新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

10月9日 その2 貴乃花が来年の参議院選挙に

2018-10-09 13:22:42 | コラム
スポーツ界の代表としてだと?!:

「冗談でしょう」だ。一部のマスコミは早とちりして元貴乃花が議員会館だったかに馳浩元文科大臣を訪問したことで「すは、来年の参議院選挙に出馬か」と大騒ぎである。しかも中にはスポーツ庁のような性格も権限もハッキリしないとしか見えない役所がある事を採り上げて「貴乃花がスポーツ界を代表して出れば改革になる」とか「50万票は固い」とか言い出す始末である。「何とかにつける薬はない」とつくづく思わせられている。

これまでに私は何度も何度も「相撲はスポーツの範疇に入れて取り扱うべき性質ではない。あれは江戸時代から連綿として続く歴史と伝統に輝く興行であり、今や現在の次元までに近代化されたスポーツと絶対に同列に扱うべきではない。NHK等のテレビ局スポーツの枠で相撲関連のニュースを扱うのを即刻辞めるべきだ」と指摘してきた。だが、遺憾ながら彼らは目覚めることなく一向に変革は起きていない。

一度でも両国でも何処でも相撲を見に行って桟敷から観戦して見たまえ。後から後からひっきりなしに配達されてくる料理を食べ、(私は嗜まない)酒を飲んでいる合間に土俵に上がってくる相撲取りたちが相撲をするのをチラと見ているだけのこと。仕切りと言い何と言い折角観に来てくださったお客様を如何にしてお持てなしするかの要素が極めて濃厚で、極端な表現を用いれば「あれの何処がスポーツか。あれは歴史に則った形式を重んじた興行ではないのか」と、私は言いたくなったのだった。

その歴史と伝統に輝く、一般人の社会とは全く異なった文化を持つ相撲界で純粋培養されてきたような貴乃花のこれまでの相撲界での活躍と、今回のように協会側が首尾良く追い出してしまったような経歴を持つ人物が「どうやって議員になれた後でスポーツ界を代表出来る」と言うのか。彼の何処に何の権限もないとしか見えない鈴木大地長官を凌ぐような数多い競技を抱えているスポーツ界を代表する知識と経験と見識があると言うのか。ある訳がない。故に、私はスポーツ界の代表などと言うのは「戯れ言」以下だと断じる。

ここで後難を恐れて言わせて貰えば「鈴木長官がオリンピックで優勝されたのは偉いし、記憶が正しければ、その後勉強されて確か医学博士号まで取られたと聞いている。それと全スポーツ界を代表して長官になられることは別問題ではないのか。しかも、鈴木氏は個人種目である水泳しか経験されていない。団体競技であるサッカーや野球やラグビー等は水泳とは余りに性質が違いすぎる。であれば、あの日大の悪質タックル問題発生時には、何が言いたいのかサッパリ解らないことしか言えなかった。

「仮定の話でそこまで興奮することはないじゃないか」と指摘されそうだが、相変わらずのマスコミの間抜けさに腹が立って言わせて貰っただけである。ここまででお解り願えれば幸いだが、私は「一般社会とは異種の文化を持つ世界で育ち、個人種目しか経験してこなかった貴乃花ではスポーツ界の代表としての出馬は願い下げにしたい」と言いたいだけなのである。勿論、出るか出ないかは貴乃花自身の問題であるから、何も言うことはない。



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