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露米関係のリセットをスタートさせる外相会談

2009-05-09 | ラジオ
間もなくワシントンで開催される、露米外相級会合は両国関係のリセ
ットに向けた、現実的な行動をスタートさせるものにならなければなら
ない。
これに関連してロシアの声の特派員は、ワシントンから次の様に伝え
ている。
「ロシアのラブロフ外相のアメリカ訪問には特別の意味がある。
何故なら今回のラブロフ外相と、アメリカのクリントン国務長官との会談
は、4月初旬にロンドンで行われた露米首脳会談後、初の会談となるら
だ。
4月の首脳会談の際メドヴェージェフ、オバマ両大統領は、露米関係の
活性化に関して、それぞれの国の交渉団に対し具体的な任務を与えた。

任務の中にはとりわけ世界金融危機の打開を促すような、経済エネル
ギー協力の発展が見込まれている」
特派員はこの様に伝えている。

国際問題の解決において露米両国は、これまでも協力を行っているが、
今回予定されている外相会談でも、一連の国際問題に付いて話し合わ
れることになっている。
こういった国際問題の中にはアフガニスタン問題や、中東問題の調整そ
して事実上の核兵器保有国を含む、世界中での大量虐殺兵器不拡散問
題を進展させることがある。

また先日ラブロフ外相が南北朝鮮を訪問したことを考慮に入れると、今回
の会談で核軍縮に関して話し合われることは明らかだ。
戦略兵器削減条約の、今後の露米間での新条約締結は世界の核不拡散
体制に大きく貢献するものとなる筈だ。

オバマ大統領行政府はこの分野において、協力の意向を見せているが、ア
メリカが今のところまだ新条約とMDとを、関連付けようとしていない事実は
懸念を抱かせている。
ロシアはまさにこのことを主張しているのだ。
ロシア政府とアメリカ政府との間には、他にもNATOの東方拡大問題や通
商法ジャクソン=バニク修正条項の撤廃といった、これまで蓄積されてきて、
今後解決が待たれる沢山の問題が存在している。
さらにアメリカ国務省には、まだ軍縮担当班が組織されていない。
そのことによってアメリカ側は、戦略兵器削減条約に関して中途半端な協定
にしか署名を行わない恐れがある。
現行の条約の期限満了となる今年12月までに、きちんとした文書に署名が
行われなかった場合、軍備管理において法的な空洞状態が生じる可能性が
ある。

以上のことからラブロフ外相のワシントン訪問での、具体的な目的が見えてく
る。
今回の訪問では一連の重要な問題に関して、両国の立場を統一させるだけ
でなく。
協力の戦略的分野における、現実的なパートナー関係をスタートさせるものに
ならなければならないのだ。
こういった考えを確認する上での良い兆候として、オバマ大統領は7日、ラブロ
フ外相をホワイトハウスへ招待している。
これは事前に予定されていたものではないが、夏に予定されているオバマ大統
領のモスクワ訪問を前に、路米関係の状況に付いて概観を掴むチャンスとなる
ことを指摘しておかなければならない。

ザ・ホワイトハウス―オフィシャル・ガイドブック

アーロン ソーキン
ぴあ


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5月7日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
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