トランプ大統領の真意は何処に:
私は不勉強にして日米安保の条文を読んでいませんが、嘗て21世紀パラダイム研究会で講演された富沢元幕僚長が「安保条約には日本が他国に襲撃された場合には先ず自衛隊が出動し、アメリカ軍が出ていくのはその後の事と書いてある」と言われたのを信じております。それが正しければ、トランプ候補の頃からトランプ氏は安保条約の全文を読まれた上で片務条約(one-sided treaty)だと主張されたのかという疑問を生じます。
私は自分の「矢張りアメリカ人はそう考えて決断するのか」と再認識させられた辛い経験や(具体的にいえと言われれば語りますが、忘れてしまいたいほど厳しい人事問題でした)、経営者がいともアッサリと有能な幹部と雖も馘首する等のアメリカ式人事(決断)を目の当たりにしてきました。
また、何度か繰り返し採り上げたヘンリー・フォード二世が社長のアイアコッカ氏を突然切り、返す刀でアイアコッカ氏の腹心の副社長に電話で解雇を告げた際に理由を訊かれて“I don’t like you.”と言ったという有名な話も、アイアコッカ氏の自伝で読んで「そういうこともあるのだ」とあらためて知りました。
そういうアメリカ式の酷薄さというか決断の早さと厳しさを見てきた者としては、昨年の前半にアメリカの政財界の事情に精通した某社の元副社長と語り合った際に「トランプ大統領は如何に信用して依存してきたとは申せ、何時か何処かで安倍晋三氏を捨てる時が来るのではないかと思わせられる」という点で意見が一致しました。
誤解なきよう申し上げておきますが、これは「アメリカの経営者やトップに立っている人は」という事で、トランプ大統領にもそういう懸念なきにしもあらずだと語り合ったという意味です。そういう危険性を危惧はしますが、現時点では多くの専門家が指摘されるように、トランプ大統領の大部分の言動は「再選」に向けられていると聞けば「もしかしてブラフだったかな」とも解釈出来ます。
以上はアメリカの支配階層の人たちの中での経験から私が密かに懸念している事であり、「そういうものの考え方もあるか」という程度に軽く読み流して頂きたいと思います。私は以前にも申し上げたように「トランプ大統領を評価するのは4年の任期を終えて、どれほどの成果を挙げられたかが明らかになるまで保留し、その間には好ましくないと思うことだけを論じていく心算」であります。宜しくご理解の程を。
私が何時も述べているアメリカの支配階層の人たちが経営し運営する会社に勤務していた経験から、子供の頃から接してきた如何なるアメリカ人とも、(紙パルプ産業界の)エリートたちとも余りにも異なるトランプ大統領には好感が持てないのです。
私の中学から高校の同期生の知人にアメリカで大学を終えられてから数社の銀行に勤務され後に市民権を取られて、フロリダ州で引退生活を送っておられるアメリカの事情に私如きが遠く及ばない経験と知識をお持ちの方のトランプ大統領の内政面での評価は極めて高いのです。という事は一部の専門家が指摘されるように「トランプ大統領の支持層がインテリ階層にも広まっている」という証拠でしょうか。
しかしながら、W社の元の上司や同僚にトランプ大統領の支持者は皆無と言っても良いでしょう。また、ニューヨークに住むかなり名が知られるようになったエコミストの某氏(勿論日本人です)はトランプ氏と付き合いがあるそうですが、立候補された頃には「トランプ氏と交際がある」とか「トランプ氏は良い人だ」などと迂闊に言おうものなら、後ろからでも刺されはしないかと恐怖を感じたと言っていたと間接に聞きました。
私は繰り返してトランプ大統領はunpredictableであると言ってきましたが、あれほど大声で言わば大言壮語されるのは正体の裏返しで「本当は小心で神経質であり、それを意識する余り隠そうとしておられるのでは」と見ています。これも再三述べてきた事で「石原慎太郎君の大言壮語は、彼は気が小さい青白き秀才だから」という事と同じかと疑います。
私は22年以上もアメリカの会社で彼らの為に(勿論自分自身のjob securityでもありますが)彼らの思想信条と哲学と経営理念と道徳と倫理観の下に懸命に働いてきた経験に基づいてアメリカを語っているのですが、遺憾ながら我が国においては容易に万人受けしないのが残念なのです。
私は不勉強にして日米安保の条文を読んでいませんが、嘗て21世紀パラダイム研究会で講演された富沢元幕僚長が「安保条約には日本が他国に襲撃された場合には先ず自衛隊が出動し、アメリカ軍が出ていくのはその後の事と書いてある」と言われたのを信じております。それが正しければ、トランプ候補の頃からトランプ氏は安保条約の全文を読まれた上で片務条約(one-sided treaty)だと主張されたのかという疑問を生じます。
私は自分の「矢張りアメリカ人はそう考えて決断するのか」と再認識させられた辛い経験や(具体的にいえと言われれば語りますが、忘れてしまいたいほど厳しい人事問題でした)、経営者がいともアッサリと有能な幹部と雖も馘首する等のアメリカ式人事(決断)を目の当たりにしてきました。
また、何度か繰り返し採り上げたヘンリー・フォード二世が社長のアイアコッカ氏を突然切り、返す刀でアイアコッカ氏の腹心の副社長に電話で解雇を告げた際に理由を訊かれて“I don’t like you.”と言ったという有名な話も、アイアコッカ氏の自伝で読んで「そういうこともあるのだ」とあらためて知りました。
そういうアメリカ式の酷薄さというか決断の早さと厳しさを見てきた者としては、昨年の前半にアメリカの政財界の事情に精通した某社の元副社長と語り合った際に「トランプ大統領は如何に信用して依存してきたとは申せ、何時か何処かで安倍晋三氏を捨てる時が来るのではないかと思わせられる」という点で意見が一致しました。
誤解なきよう申し上げておきますが、これは「アメリカの経営者やトップに立っている人は」という事で、トランプ大統領にもそういう懸念なきにしもあらずだと語り合ったという意味です。そういう危険性を危惧はしますが、現時点では多くの専門家が指摘されるように、トランプ大統領の大部分の言動は「再選」に向けられていると聞けば「もしかしてブラフだったかな」とも解釈出来ます。
以上はアメリカの支配階層の人たちの中での経験から私が密かに懸念している事であり、「そういうものの考え方もあるか」という程度に軽く読み流して頂きたいと思います。私は以前にも申し上げたように「トランプ大統領を評価するのは4年の任期を終えて、どれほどの成果を挙げられたかが明らかになるまで保留し、その間には好ましくないと思うことだけを論じていく心算」であります。宜しくご理解の程を。
私が何時も述べているアメリカの支配階層の人たちが経営し運営する会社に勤務していた経験から、子供の頃から接してきた如何なるアメリカ人とも、(紙パルプ産業界の)エリートたちとも余りにも異なるトランプ大統領には好感が持てないのです。
私の中学から高校の同期生の知人にアメリカで大学を終えられてから数社の銀行に勤務され後に市民権を取られて、フロリダ州で引退生活を送っておられるアメリカの事情に私如きが遠く及ばない経験と知識をお持ちの方のトランプ大統領の内政面での評価は極めて高いのです。という事は一部の専門家が指摘されるように「トランプ大統領の支持層がインテリ階層にも広まっている」という証拠でしょうか。
しかしながら、W社の元の上司や同僚にトランプ大統領の支持者は皆無と言っても良いでしょう。また、ニューヨークに住むかなり名が知られるようになったエコミストの某氏(勿論日本人です)はトランプ氏と付き合いがあるそうですが、立候補された頃には「トランプ氏と交際がある」とか「トランプ氏は良い人だ」などと迂闊に言おうものなら、後ろからでも刺されはしないかと恐怖を感じたと言っていたと間接に聞きました。
私は繰り返してトランプ大統領はunpredictableであると言ってきましたが、あれほど大声で言わば大言壮語されるのは正体の裏返しで「本当は小心で神経質であり、それを意識する余り隠そうとしておられるのでは」と見ています。これも再三述べてきた事で「石原慎太郎君の大言壮語は、彼は気が小さい青白き秀才だから」という事と同じかと疑います。
私は22年以上もアメリカの会社で彼らの為に(勿論自分自身のjob securityでもありますが)彼らの思想信条と哲学と経営理念と道徳と倫理観の下に懸命に働いてきた経験に基づいてアメリカを語っているのですが、遺憾ながら我が国においては容易に万人受けしないのが残念なのです。