●科学技術大臣によると、日本の宇宙開発事業団による二つの宇宙
プロジェクトに、タイから学生や研究者が参加する予定。
タイ側はこれがタイ人宇宙飛行士誕生に向けた、第一歩になると期
待している。大臣はタイの大学生はグループを作って、このプロジェ
クトに参加することが出来る。宇宙開発事業団の協力によって、これ
らの学生は飛行機の中で作り出す、無重力状態を体験することも可
能だと説明した。
またタイの研究者も日本のプロジェクトに参加することを通じて、国際
宇宙ステーションに滞在出来る可能性がある。
●商務省輸出振興局は輸出企業に対し、貿易上の慣習などを検討し外
国との間で問題を起こさないようにするべきだと伝えた。商務省の担当
者は、政府は輸出の拡大を基本方針の一つとしている。このためには
新しい市場を積極的に開拓することが欠かせない。しかしこれまで取引
の無かった国との貿易では、文化の違い習慣の違いなどが問題となり
かねない。このため輸出企業はこの点に注意することが必要だと指摘
した。
タイの輸出はアメリカや日本が主要なマーケットとなっているが、特定の
マーケットに大きく依存することはリスクが在るため、新しい輸出市場を
開拓することで、リスクを分散することが必要とされている。
新しい市場としては中東諸国やアフリカの国々が挙げられる。また投資
委員会の投資顧問によると、アフリカのなかでもケニアは投資先として
非常に有望とされている。ケニアはインド洋に面している他、ビクトリア湖
という世界第2位の湖があり、近海と内陸の双方で漁業、水産に関連す
る事業を進めることが可能とされている。
また海洋資源に恵まれているものの、ケニアの漁業は遅れており、この
分野で経験と実績を持つタイ企業にとっては大きなチャンスと言える。
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このほか投資顧問によるとケニアはインフラ、農業、輸送などへの外国投
資も歓迎している。具体的には国内に40の経済ゾーンを設置し、ここで事
業を展開する外国企業に対しては、10年間に亘る法人税の免除、そして
この期間が過ぎてから、さらに10年間は法人税を30%から25%に減額す
る優遇措置も適用される。
●タクシン首相は今月半ばに、3ヶ月間にわたる仏教のアンゴが始まるため、
この期間には禁酒に務めて欲しいと国民に呼びかけた。
アンゴは雨のシーズンに僧侶が寺などにこもって修行する期間で、タイで
は敬虔な仏教徒が以前から、この期間に限り仏教の戒律を厳守するという
習慣がある。
これを拡大してタクシン首相は全ての国民が、アンゴの期間中、飲酒を控
えるが望ましいとしている。
タイでは飲酒が清浄仏教の教えに反することもあり、宗教団体などが以前
から禁酒を呼びかけるキャンペーンを行っている。