ワシントンで開かれたG20緊急首脳会合を振り返って

ワシントンでは主要20カ国の首脳が、金融危機の対応策などに付いて
話し合うG20緊急首脳会合が開かれた。
出席したメドヴェージェフ大統領は会合終了後に、世界の新たな金融シ
ステム創設に向けて、最初の重要な一歩が踏み出されたとの見解を示
した。
世界主要20カ国地域の首脳は(?)の金融危機のなかワシントンに集まっ
た。
今回の危機は新たな国際経済システムの危機だ。
会合では事実上、全ての問題に付いて言及があった。
また今回の危機では第二次大戦後に構築された、現行の金融システム
が新たな時代の要請に応えきれていない、ということが明らかになり、首
脳レベルで現行システムを点検し、現状に適した新たなシステムの枠組
みを描くこととなった。

メドヴェージェフ大統領は次の様に発言している。
「新たな金融構造に付いては、私の目から見れば、それが大体において、
どんな形となりうるものか、という議論すら行われていない。
新たなシステムはより開かれた、システム当事者すべての合意によるも
の。
かなりの程度まで当事者間の平等を目指すようなものとならなければな
らない。
市場経済において定期的に現れるリスクを予防するもの、(?)の正常なデ
ータに基づき、投資バブル不正を許さないものとならなければならない」
ワシントンでの会合に出席したメドヴェージェフ大統領は、この様に発言し
ている。

会合ではG20首脳が幾つかの原則の基に、一体になって望んだこともあり
良い形で閉幕を迎えた。
原則とは先ず第一に、経済成長の回復を全ての行動の目標とすること、第
二に金融市場の調整方法を改善すること、特に世界銀行やIMFの改善など
となっている。
第三に国際レベルで協調した経済政策を進めていくこと、そして第四に保護
主義的なやり方を放棄する事となっている。
閉幕時の首脳宣言には、これら四原則が全て盛り込まれた。

またG20の首脳らは、対応策の実施の結果報告及び、新たな措置の検討の
ため、来年春にも同様の形式での会合を開くことで合意した。
観測筋はこのG20という形式こそが、招来的な経済秩序の基礎形成に役立
つものだと見ている。

今回の金融危機の問題を話し合うには、多くの国を集めたほうが足並みの揃
った決定を取ることが出来るからだ。

※ (?)は不明瞭な発音で聴き取れず

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11月17日放送　ロシアの声・ラジオジャーナル