11月1日からウクライナでは、ロシアの主要なTVチャンネルが放送を停止
した。
これはウクライナ国家テレビ・ラジオ放送協議会の決定によるもので、ロ
シアからの放送が、同国の法体系に合致していないことがその理由とし
て挙げられている。
この問題に対するロシアの専門家の見方を紹介することにしよう。
CIS研究所所長はウクライナ当局の措置が、強まりを見せるロシア離れと
差別意識の現れであると語っている。
「この決定自体、ウクライナ東部および南部に居住する数百万の住民にと
って大きな打撃となる。
自分たちの母語で手を加えられていない情報を、受け取る可能性が奪わ
れてしまう。
ロシア側だけの考えだけではないのだ。ユシチェンコ氏が政権の座に就い
て以来、同国ではロシア離れ、非ロシア化の姿勢が鮮明になっているが、
それでも多くの人はロシア語でのコミュニケーションに慣れ親しんできた。
言うまでも無くこれは国際法、人権政策への挑戦だ。
同国が独立以来、欧州会議をはじめとする機関に対し負ってきた義務に対
する挑戦と言えるのだ」
CIS研究所所長は、この様にコメントしている。
状況は非常に深刻なものだと言える。
社会調査によればウクライナ国民の半分以上が、ロシア語を母語と考えて
いる。
また80%が日常生活や仕事場でロシア語に触れている。彼らの利益が危機
にさらされているのだ。
しかし当局は大規模なウクライナ(?)への関心を隠そうとはしていない。
ここ最近、明確な目的を持った政策が実行されている。
例えば国家機関、教育機関では言語原則が導入され、公務員は職務中ウク
ライナ語の使用を義務付けられ、また学校ではロシア語が(?)されている。
ロシア語の舞台を上演する劇場も数分の一に減少した。
ロシアのTV局による放送中止は、こうした性格の延長線上にあるのだ。
またもう一つ放送停止は、現在ウクライナで進行している政治プロセスとも関
係がある。
厳しい政局にあってユシチェンコ大統領は民族主義カードを切り、同時に国民
に政権から独立した情報を触れさせないようにしているのだ。
※ (?)は不明瞭な発音で聴き取れず
※ その後ウクライナ議会は2局のロシア語テレビ局の中継を一時的に許可した
11月3日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
した。
これはウクライナ国家テレビ・ラジオ放送協議会の決定によるもので、ロ
シアからの放送が、同国の法体系に合致していないことがその理由とし
て挙げられている。
この問題に対するロシアの専門家の見方を紹介することにしよう。
CIS研究所所長はウクライナ当局の措置が、強まりを見せるロシア離れと
差別意識の現れであると語っている。
「この決定自体、ウクライナ東部および南部に居住する数百万の住民にと
って大きな打撃となる。
自分たちの母語で手を加えられていない情報を、受け取る可能性が奪わ
れてしまう。
ロシア側だけの考えだけではないのだ。ユシチェンコ氏が政権の座に就い
て以来、同国ではロシア離れ、非ロシア化の姿勢が鮮明になっているが、
それでも多くの人はロシア語でのコミュニケーションに慣れ親しんできた。
言うまでも無くこれは国際法、人権政策への挑戦だ。
同国が独立以来、欧州会議をはじめとする機関に対し負ってきた義務に対
する挑戦と言えるのだ」
CIS研究所所長は、この様にコメントしている。
状況は非常に深刻なものだと言える。
社会調査によればウクライナ国民の半分以上が、ロシア語を母語と考えて
いる。
また80%が日常生活や仕事場でロシア語に触れている。彼らの利益が危機
にさらされているのだ。
しかし当局は大規模なウクライナ(?)への関心を隠そうとはしていない。
ここ最近、明確な目的を持った政策が実行されている。
例えば国家機関、教育機関では言語原則が導入され、公務員は職務中ウク
ライナ語の使用を義務付けられ、また学校ではロシア語が(?)されている。
ロシア語の舞台を上演する劇場も数分の一に減少した。
ロシアのTV局による放送中止は、こうした性格の延長線上にあるのだ。
またもう一つ放送停止は、現在ウクライナで進行している政治プロセスとも関
係がある。
厳しい政局にあってユシチェンコ大統領は民族主義カードを切り、同時に国民
に政権から独立した情報を触れさせないようにしているのだ。
※ (?)は不明瞭な発音で聴き取れず
※ その後ウクライナ議会は2局のロシア語テレビ局の中継を一時的に許可した
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11月3日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル