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ロシアとの関係において偏見の無い見方をする可能性が在るアメリカ政府

2008-11-22 | ラジオ
オバマ新大統領が誕生すれば、アメリカにはロシアとの関係におい
て偏見の無い見方をする可能性があり、ロシアもアメリカとの善隣関
係を発展させる用意がある。
これはメドヴェージェフ大統領が、14日フランスのカンヌで行われたロ
シアとEUのトップビジネスマンらとの会合の席で述べたものだ。
これに関連してロシアの声の評論委員は、次の様にコメントしている。
アメリカ大統領選挙実施前にも、そして実施後にもメドヴェージェフ大
統領は、アメリカ新大統領との建設的で互恵的な対話を進めていく
用意があると何度も述べていた。

そしてカンヌで表したメドヴェージェフ大統領の声明の中でも、ロシア
政府の前向きな意向や、ロシアとの関係におけるアメリカ政府の公
正で客観的なアプローチへの期待を物語るような、オバマ新大統領
に対する、さらにもう一つのシグナルがあった。
こういった期待を現実のものにするための根拠は、小さいものではあ
るが、すでに存在している。
それは先ず第一に明らかに重要なのは、オバマ新大統領が露米関
係を自身の今後の政策の優先事項の中の一つとみなしていることだ。
これはメドヴェージェフ大統領とオバマ次期大統領との、初の電話会
談の中で明らかになっている。
この電話会談はメドヴェージェフ大統領が、オバマ新大統領に対し大
統領選挙での勝利に付いて、御祝いの言葉を述べるために行われた。

次に重要なのはメドヴェージェフ大統領が、この電話会談の持つ性質
に満足の意を示したことが挙げられる。
先ほど触れたカンヌでの発言のなかで、メドヴェージェフ大統領は国際
舞台における、様々な関係や政策に関する一連の重要な問題に付い
て、アメリカのオバマ新大統領と合意に達する可能性があるとの確信
を示した。
露米両大統領が早期に次期会談を持つことで合意に達したことは、オ
バマ新大統領もまた、ロシア政府との対話を良い方向へ変えていきた
いと望んでいることを示すものと考えて良いだろう。

今、今後のオバマ新大統領の下での、アメリカ行政府の実際の政策を
予言するのはもちろん難しいことだ。
現在アメリカのミサイル防衛システムの東欧配備や、第一次戦略兵器
削減条約、そしてロシア国境付近へのNATOの勢力拡大などの、一連
の問題に関して露米両政府が妥協策を模索する必要性などが指摘され
ている。

一方数日前、イタリアのベルルスコーニ首相が表した声明の中でも、ポ
ーランドやチェコへのアメリカのミサイル防衛施設配備に関する決議の
採択や、コソボの一方的な独立承認、そしてウクライナやグルジアのNA
TO加盟プロセス促進には、ロシアに対する挑発行為の要素があったと
述べられていた。
若くエネルギッシュで高い教養を持つ露米の両リーダーの手によって、露
米関係から偏見や不信と言うものは取り除かれていくだろう。

露米両国の国益と公平さや相互の尊敬を基盤とした、二国間関係および
多国間関係の新たな、そして肯定的な議題を作る力がある。
そしてそのような新たな議題は、二国関係そして多国間関係を国際社会
のその他の参加諸国と共に行動しなければ処理できないような、現代の
脅威や危険を孕んだ21世紀の要求するレベルにまで引き上げることが出
来るのだ。

バラク・オバマの軌跡―アメリカが選んだ男

ヘザー・レアー・ワグナー
サンガ


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11月15日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル