る価値ありと思って、昨夜は8時半過ぎに寝てしまった。その甲斐あってか、ふと目が覚めて時計を見れば2時14分過ぎだったということ。

フットボールは残念ながら未だに我が国では同じフットボール系のサッカーやラグビーの人気と比較すれば、かなり劣っていると思っている。だが、当然のことながらアメリカではあの人気であり、我が国でも少ないながらフットボールの熱烈なファンはおられるし、私もその数少ない一人だと思っている。

私は(アメリカン)フットボールは戦後間もなくから進駐軍に接収された明治神宮競技場で開催されていた陸・海・空・海兵隊のテイームが争うRice Bowlを、遙々藤沢から一人で観に行ったりしていたほどの永年の熱心なファンである。また、当時の大学リーグ戦も東京まで蹴球部の練習の合間を縫って観に行っていた。そのフットボール好きがアメリカの会社に転じたお陰で、アメリカの本場でNFL(National football League)を見る(楽しむ)機会を得たのだった。

フットボールの世界では、彼ら(白人とアフリカ系アメリカ人が主体)がその優れた体格を最新の科学的且つ合理的なトレーニングで鍛え上げて、最高の技術と身体能力を発揮する試合を展開するのだから、その試合の運び方等々を理解出来ていれば、これほど素晴らしくまた凄い競技を堪能出来るのだ。

アメリカでは学校教育でも彼らの三大スポーツであるベースボール、フットボール、バスケットボールに慣れ親しむように教えてあるし、その何れの競技にも適するように体幹を鍛えられるようになるのだ。もともと彼らはアジア人よりは優れたというか大きな体格に恵まれているのであり、それを合理的な方法で早くから鍛えてあるのだから、身体能力が向上する訳なのだ。私は彼らの中に入って痛感したことは、何も大学でどれかの競技の選手になっていない一般の人でも、圧倒されるような体格の者が多い点だった。

そのような優れた体格と身体能力の持ち主の中から、また更に選び抜かれた者たちが大学を終える時に三大スポーツのどれを選んでプロになろうかと選択する世界なのだ。いや、その前の段階である大学でも、余程優れた身体能力と技術が備わっていないことには、その大学を代表するテイームの一員にはなれないのだ。今や野球のMLBは南アメリカ出身の選手が圧倒的に多くなったと見ているが、NFLにはアメリカの一流というか強豪大学で名を為した超一流の者たちが、ドラフトで選ばれてプロになってくる仕掛けだ。

その選ばれし者たちが競うNFLの中にある二つのリーグ、即ちAFCとNFCの優勝テイームが、最終的な王座を争うのがSuper Bowlなのである。だから、それはそれは凄い選手たちが競い合うのだから、その試合が素晴らしいものになるのは当然である。私は屡々「アメフトはルールが解らなくて・・・」と言って見ようとしない方のぼやきを聞くが「一寸お待ち下さい」と言いたくなる。「貴方様は野球をご覧になる時に完全にルールを把握しておられますか」と伺いたくなる。スポーツは単純に見て楽しめれば十分だと思う。

私はルールがどうのなどと言われずに、フットボールの場合には鍛え上げられた身体能力の極みにあるQBがあのボールを地を這うような低さを弾丸のようなスピードで軽々と50ヤード以上も投げてしまうこととか、その弾丸のようなパスを軽々と捕ってしまうレシーバーの動きなどを見ていれば十分楽しめると思っている。また、RB(ランニングバック)が味方のオフェンスラインが開けてくれた穴を凄いスピードで抜けて走り去ってエンドゾーンに駆け込んでしまう脚力も楽しめるのだと申し上げておく。

現に、この試合ではシンシナティ・ベンガルズのQBバロウ(Burrow)が凄い勢いの60ヤードほどのパスを投げて75ヤードのタッチダウンを取った辺りは素晴らしい見物だった。あれだけでも朝2時14分に起きた甲斐があった。また、勝ったロスアンジェルス・ラムズのエースレシーバー、カー(Kurr)は獅子奮迅の活躍でMVPに選ばれたが、ラムズは彼の存在なくしては勝てなかっただろうと思わせてくれた。特に4Qに20秒ほど残った場面ではQBのスタフォードとの息が十分に合って見事に勝敗を決めるタッチダウンパスを捕った辺りが最大の見せ場だった。

今シーズンもそうだったが、COVID-19に苛まれて、昨年と同様に一試合も観戦に行けなかったし、国内のボウルゲームの試合も全てテレビ観戦だったのは残念だった。このスーパーボウルもDAZNの為に危うくテレビ観戦を諦める所だったが、日テレのお陰で2時間の短縮版でも見ることが出来たのは幸せだった。ではあっても。10時半を過ぎた現在でも未だ眠気を解消出来ていないし、指どころか頭も思うように動いてくれないのだ。