1010 Radio

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ロシアで右ハンドル車に対し保険料引上げの可能性

2009-05-30 | ラジオ
右側通行のロシアではこれまでにも、安全上の理由から右ハンドル
車の規制が政府で審議され、特に日本車が一般的な極東地方のド
ライバーにとって心配の種となっていた。

第一副首相は27日、このことがテーマになった政府会合後の声明で
右ハンドル車の運転を禁止することは無いとする一方、保険料の引
上げは在り得るとの立場を示した。
第一副首相は専門家と協議した結果、右ハンドル車の禁止は正しく
ないと判断したが、我国の交通システムでは右ハンドル車が事故を
起こす危険性が高いとして、保険料の引上げが行われる可能性を示
唆した。

5月28日放送 ロシアの声・ニュース

北朝鮮情勢に対するロシアの見方

2009-05-30 | ラジオ
朝鮮問題を重視しているロシアの政府指導部、政治家、社会活動
家、専門家らは朝鮮半島情勢の悪化を懸念している。
ロシア議会上院連邦会議議長は国際社会が安心できるような状態
にしなければならないとし、また地下核実験を行い、その後数発の
ミサイルを発射した北朝鮮に対し、様々な警戒をとることのないよう
にしなければならないと考えている。

しかしそういった議長の見解に、喜んでばかりはいられない。
核実験はロシアとの国境から僅か130キロメートルの場所で行われ
たのだ。
議長は北朝鮮との対話が、より厳しいものになればなるほど、北朝
鮮からの対応も厳しいものになるとの見解を示している。
しかしこのような客観的な政策が必要不可欠であると、皆が合意し
ている訳ではない。
例えば上院国際問題委員会副議長は、北朝鮮の行為を許しがたく一
般に通用しているあらゆる法規に矛盾したものであると表した。
副議長はロシアは常に北朝鮮に対し、人道的に接してきたし一度なら
ず、北朝鮮を擁護して来たが北朝鮮はこのこととすら考慮には入れて
はいないということにも言及した。

また連邦問題委員会副議長も上院国際問題委員会副議長の考えに
賛同し、北朝鮮の行為は挑発行為である。北朝鮮指導部はあらゆる政
策や、国家活動の基盤となるような合意を遵守していないとの考えを伝
えている。
連邦問題委員会副議長の見解では北朝鮮は自国だけでなく、原子力の
平和利用を含む経済的発展において、北朝鮮を支援している国をも悪い
状態にしているのだ。

これに関連して戦略技術分析センター所長は、次の様な見解を示してい
る。
「多くの国がよく対外向けに伝えてるような、レトリックとは区別する必要
がある。
イランの場合でも北朝鮮との場合でも、現実とは区別する必要があるのだ。
北朝鮮は如何なる戦争をも望んではいない。何故ならそれは北朝鮮にとっ
て、その戦争で負けるばかりではなく体制をも代えさせるものだからだ。
現実的な脅威は核兵器の拡散なのだ。だからこそロシアは、今回充分に
厳しく対応しなければならないのだ。
核兵器の不拡散体制は何としてでも支持しなければならないものだ」
戦略技術分析センター所長は、このような見解を示している。

一方、ロシア議会下院国家会議・国際問題委員会委員長は。北朝鮮をめぐ
る状況が最悪のシナリオに沿って、発展していくとの見方を示している。
さらに同委員長は次の様に述べている。
「今回北朝鮮は何ら要求を提示してはいない。以前であれば北朝鮮は制裁
を中止せよ、或いは早急に次の原油を供給せよ、またはマカオ銀行にある
我々の口座の凍結を解除せよ、などと要求してきたが今回は、そのような要
求は一切無かった。
つまり私達は国家のテロ行為を扱っていると言えるだろう。
私はこのテロリストが何らかの要求を出してこなくても、国家のテロ行為とい
う言葉を使うことを恐れない。
これはシナリオに答えのない、無意味なテロ行為なのだ」
ロシア議会下院国家会議・国際問題委員会委員長は、この様な見解を示し
ている。

さらに委員長は北朝鮮が1953年に、韓国との間で締結された朝鮮戦争の終
結を意味する終戦協定を破棄したと指摘した。
このことは法的に戦争状態に戻ることを意味する。
しかしながら私達はこのことを、直ぐに戦争状態だと考えてはならない。
乱暴な表現をするならば、ロシアと日本との間にも平和条約が無く、法的には
これもまた恐らく戦争状態と考えることが出来るかも知れない。
しかしながら勿論、誰もロシアと日本との関係を、この様に捉える人は居ない。

現在誰もが今後どうすべきか、を話し合っている。
国際社会は断固たる非難を行うという点で一致しおり、これは絶対正しいもので
あると考える。
しかしながら一方でこれは何年もの間、アメリカとヨーロッパ諸国が、自国の対
外政策において、国家を良い国と悪い国に分けようとした際に行ってきたやり方
の結果だとも捉えることが出来る。
従ってこの問題を慎重に扱わなければならないのだ。

朝鮮戦争の謎と真実―金日成、スターリン、毛沢東の
機密電報による


アナトーリー・ワシリエヴィチ トルクノフ
草思社


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5月28日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル