アメリカと韓国は大規模な軍事演習を行う構えだ。またその過程で両国の海兵
隊は指揮系統の統合性を構築する。
この海上演習は朝鮮半島の東岸で行われるもので、韓国で合同で行われる
パラシュート部隊の訓練としては、史上最大のものとなる。
演習には30機以上の攻撃機及び軍用ヘリコプターの輸送機、そして27の戦艦
が用いられる。
今回の演習の方向性から、それを組織する側の意図を読み取ることが出来る。
韓国駐留アメリカ軍司令官が声明で表したように、連合国軍側には北朝鮮に対
してアメリカ、韓国の軍事力が良好なレベルでこの様な大掛かりな水陸両方の
軍事作戦を展開できる能力を持つということを、見せ付ける必要があるのだ。
朝鮮半島ではここ最近の長期に亘る対立の後、6カ国協議のお陰で緊張緩和や
信頼関係の回復の兆しが生まれつつあり、半島で展開されているこうした政治
の拡大と、米韓の軍事デモンストレーションは明らかにそぐわないものだ。
南北朝鮮、ロシア、中国、日本、アメリカが参加する6カ国協議は、米朝が反目す
る関係の小骨となっていた、北朝鮮の核開発問題を解決する道を見つけることに
成功し、それによって半島には政治的に緩和されたムードが漂い始めている。
最終的に北朝鮮は寧辺の核施設の解体に同意し、その見返りとしてアメリカ側か
ら政治的な譲歩を受け取り、制裁を緩和し経済援助を受け取ることになっている。
この容易ではなく非常に脆い状況の中では、全ての側が関係をこじらせかねない
行動を慎むべきところだ。
ところが残念なことに、そうはならない。
その一例がこの米韓合同軍事演習なのだ。
極東問題に詳しい専門家は、この軍事演習は偶然に行われるものではないとして
次の様に述べている。
「アメリカ軍は朝鮮半島を緊張の根源として覆っておくほうが有利なのだ。
それは皮肉な言い方をすれば、この場所の問題はロシアの問題であり、中国の問
題だからだ。
日本と韓国に米軍が駐留していることも、これを裏付けている。
世界の秩序は変わったものの、アメリカは依然としてロシアと中国とは対立してい
る。
しかしながらこれはハッキリとした姿勢に表すことは出来ない。
その代わりアメリカは北朝鮮の、全体的政治体制と戦っているということでは公言
できるからだ」
極東問題の専門家は、この様に述べている。
この様な問題の状況を理論的に否定するのは、容易いことではないだろう。
10月30日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
隊は指揮系統の統合性を構築する。
この海上演習は朝鮮半島の東岸で行われるもので、韓国で合同で行われる
パラシュート部隊の訓練としては、史上最大のものとなる。
演習には30機以上の攻撃機及び軍用ヘリコプターの輸送機、そして27の戦艦
が用いられる。
今回の演習の方向性から、それを組織する側の意図を読み取ることが出来る。
韓国駐留アメリカ軍司令官が声明で表したように、連合国軍側には北朝鮮に対
してアメリカ、韓国の軍事力が良好なレベルでこの様な大掛かりな水陸両方の
軍事作戦を展開できる能力を持つということを、見せ付ける必要があるのだ。
朝鮮半島ではここ最近の長期に亘る対立の後、6カ国協議のお陰で緊張緩和や
信頼関係の回復の兆しが生まれつつあり、半島で展開されているこうした政治
の拡大と、米韓の軍事デモンストレーションは明らかにそぐわないものだ。
南北朝鮮、ロシア、中国、日本、アメリカが参加する6カ国協議は、米朝が反目す
る関係の小骨となっていた、北朝鮮の核開発問題を解決する道を見つけることに
成功し、それによって半島には政治的に緩和されたムードが漂い始めている。
最終的に北朝鮮は寧辺の核施設の解体に同意し、その見返りとしてアメリカ側か
ら政治的な譲歩を受け取り、制裁を緩和し経済援助を受け取ることになっている。
この容易ではなく非常に脆い状況の中では、全ての側が関係をこじらせかねない
行動を慎むべきところだ。
ところが残念なことに、そうはならない。
その一例がこの米韓合同軍事演習なのだ。
極東問題に詳しい専門家は、この軍事演習は偶然に行われるものではないとして
次の様に述べている。
「アメリカ軍は朝鮮半島を緊張の根源として覆っておくほうが有利なのだ。
それは皮肉な言い方をすれば、この場所の問題はロシアの問題であり、中国の問
題だからだ。
日本と韓国に米軍が駐留していることも、これを裏付けている。
世界の秩序は変わったものの、アメリカは依然としてロシアと中国とは対立してい
る。
しかしながらこれはハッキリとした姿勢に表すことは出来ない。
その代わりアメリカは北朝鮮の、全体的政治体制と戦っているということでは公言
できるからだ」
極東問題の専門家は、この様に述べている。
この様な問題の状況を理論的に否定するのは、容易いことではないだろう。
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10月30日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル