発展するロシアのインターネット経済

世界的なコンサルティング会社ボストン・コンサルティング・グループの予想によると、ロシアのインターネット経済は2015年までに、2倍に拡大しそうだ。
2009年、一昨年のロシア経済におけるインターネットの割合は、GNPの1.6%、つまりほぼ200億ドルと大変高いものである事が分かった。
もしインターネット部門が、このペースで発展し続けていけば、ロシアは近い将来、主要なヨーロッパ諸国を追い抜く可能性がある。
比較として例えば例を挙げてみると、イタリア経済におけるインターネット部門の割合はGNPの1.9%だ。ロシアは1.6%だ。

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ITエキスパートのゾネナシヴィリ氏は、私どもロシアの声のインタービューに応じた際、ロシアのインターネット経済が伸びる要因として、次の理由を挙げた。
「先ず第一に人々の要求によるものだ。ご存知のように、ロシアは大変広大な国土を持っている。
オペレーターは積極的に各地域に進出しており、その結果インターネットにアクセスしやすくなって、従って要求は非常に増えていくと思う。
そうなれば、これまでの伝統的な、クラシックな取引ネットワークを押しのけて、インターネット取引が成功裏に発展することが期待できる」
ITエキスパートは、このように意見を述べている。

経済的な観点から言いますとインターネットを使った電子商取引は、利益をもたらすモデルだ。
多くの商取引がインターネットに移行し、それによって利用者が急激に増えるだだろうと思われる。
すでに今日、ロシア人は年におよそ160億ドルものお金を、インターネットで選んだ商品の購入にあてている。
ネットを使って企業間で結ばれる契約額の合計は、年に820億ドルと見られている。

またITエキスパートは、ネットにおける国家サービスの更なる発展も、インターネット経済発展に影響を与えると確信している。
もちろん国のネットサービスは、電子商取引のように利益のあるものではないが、それに対する需要は増加すると考えられる。
インターネットを仲介役として、ま、サービスや情報を与える、いわゆる電子政府のプログラムは、早けれ2014年にも完全に始動するに違いない。
世界的なコンサルティング会社ボストン・コンサルティング・グループの予想は、恐らく今後的中すると思われる。
ロシアのGNPにおけるインターネット経済の割合は、今後数年の内に3.7%を越え、イギリスやスウェーデン、デンマークの指標に近づくものと思われる。

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5月23日放送　ロシアの声・ラジオジャーナル