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ユーロ圏財務省創設構想について(1)

2011-06-17 | ラジオ
EUに新しい機関、ユーロ圏財務省が生まれるもしれない。これを提唱したのはヨーロッパ中央銀行のトリシェ総裁で、総裁はユーロ圏の国々は、通貨領域における統一政策に移行する時期が来ていると指摘した。

専門家達は、そうした意見に付いて健全なものだとしながらも、多くの国々は、その実現に抵抗するだろうと指摘している。
欧州統一通貨創設に関するマースリヒト合意の草案作りにも携わったトリシェ総裁は、理事会に対し、今度はさらに前進すべきだと提案している。
彼はEUを代表する金融の専門家であり、中央銀行の総裁を務めている訳だが、他ならぬ彼が、ユーロ圏財務省を必要不可欠だとみなしているのだ。
彼の考えではユーロ圏財務省は、税金及び反独占領域の監督また金融メカニズムの統合、国際舞台でのユーロ圏の利益代表といった仕事に携わる。

ロシア・ペトロコムメルツ銀行の幹部の一人であるソローミン氏は、トリシェ総裁の考え方を支持し次のように述べている。
「実際現在、行動の調整面で、そうしたものが極めて必要になっている。それはどうしてかというと、EU圏におけるかなり自由な物の状態が、一部の国々が借金の罠にはまってしまって、そこから抜け出すのが大変困難だという現状を作り出してしまっているからだ。
それゆえ国の単位を越えたユーロ圏財務省創設を含めた行動の調整は、かなり興味深いアイデアと言える。
すでにヨーロッパには中央銀行があり、融資政策などは共同でなされている、ご存知のように通貨もユーロで統一されている。
しかし、それでもやはり行動や統制上の調整は必要だ。何故なら事実上、一つの国あるいは複数の国々である、グループというものがEUの通貨政策も、また経済政策も台無しにしてしまう可能性があるからだ」
ソローミン氏は、このように述べている。

ユーロ圏財務省創設構想について(2)へ続く

6月6日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
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