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石油ガス協力を強化するロシアと中国

2011-06-08 | ラジオ
ロシアと中国は6月10日に予定されている露中首脳会談で、原油供給(女性アナウンサーは「きょうくう」と言った)をめぐる意見の違いを克服し、新しいガス契約を結ぶ事で合意した。
これがモスクワでこのほど終わった、露中エネルギー対話の定例ラウンドで出された結論だ。

ロシアのセチン副首相と中国のワン・ツィシャン副首相は、シベリア‐太平洋石油パイプラインの輸送料をめぐる問題を解決した。
ロシア側は今年1月1日から、市場価格で原油の供給をスタートさせたが、すでに3月、中国側は一方的に輸送料を引き下げ、市場価格での支払いを停止してしまった。
その結果、このプロジェクトを中心になって進めているトランスネフチ社の試算によると、2億5千万ドルの滞納金が生じた。

当初、中国側は自分達が契約上の義務に違反している事を認めなかった。さらにこの問題は、イルクーツクで5月24日に解決される予定になっていたが、交渉前日になって、中国側は急に代表団の派遣を取り止めた。
そうした状況からロスネフチ社が、この問題を裁判に訴える意向があるとの情報も流れていた。
しかし中国側は結局、戦略的パートナーとしての関係をかんがみ、輸送料滞納の事実を認め、その大部分を5月31日に支払った。

その後、ロスネフチと中国国営石油ガス公社は、今年末までに天津で新しい石油加工工場建設に着手する事を発表した。このプロジェクトへの投資額は50億ドルだ。
同時にロシアと中国双方は、石油製品を小売販売領域での協力拡大を表明し、共同でガソリンスタンド網を設立する計画を明らかにした。
このように露中両国の石油企業間の協力は、採掘や輸送領域ばかりでなく、石油の加工や石油製品の販売にまで広がろうとしている。

一方今回のモスクワでの交渉では、ガスに付いても突破口が開かれた。数年にわたる実りのない話し合いの後、露中双方はついに、長期契約の基本的な中身に付いて合意することができた。
セチン副首相は交渉を総括し、次のように述べている。
「今後30年を目処に、2本のガスパイプラインの建設が検討されている。
一つは西ルートで、これは中国に300億立方メートルのガスを供給する。もう一つは東ルートで、こちらの供給量は380億立方メートルだ。
ですがこの量は最終的なものではなく、協力が進めば、さらに増える可能性もある。
我々はガスプロムと中国国営石油ガス公社に対し、6月10日までに交渉を完了させ、商業契約書の調印に向けた準備をするよう委任(たぶん「委任」と言ったのだろう。なんせ声が小さ過ぎて正確に聴き取れず)した」
セチン副首相は、このように発言している。

最初のルートは、(???)シベリアから中国へガスを送る西ルートになる予定で、ガスプロムは今年半ばにも建設を始める用意がある。なお中国側は、東ルートの同時建設にも関心があることを示唆している。
とは言え今のところ全てが最終的な合意に至った訳ではない。ガス料金の問題を調整する必要がある。
ペスコフ首相報道官は、ガス価格に付いての合意達成が迫られていると述べているし、中国側も最終目的に双方が到達するまでには、少ない道程が残されていると認めている(何か変!?)。

中国は日本を併合する
クリエーター情報なし
講談社インターナショナル

(???)は何と言ってるのか不明

6月2日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル