国連は今後10日から15日の内に、レバノン南部に3500人規模の平和維持
部隊を派遣することを望んでいる。これはレバノンでの戦闘停止とイスラエル
軍の撤退を監視するため、国連の実地する最初の措置と言うことになる。
一方で国連平和維持部隊の編成と派遣に必要な期間は、イスラエルとシー
ア派民兵組織ヒズボラの間で、辛うじて保たれている停戦状態をどれだけ保
持できるかによって、大きく左右されるものと考えられる。
この問題を巡ってロシアの声の評論委員は次のようにコメントしている。
先週レバノン領内での戦闘停止の決定か実行に移されて以来、この決定に
大きく違反するような行為は、今のところ報告されていない。
これは紛争地域に出来るだけ早く、国連の平和維持部隊を派遣する意味で
プラスの材料となっている。
現在45の国々がレバノンに駐留している国連暫定軍への、支援部隊を編成
するための話し合いを行っている。しかし一方で状況は依然として不安定な
ものであるため、多くの国が自国の軍を、この平和維持部隊に参加させるこ
とを、ためらっていることもまた事実である。
ロシア連邦陸上軍の副司令官も、ロシアの平和維持部隊参加の可能性を論
じる上で、この問題を避けて通ることはできないと述べ、さらに次のように語
っている。
「今の段階ではまだ、ロシアが平和維持部隊に参加するかどうか、この問題
に付いて発言することは出来ない。先ずはそれにふさわしい条件が作られな
い限り、決定を下せるもので、こうして条件がつくられないことはハ
ッキリしているからだ。こうした条件が整った後でのみ、最高司令部とロシア議
会上院連邦会議は決定を下すことになるだろう。上院はロシア軍の国外派遣
に付いての決定権を持っているからである。」ロシア連邦陸上軍の副司令官
は、ロシア軍の国連平和維持部隊に参加問題に付いてこのように述べている。
8月17日、レバノン軍の一部は南部の国境近い戦闘地域へ向けて移動を開始
している。同時にイスラエル軍の撤退も始まった。一方ヒズボラ側は、イスラエ
ル軍の引き揚げを持って、戦いは自分達の勝利に終わったと宣言しており、イ
ランとシリアも、これと同じ見方をとっている。シリアのアサド大統
領は、ヒズボラの成功の勝利によりレバノンの政治的なバランスに変化か生じ
たと述べ、レバノンでの軍事的な成功を政治的な(?)に結びつけるよう呼びかけ
た。
この問題に関してはヒズボラの武装解除、という決定がなされて無い点が大き
な懸念を呼んでいる。従ってイスラエルで占領が続いているのも不思議なこと
では無い。イスラエル政府はヒズボラの脅威が、未だ現実的なものであると警
告している。
これはイスラエル自身が発した勝利宣言を、自ら取り消したことに他ならない。
さらにイスラエル国内では軍事及び、政治の指導者に対する批判の声が高ま
りつつある。とりわけ空爆に対して過大な期待がかけられた一方、実際には期
待された程の戦果が挙げられなかった点が指摘されている。一昨日イスラエル
の有力新聞も、政府を厳しく批判するコメントを掲載した。同新聞は、現在のイ
スラエルの首相は、偶然今のポストを得たに過ぎず、国防相も実力を持ち合わ
せていない人物で、すでにその地位を失ったと書いている。
全体としてイスラエル側に敗北のイメージが、色濃く漂っていることは明らかだ。
※(?)はノイスで聴き取れず
8月17日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
部隊を派遣することを望んでいる。これはレバノンでの戦闘停止とイスラエル
軍の撤退を監視するため、国連の実地する最初の措置と言うことになる。
一方で国連平和維持部隊の編成と派遣に必要な期間は、イスラエルとシー
ア派民兵組織ヒズボラの間で、辛うじて保たれている停戦状態をどれだけ保
持できるかによって、大きく左右されるものと考えられる。
この問題を巡ってロシアの声の評論委員は次のようにコメントしている。
先週レバノン領内での戦闘停止の決定か実行に移されて以来、この決定に
大きく違反するような行為は、今のところ報告されていない。
これは紛争地域に出来るだけ早く、国連の平和維持部隊を派遣する意味で
プラスの材料となっている。
現在45の国々がレバノンに駐留している国連暫定軍への、支援部隊を編成
するための話し合いを行っている。しかし一方で状況は依然として不安定な
ものであるため、多くの国が自国の軍を、この平和維持部隊に参加させるこ
とを、ためらっていることもまた事実である。
ロシア連邦陸上軍の副司令官も、ロシアの平和維持部隊参加の可能性を論
じる上で、この問題を避けて通ることはできないと述べ、さらに次のように語
っている。
「今の段階ではまだ、ロシアが平和維持部隊に参加するかどうか、この問題
に付いて発言することは出来ない。先ずはそれにふさわしい条件が作られな
い限り、決定を下せるもので、こうして条件がつくられないことはハ
ッキリしているからだ。こうした条件が整った後でのみ、最高司令部とロシア議
会上院連邦会議は決定を下すことになるだろう。上院はロシア軍の国外派遣
に付いての決定権を持っているからである。」ロシア連邦陸上軍の副司令官
は、ロシア軍の国連平和維持部隊に参加問題に付いてこのように述べている。
8月17日、レバノン軍の一部は南部の国境近い戦闘地域へ向けて移動を開始
している。同時にイスラエル軍の撤退も始まった。一方ヒズボラ側は、イスラエ
ル軍の引き揚げを持って、戦いは自分達の勝利に終わったと宣言しており、イ
ランとシリアも、これと同じ見方をとっている。シリアのアサド大統
領は、ヒズボラの成功の勝利によりレバノンの政治的なバランスに変化か生じ
たと述べ、レバノンでの軍事的な成功を政治的な(?)に結びつけるよう呼びかけ
た。
この問題に関してはヒズボラの武装解除、という決定がなされて無い点が大き
な懸念を呼んでいる。従ってイスラエルで占領が続いているのも不思議なこと
では無い。イスラエル政府はヒズボラの脅威が、未だ現実的なものであると警
告している。
これはイスラエル自身が発した勝利宣言を、自ら取り消したことに他ならない。
さらにイスラエル国内では軍事及び、政治の指導者に対する批判の声が高ま
りつつある。とりわけ空爆に対して過大な期待がかけられた一方、実際には期
待された程の戦果が挙げられなかった点が指摘されている。一昨日イスラエル
の有力新聞も、政府を厳しく批判するコメントを掲載した。同新聞は、現在のイ
スラエルの首相は、偶然今のポストを得たに過ぎず、国防相も実力を持ち合わ
せていない人物で、すでにその地位を失ったと書いている。
全体としてイスラエル側に敗北のイメージが、色濃く漂っていることは明らかだ。
※(?)はノイスで聴き取れず
8月17日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル