日米安保条約破棄に言及したとか:
私はこのBloombergのニュースを見た瞬間に極めて単純に考えて、彼一流の交渉術というか駆け引きかと受け止めた。即ち、大統領は「片務契約でアメリカ国にとっては不利益だ」と決めつけられたようだが、かの第九条を含む現行憲法を我が国に押しつけたアメリカ側からしたら、先刻ご承知であったはずのことで、今更不利だ損だの得だのと言う視点からアメリカの大統領が言い出すのはおかしいのではないかと、私は言いたいのだ。「片務」と言われるが、私は我が国は集団的自衛権を発動すると言っていたのではなかったのかと、ふと思い出していた。
そこで考えたのだが、専門家やマスコミが何かと言えば「ビジネスマン」と形容したがるトランプ大統領は、私の22年余りのアメリカの大手製造会社に勤務した経験の範囲内では出会ったことがない種類の「ビジネスマン」だということだった。私はこれまでに何人かのアメリカの不動産業界の方とも接触があった。現に、W社第9代のCEO・ジャック・クレイトン氏は別会社になっていた不動産部門から昇格した人物だが、所謂「不動産業界人」の臭いは極めて希薄だった。いや、回りくどいことを避ければ、トランプ大統領のような駆け引きが強い経営者ではなかった。
そこで、この「日米安保条約破棄」は何の「デイール」を引き出す為の圧迫の材料だったのかという辺りを考えて見た。現実問題としては、数多の公約の中で積み残しになっている対日本の貿易赤字問題があるし、間もなく安倍総理との3ヶ月連続の首脳会談が予定されていれば「シンゾーよ、赤字削減策に重要な部分である対アメリカの数百万台もの(?)自動車輸出を手控えないようであれば・・・」と切り出す材料になるだろうかと見えなくもない。また、ライトハイザー代表が懸命に突っ張ってもTAG交渉が進んでいなければ・・・、とも考えられるかなとも思える。
上記は私独自の単純な考え方だが、真剣に我が国とアメリカの関係を考えて見れば、同盟関係をここでアメリカ側から断ってしまおうという方針を打ち出されるのであれば、問題は極めて深刻である。私には虎視眈々と我が国を狙っている隣国・中国があり、何かにつけて我が国に不当な問題というか案件を押しつけてくる韓国もある。北方領土問題もそのままであるロシアも近い。そういう立場にある同盟国である我が国を保護するのが安全保障条約である。それを破棄して貴重な同盟国を失うとすれば、我が国とアメリカにとって何らの利益にもならないと思うのだ。
トランプ大統領は如何なる損得勘定に基づいて側近だか誰だか不詳だが、そういう外部に漏れてしまうようなことに(本当に本気で)言及されたのだろうか。安倍総理は来たるべき首脳会談で可能な限りトランプ大統領の真意を確認して頂きたいものである。アメリカ人の思考体系(物の考え方)には「自分が大事であり、最優先だ」と「二進法的に割り切って決断する」という、我が国とは大いに違う太い柱があることを、再確認しておくべき時かなとも考えている。
私はこのBloombergのニュースを見た瞬間に極めて単純に考えて、彼一流の交渉術というか駆け引きかと受け止めた。即ち、大統領は「片務契約でアメリカ国にとっては不利益だ」と決めつけられたようだが、かの第九条を含む現行憲法を我が国に押しつけたアメリカ側からしたら、先刻ご承知であったはずのことで、今更不利だ損だの得だのと言う視点からアメリカの大統領が言い出すのはおかしいのではないかと、私は言いたいのだ。「片務」と言われるが、私は我が国は集団的自衛権を発動すると言っていたのではなかったのかと、ふと思い出していた。
そこで考えたのだが、専門家やマスコミが何かと言えば「ビジネスマン」と形容したがるトランプ大統領は、私の22年余りのアメリカの大手製造会社に勤務した経験の範囲内では出会ったことがない種類の「ビジネスマン」だということだった。私はこれまでに何人かのアメリカの不動産業界の方とも接触があった。現に、W社第9代のCEO・ジャック・クレイトン氏は別会社になっていた不動産部門から昇格した人物だが、所謂「不動産業界人」の臭いは極めて希薄だった。いや、回りくどいことを避ければ、トランプ大統領のような駆け引きが強い経営者ではなかった。
そこで、この「日米安保条約破棄」は何の「デイール」を引き出す為の圧迫の材料だったのかという辺りを考えて見た。現実問題としては、数多の公約の中で積み残しになっている対日本の貿易赤字問題があるし、間もなく安倍総理との3ヶ月連続の首脳会談が予定されていれば「シンゾーよ、赤字削減策に重要な部分である対アメリカの数百万台もの(?)自動車輸出を手控えないようであれば・・・」と切り出す材料になるだろうかと見えなくもない。また、ライトハイザー代表が懸命に突っ張ってもTAG交渉が進んでいなければ・・・、とも考えられるかなとも思える。
上記は私独自の単純な考え方だが、真剣に我が国とアメリカの関係を考えて見れば、同盟関係をここでアメリカ側から断ってしまおうという方針を打ち出されるのであれば、問題は極めて深刻である。私には虎視眈々と我が国を狙っている隣国・中国があり、何かにつけて我が国に不当な問題というか案件を押しつけてくる韓国もある。北方領土問題もそのままであるロシアも近い。そういう立場にある同盟国である我が国を保護するのが安全保障条約である。それを破棄して貴重な同盟国を失うとすれば、我が国とアメリカにとって何らの利益にもならないと思うのだ。
トランプ大統領は如何なる損得勘定に基づいて側近だか誰だか不詳だが、そういう外部に漏れてしまうようなことに(本当に本気で)言及されたのだろうか。安倍総理は来たるべき首脳会談で可能な限りトランプ大統領の真意を確認して頂きたいものである。アメリカ人の思考体系(物の考え方)には「自分が大事であり、最優先だ」と「二進法的に割り切って決断する」という、我が国とは大いに違う太い柱があることを、再確認しておくべき時かなとも考えている。