15日からサンクトペテルブルクで始まるG8サミットを前に、プーチン大
統領はアメリカのNBC TVとカナダのCCV TVのインタービューに応じ、
そのなかで主にイラン、イラクそして北朝鮮を巡る問題に付いて答えた。
プーチン大統領はイラク駐在ロシア大使館職員殺害に対する、罪の一
部はイラクに駐在する外交団の安全を保障できなかった、アメリカ及び
多国籍軍にあるとの見方を示しながらも、この大きな悲劇に対して責任
を負っているのは、当然ながらイラク当局であると述べ次のように続けた。
「安全保障上の観点から観て状況は悪化しつつ、国家が崩壊する現実
的な脅威が生じてしまった。もしそんなことになれば地域全体にとって、
今後も長く続く否定的な後遺症を伴った大きな事件となるだろう」
大統領はこのように強調している。
続いて大統領はイラン及び北朝鮮を巡る状況に付いて、核の領域を含め
現代テクノロジーの入手を、イランや北朝鮮といった国々に保障するよう
な条件を作り出すことが、問題解決の鍵になるとしたうえでその際、核兵
器拡散に関する懸念が世界に広がらないようにすべきだと強調し、さらに
次のように述べた。
「イランの核プログラムを巡る問題は、すでに数年に亘って続いている。
それゆえもし我々がさらに3週間待ったとしても、何か状況が変わることは
恐らく無いと思う。つまり言わんとすることは、国連安全保障理事会常任
理事国5カ国にドイツを加えた、調停役6カ国の提案に対するイランの回答
を待つべきだと言う事だ。もしイランから答えが無いまま、我々が今、何か
の制裁に踏み切るのならイランの核問題を巡る状況の中で、ようやく見え
てきた肯定的なプロセスを、単にぶち壊すことになってしまう」
続いてプーチン大統領は北朝鮮の核プログラムを巡る問題に対しての、北
朝鮮が6カ国協議を辞めてしまうような挑発はしないように訴え、北朝鮮は
自国のミサイル技術を発展させる権利を持っている。何故ならそうした権利
を制限、禁止する国際的な条約に加盟していないからだ。とは言え一方の
側の権利を実現することが、他の国々の持つ権利の制限に繋がるようであ
ってはならない。またプーチン大統領は続けて、北朝鮮が行った戦略ミサイ
ル発射実験に触れ、憂慮の念を表わし北朝鮮の専門家達は、誰にも発射
実験に付いて警告しなかったし、ミサイルの弾頭やその他の件で一体何処
に落下するかに付いて知らせなかった。
このことは重い後遺症をもたらす恐れがあった。とは言え何も事を大げさにす
る必要は無いとの確信を示し、ロシアの追跡システムによればロシアの領海
内にも、また経済水域内にもミサイルの一部が落下したという情報は記録さ
れていない。
しかし我が国の国境のすぐ近くで生じる、あらゆることは我々を心配させてい
る。
ロシアは北朝鮮及びイランを巡る問題に対して、国際社会と共同してアプロー
チの作成を目指していくだろう。
7月13日放送 ロシアの声 ラジオ・ジャーナル
統領はアメリカのNBC TVとカナダのCCV TVのインタービューに応じ、
そのなかで主にイラン、イラクそして北朝鮮を巡る問題に付いて答えた。
プーチン大統領はイラク駐在ロシア大使館職員殺害に対する、罪の一
部はイラクに駐在する外交団の安全を保障できなかった、アメリカ及び
多国籍軍にあるとの見方を示しながらも、この大きな悲劇に対して責任
を負っているのは、当然ながらイラク当局であると述べ次のように続けた。
「安全保障上の観点から観て状況は悪化しつつ、国家が崩壊する現実
的な脅威が生じてしまった。もしそんなことになれば地域全体にとって、
今後も長く続く否定的な後遺症を伴った大きな事件となるだろう」
大統領はこのように強調している。
続いて大統領はイラン及び北朝鮮を巡る状況に付いて、核の領域を含め
現代テクノロジーの入手を、イランや北朝鮮といった国々に保障するよう
な条件を作り出すことが、問題解決の鍵になるとしたうえでその際、核兵
器拡散に関する懸念が世界に広がらないようにすべきだと強調し、さらに
次のように述べた。
「イランの核プログラムを巡る問題は、すでに数年に亘って続いている。
それゆえもし我々がさらに3週間待ったとしても、何か状況が変わることは
恐らく無いと思う。つまり言わんとすることは、国連安全保障理事会常任
理事国5カ国にドイツを加えた、調停役6カ国の提案に対するイランの回答
を待つべきだと言う事だ。もしイランから答えが無いまま、我々が今、何か
の制裁に踏み切るのならイランの核問題を巡る状況の中で、ようやく見え
てきた肯定的なプロセスを、単にぶち壊すことになってしまう」
続いてプーチン大統領は北朝鮮の核プログラムを巡る問題に対しての、北
朝鮮が6カ国協議を辞めてしまうような挑発はしないように訴え、北朝鮮は
自国のミサイル技術を発展させる権利を持っている。何故ならそうした権利
を制限、禁止する国際的な条約に加盟していないからだ。とは言え一方の
側の権利を実現することが、他の国々の持つ権利の制限に繋がるようであ
ってはならない。またプーチン大統領は続けて、北朝鮮が行った戦略ミサイ
ル発射実験に触れ、憂慮の念を表わし北朝鮮の専門家達は、誰にも発射
実験に付いて警告しなかったし、ミサイルの弾頭やその他の件で一体何処
に落下するかに付いて知らせなかった。
このことは重い後遺症をもたらす恐れがあった。とは言え何も事を大げさにす
る必要は無いとの確信を示し、ロシアの追跡システムによればロシアの領海
内にも、また経済水域内にもミサイルの一部が落下したという情報は記録さ
れていない。
しかし我が国の国境のすぐ近くで生じる、あらゆることは我々を心配させてい
る。
ロシアは北朝鮮及びイランを巡る問題に対して、国際社会と共同してアプロー
チの作成を目指していくだろう。
サミット―主要国首脳会議芦書房このアイテムの詳細を見る |
7月13日放送 ロシアの声 ラジオ・ジャーナル