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ソマリア沖海賊対策の法的基盤を模索する国際社会

2009-05-21 | ラジオ
ロシアはソマリア沿岸で逮捕された海賊達を裁くために、国際法廷
を創設することに関して、国連事務総長と話し合いを介した。
この話し合いの目的は海賊達を追跡するための、正しい法的基盤を
作成することだ。
国連の調べによると現在、ソマリアの海賊に捕らえられている船舶
は16隻以上、また人質の数は270名に上っている。

アデン湾では16カ国の海軍からなる連合チームが、海賊対策に当た
っており、もちろんロシアの海軍の船もこの海賊のパトロールと船舶
の護衛を行っている。
海賊対策に武力を行使する方法だけで当たったところで、この問題が
解決されないことは明らかだ。

バン・ギムン事務総長の出した文書では、海上で行われる犯罪に対
する対策は、複合的なアプローチを要するものであり、それにはソマリ
ア国内で平和的プロセスが遵守されること、そしてアフリカ連合の平
和維持軍PKO及び、ソマリアの安全保障に当たる兵力を支援していく
ことも含まれる。

これに先立ち国連安保理はアフリカ連合が自身の手で、アフリカの紛
争解決に力を尽くすよう、それぞれがPKOを派遣するよう能力強化を
図る決定を採択した。
ところが国連がこうした支援を求めた60カ国のうち、ソマリアへのPKO
派遣に賛成をしたのはたった4ヶ国に留まっている。
バン・ギムン事務総長はこのことから、国連が新たなオペレーションの
ための機関を創設することは、少なくともこの半年は延期するよう決め
た。

ロシアは国際社会の大多数の国と同様、海賊問題を法的に解決するた
めに、国際法廷を創設する提案を支持している。
これに付いてロシア外務省公式報道官は、次の様にコメントしている。
「現在、海賊行為を働いた者たちを裁判で裁くためには、それぞれの国
の裁判体系の枠組みの中でしか実現できない。
特殊な国際的な司法機関は、この目的では存在していないのだ。
これに付いてメドヴェージェフ大統領は、海賊行為に対し刑事責任を負
わせるような、様々なバリエーションを検討することが目的に適っている
(番組で女性アナは「かたっている」という発案を行っており、ロシアはこ
の目的で特別な国際司法機関を創設する可能性を分析するよう、他の
パートナー国に提案した。
こうしたメカニズムが誕生することで、裁判結果を行使する際の一定の基
準が作られ、普遍的な裁判の場が出来これによって、海賊達に然るべき
処罰が加えられるようになるというのが、目に見える形での優れた点だ」
ロシア外務省公式報道官は、この様に述べている。

こうしたロシアの発案は多くの国々で支持を得ている。

(?)は聴き取れず

5月15日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル