1010 Radio

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ソマリアの海賊に対する国連の政策

2008-11-28 | ラジオ
国連はソマリアの海賊に関する方策を一段と厳しくする。
国連の安全保障理事会が、ソマリア海域での海賊行為に関与する個人、団
体の資産凍結を各加盟国に求める決議案を採択した。
国連の安全保障理事会は今年3回に亘って公開協議を行い、ソマリア地域で
の海賊問題に取り組んだ。
先ず初回は6月に行われソマリア沿岸の領海と、国際海域で発生している武
力(?)の批難が表明された。
10月には海賊行為を阻止するために、軍艦船および軍用機の派遣が提案さ
れた。

そして今回、具体的な法人(法人という表現に違和感を覚える)、個人への制裁
が決まった。
しかし国連はこれからも一度と無く、この問題の投機に立ち返ることとなるだろ
う。
と言うのは国連では海賊行為に対し、さまざまな措置が取られているにも関わ
らず、実際には海賊被害の状況は変わっていないからだ。
と言うのも海賊行為が行われている地域は充分に広域だ。
海賊はおよそ500キロから800キロの沿岸を、目立たない小型の高速艇で巡回
しており、海賊による銃撃数は増加する一方だ。

国際海事局によれば現在、17隻250人の乗組員が海賊の人質となっており、海
賊に支払われた身代金は数千万ドルにもなっている。
ロシアの元内務省次官は海賊行為との闘いは、ソマリア情勢の正常化と切り離
せないとの確信を持ち次の様に語っている。
「現在ソマリアは中央政府が機能していない。
ソマリアでの(?)問題解決無しに海賊問題の解決は有り得ない」
この様に元内務省次官は語っている。

海賊行為とソマリアの安定化が関連していることの理解が、アフリカで起こってい
る問題解決の道を開くことになる。
これに関しては南アフリカの外務省報道官が強調する、我々はソマリアでの無法
状態の原因に、基本的に政治的原因に注意を集中させなければならない、という
展開を引用することが出来る。

ソマリアの地図

(?)は不明瞭な発音とフェージングの谷間で聴き取れず

ソマリア ブラックホークと消えた国

下村 靖樹
インターメディア出版


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11月24日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル