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外国の金融市場に国債を発行する構えのロシア財務省

2009-05-18 | ラジオ
ロシアのクドリン財務相が外国市場において、ロシアの国債の売り
出しを開始する構えであることを明らかにした。
これは2000年以来行ってこなかった措置だ。
2000年からロシアは外国の証券市場で国債を発行してこなかった。
1998年の経済危機で経験した精神的ショックは余りにも強かったた
め、今世紀21世紀になってからロシアは、外国からの借入れを一切
行わず、それまでにおこなった(?)を返すすことに徹してきたのだ。

その結果昨年2008年の時点でロシアは、外国で行っている借款は
GDPの8%まで下がった。
世界中でも(?)今回の財務省の意向に付いてエコノミストは、外国か
らの借款の少ないこういった現在の状況であれば、再び外国からの
借入れを行う、つまり国債を発行する意味は十分あるとして次のよう
に述べている。
「国債を新たに発行することは十分に意に適っている。現在ロシアに
とって好景気なのであれば、借入れを多少増やしてもいい訳で、その
枠も今のところの予想ではせいぜい300億ドルと見積もられている。
これは外貨準備高を取り崩すよりは目的に適っている。
と言うのもこのお金がもともと外貨準備高というのは、政府がいつでも
手を付けて良い資金ではないからだ」
エコノミストはこの様に述べている。

今年21世紀になって初めてロシアは赤字予算を経験したが、クドリン財
務相の声明からすると、外国からの借款が予算の赤字補填に回される
ということは無い。
と言うのも財務省は外国市場での国債発行を、来年の2010年から開始
しようとしており、その金額も50億ドルと僅かなものだからだ。
この50億ドルと言う数字は現在の時点で予想されている、来年度の予
算の赤字の10%以下にしかならない。
財務省は現在、経済危機の真っ只中にあってお金を貸すのは得にはな
らず、しばらく後で状況が安定化したときに回収すれば良いと判断してい
る。

これ以外にも財務省は国債を発行するのは、決して赤字予算を補填する
ためではないと説明している。
では何のために再び国債の発行に踏み切ろうとしているのだろうか。
これに付いてロシアコクモ(?)アカデミーの、前副学長は次の様に述べてい
る。
「国際市場に国債を発行するその市場に、ロシアが参加していないという
ことは、もちろんロシアの国家財務にはネガティヴなことだ。
だからこそ他のロシアの企業の最低、社債にとってもこういった証券市場
に参入することはとても難しい訳だ。
第一の段階では国債発行高はたいした額にならない。この国債によってど
れだけの利率を払うことが出来るのか。それが明確化してくるだろう。
その結果我々は国債を出す価値があるのかどうか判断できると言う訳だ」
前学長はこの様に述べている。

ロシアが外国市場に国債を発行することで、社債を発行しているロシアの
民間企業も負担を軽減することが出来る。
尚、ロシアの国債の利率は市場に自信を与えるものとなるだろう。

(?)は不明瞭な発音で聴き取れず。今回もまた早口で、しかも粗末な喋り
 には驚くばかり。

国債を刷れ!「国の借金は税金で返せ」のウソ

廣宮 孝信
彩図社


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4月16日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
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