新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

今回は野球の話を一席

2022-08-17 08:44:18 | コラム
「読みが当たるかな」と思って見ていた:

昨16日は結果を読もうとする私にとっては、面白い展開になった野球が昼間と夜にあった。それは、甲子園の野球の第4試合だった大阪桐蔭と東京の二松学舎の試合と、夜間のスワローズ対タイガースとベイスターズ対ジャイアンツの試合だった。

高校野球:
先ずは甲子園の方だが、これは「手に汗握らない」と予想した通りの展開で、大阪桐蔭の圧勝だった。何故関心があったかと言えば、春と夏の連覇を狙っているとアナウンサーが騒ぎ立てている大阪桐蔭は前の試合で19対0と打ちまくって大勝していたので、この試合では調子が落ちるのだろうが、東京の代表がとこまで抵抗できるのか、何点取られるのかに興味があったのだった。

結果的には二松学舎はヒットこそ打てたが、とうとう1点も取れずに順当に負けたとは言え、その出来る限りのことをやっていた直向きさは褒めて上げて良いと思った。大阪桐蔭は矢張りジンクスの通りに近い状態で、ヒットを9本しか打てずに終わった。大阪桐蔭の強さばかりが目立った試合だった。だが、果たして噂通りに春夏の連覇が出来るのか否かは「下駄を履くまで解るまい」と思う、何分にもトーナメント方式の大会なのだから。

NPB;
2試合ともBSで、NHKでは宮本慎也の解説でスワローズの方で、TBSは槇原博巳の解説でベイスターズの方の担当だった。この二つの試合で私の興味を惹いた点は9回の「果たしてスワローズとベイスターズの逃げ切りがなるかどうか」という点だった。それに、この試合は両方とも同じ時間帯に一寸ハラハラさせられる展開になったので、早寝を忘れて忙しくチャンネルを動かして懸命になって見ていた。

と言うのも、スワローズは7連敗の後の2連勝がかかっている、何とか天敵の青柳を引っ込めさせた安全圏であるかの4点差でも不安が残っていた。TBSでは2位に上がってきたベイスターズは、5位から3位に上がってきたジャイアンツを押し切れるかという僅か2点のリードだったのだ。私はスワローズが9回にマクガフではなく田口を出してきたので「大丈夫かな」と思わせてくれたし、ベイスターズではまた山崎康晃が何時もの危なっかしい逃げ切り方をするのではないかと心配だったのだ。

どっちもどっちで、田口は必死で追いすがるタイガースに2点も取られて「あわや逆転?」と思わせる走者を残して、マクガフを使わざるを得ないようにしてしまった。ベイスターズはと見れば、ここでも「イヤだな」と思わせる吉川尚輝の前に四球を与え「もしかして吉川がホームランを打てば同点で延長か」と、ジャイアンツ嫌いをハラハラさせてくれていた。

その「ハラハラ」からNHKに切り替えると、マクガフが何とか逃げ切っていた。山崎も最近原監督が重用し始めた重信を外野フライで食い止めて逃げ切っていた。この間に何回リモコンを使ってチャンネルを切り替えていたか解らないほど面白かったのが、これらの9回の展開だった。気になったことは、スワローズの投手陣が手薄なことと、ジャイアンツでは復帰してきた菅野はもはや真っ直ぐは通用しない「外すだけの投法」の投手になってしまっていたことだった。

明るい材料はと見れば、タイガースの佐藤輝明がどうやら長いトンネルの先に灯りが見えてきたようなスゥイングをしていることと、スワローズの本山や丸山という補欠的な存在が何とか使えるようになってきたこと辺りかと思う。タイガースは中野、近本、大山を欠けば、流石の青柳でも勝てないので大変だと見ている。でも、十分に楽しむことが出来た2試合の9回の攻防だった。結果としては「勝った方が強いのだ」と思う。