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レバノンに派遣される国連暫定軍に関してロシアの立場

2006-08-28 | ラジオ

ロシアはレバノンに派遣される平和維持部隊に関して、そのステータス
や権利に具体的な決定が下されていないため、自国の部隊を平和維持
部隊に送り出すかについは、今のところ態度を保留している尊を、25日
イワノフ国防相が明らかにした。
この問題に関して、ロシアの声の評論委員は次のようにコメントしている。

現在レバノンに派遣される、国連暫定軍に参加するヨーロッパ各国の部
隊の、具体的な構成が決まっていないのも、同じ理由によるものと考えら
れる。
すでに国連暫定軍に委任にされるべき権利の問題に付いては、2週間に
亘り論争が続いている状況にある。問題が解決する上で最大の障害とな
っているのはイスラエルの姿勢で、イスラエルはレバノン南部に派遣され
るべき平和維持部隊に関して、次から次へと新しい条件をつけている。
そのなかでも最新の条件としてイスラエルは、国連暫定軍がイスラエルと
レバノンばかりでなく、レバノンとシリアとの国境をも管理することを要求
している。
イスラエル側はシーア派民兵組織ヒズボラへの武器の供給を遮断するた
めにも、この措置が必要不可欠だと主張している。
これに対しシリアのアサド大統領は、強い遺憾の意を表わし、このような
やり方はシリアの主権を侵害するものだと語った。
またイスラエルは自国と外交関係を持たない、イスラム諸国が平和維持
部隊として紛争地地帯に入ることに反対している。その結果、国連暫定
軍にはインドネシアマレーシアモロッコ、ブルネイ、バングラデシュの
合計5千人近い部隊が参加できないことになる。

らに24日ペルシャ湾岸の6つのアラブ諸国が、イスラエルと関係を持つこ
とを拒否し、やはり国連暫定軍の一員としてレバノン南部に軍を派遣する
可能性を排除した。
このほかに平和維持部隊の中核となるべきEU欧州連合各国も、イスラエ
ルのやり方に不満を持っている。
EU側は停戦合意の遵守を求めているのに対し、イスラエルはすでに三度
に亘ってこれを破っている。25日ブリュッセルで開かれているEU外相会議
でも、この問題や国連暫定軍の全権問題が主なテーマとなっている。会議
は国連暫定軍に含まれるヨーロッパ各国の、部隊の編成に付いて話し合う
ため特別に開かれた。

今のところEU各国はまだ、南レバノンへの部隊への派遣を急いではない。そ
してこのことはロシアの立場にも影響を与えている。ロシアの政治学者は、今
の状況の中でロシアがレバノンに自国軍を派遣することは合理的ではない
と考えており、ロシアは今のところ平和維持部隊に参加する予定は無いもの
の、これが一刻も早く (?)されるよう国連に対してあらゆる支援を行っている。
南レバノン情勢を巡っては、ロシアが問題を引き起こしているわけではない
と政治学者は語ってる。

また25日イワノフ国防相が、ヒズボラがロシア製の対戦車兵器を使用してい
ると言う、イスラエル側からの非難に反論した。イワノフ国防相はこうした非
難には根拠は無く、この数年間常にイスラエルが主張し続けており、イスラ
エル国内の問題を反映しているに過ぎないと述べている。

(?)はノイスで聴き取れず

知られざる技術大国イスラエルの頭脳

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8月25日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル

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