ロシア・イタリア首脳会談によせて

モスクワで実施されたメドヴェージェフ大統領と、イタリアのベルルスコ
ーニ首相との会談は、世界の金融危機克服に向けて両国は同様のア
プローチを取り、また両国はロシアとEUの戦略的パートナーシップを発
展させる重要性を理解しているという事実を、改めて確認するものとなっ
た。
これに関連してロシアの声の評論委員は、次の様にコメントしている。
ロシア・イタリア間の共同文書の調印は、重要なものであるとは言え、
今回のベルルスコーニ首相のモスクワ訪問は、二国間関係の枠を越え
たものであることは明らかだ。

ベルルスコーニ首相のモスクワ訪問は、ロシアと西ヨーロッパとの協力
関係構築の模範といえるものだろう。
しかもベルルスコーニ首相のロシア訪問は、フランスで開かれるロシア・
EUサミット、そしてワシントンで15日に予定されている主要20カ国による
首脳会議を前に行われている。
それで今回のロシア・イタリア首脳会談でも、こうした会談に関するテー
マが議題として取り上げられた。

イタリアは言うまでも無く、ロシア・EU間の戦略的パートナーシップに関
する協議の開始を支持している。
ベルルスコーニ首相は8月に発生した、南オセチアでの事件に対する、幾
つかのEU加盟国の反応を考えれば、このパートナーシップに付いて如何
なる曖昧さもあってはならないとの考えを示している。
またこれに関連してベルルスコーニ首相は、事実を知ることは国際社会
は実際に何があったのかを知り、現実とは懸け離れた世論を生み出すよ
うな誤った情報を避けるのを助けるだろうと明言している。

メドヴェージェフ大統領とベルルスコーニ首相は、ロシアとEUの関係におい
て、このページをめくる必要があるとの見解で一致している。
またベルルスコーニ首相は、ヨーロッパの安全保障条約締結に関する、ロ
シアのイニシアチブに付いて、協議を行うことにも支持を表明した。
さらにロシアとイタリアは、世界的な金融危機対策をめぐっても大きな点で
似通った評価を下している。
このことはワシントンで開かれる、主要20カ国サミットを前に極めて重要な
ことだ。
ちなみにこの問題におけるEUの立場には、ロシアのアプローチとも多くの共
通点がある。
それは例えば世界の金融システムを再構築し、(←---?---←)

ベルルスコーニ首相との会談を総括し、メドヴェージェフ大統領ぱ次の様に述
べている。
「ヨーロッパ諸国は、現在の金融情勢に関する似通った、多くの問題を抱えて
いると核心している。
そしてこれがワシントンで開かれる、主要20カ国サミットで一定の合意に達す
るための、良い条件作りとなることを期待している。
何故ならワシントンのサミットで、何かが終わるのではなく、それは全ての始
まりだからだ」
メドヴェージェフ大統領は、この様に述べている。
また大統領は世界的な金融危機をめぐる問題は、あらゆるものを懸念させて
おり、この問題から逃れることは不可能だと考えている。

モスクワで開かれたロシア・イタリア首脳会談は、共通のアプローチのみが、
世界の金融危機打開に向けた道を開くことを改めて示すものとなった。

※ (?)は当方の操作ミスにより聴き取れず

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11月8日放送　ロシアの声・ラジオジャーナル