1010 Radio

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ラジオ・タイランド(11月27日放送)

2008-11-29 | ラジオ
●外務省はASEANへ加盟する3つの国から、来月タイで開催されることに
 なっているASEANサミットを延期するようにとの公式な要求は、まだない
 ことを断言している。
 外務省報道官はサミット開催の延期要求は、まだ公式には受けていな
 事を明らかにすると共に、ASEAN加盟各国はサミットの開催に関して、
 意見を表明する権利を有しているとの考えを表明している。
 報道官はサミットの主催国であるタイは、加盟各国が満足できる会議を
 開催できるよう最善を尽くしている。
 加盟各国からの意見や提案に対しては、常に検討を行っていると述べて
 いる。
 また多くの国々がそれぞれの国民が、タイに渡航することに警告を発して
 いることに付いて報道官は、それらの国々は国民のタイへの渡航を禁じて
 いる訳ではなく、デモが行われている場所を避けるよう促しているだけだ。
 国民の面倒を見るのは国の義務だと述べている。
 
 外務省では自国の大使館や領事館と、連絡を取りたい外国人向けに状
 況を監視するためのコーデネートセンターを設置している。
 タイ政府観光庁やタイ工業連盟それに各民間企業においても、今回のデ
 モによって、直ちに引き起こされた問題への対策をとっている。

●文化大臣は27日の閣議で、今の政治混乱に終止符を打つための、何ら
 かの方策を決定することになるだろうとの見方を表明した。
 文化大臣は27日の午後、チェンマイで閣議が開かれることを明らかにした。
 閣議では現在のスワンナプーム空港や、政府官邸を占拠している民主市
 民連合の排除を含め、今の政治混乱を打破するための方策に付いて議論
 される模様。

 文化大臣は空港の封鎖は首相や政府に影響を及ぼすのみでなく、航空産
 業全体に影響を及ぼすことになる、と述べ民社市民連合側に対し、
 これまですでに傷ついた国家の利益を考慮するよう求めている。

●運輸大臣は26日、スワンナプーム空港での旅客と航空貨物状況を監視す
 るための、司令室を設置する指示を出した。
 反政府団体の民主市民連合は、タイの主要空港を火曜日の夜から占拠して
 いる。
 旅客や航空貨物に関する詳しい情報に付いては、運輸省のホットライン1356
 で確認することが出来る。
 今回の空港閉鎖によってAirport of Thailand社は1日約5000万バーツ、また
 タイ国際航空は1日約5億バーツの損害が被るものと見積もられている。

 また運輸大臣は民主市民連合の空港封鎖が続けば、タイ航空が全ての便
 の運航を見合わせていることなどから、1日当たりの損害は10億バーツに達
 するものと見ている。
 同大臣は空港の保全策に付いて、民主市民連合が裁判所の裁定に従わな
 い場合、空港の施設を守るため政府に非常事態宣言の発令を求めるつもり
 であるとの考えを示している。

●民主党幹事長は下院の解散を求める、アヌポン陸軍司令官の提案に同意す
 る旨を明らかにしている。
●スワンナプーム空港が位置するサムットプラーカーン県では、同県知事が、民
 主市民連合がスワンナプーム空港を占拠していることから、県内に在る全ての
 政府機関に対し、24時間体制で万一の事態に備えるよう指
 示を出している。

●タイ国際航空は26日午後6時から27日の夕方まで、全ての便を運行を見合わ
 せている。
 またスワンナプーム空港内に取り残されていた乗客に付いては、バンコク市内
 に15箇所のホテルを確保し、そちらに一旦送り届けている。
 タイ航空の広報担当者によるとこの措置は、タイの政治混乱によって同社の利
 用客に、被害が及ぶことを避けるためにとったとしている。
 同社は利用客に対し宿泊施設を提供するほか、今の状況に関する説明も行って
 いる。
 今後のタイ航空の座席の予約やチケットの購入数に付いては、電話番号02-356
 -1111まで問い合わせて欲しいとの事。
 また今後のフライトスケジュール、その他の情報に付いては02-545-4000で確
 認することが出来るとしている。