日本の折木良一自衛隊統合幕僚長は、中国海軍の活動が活発化していることに懸念の念を表明している。
中国海軍の艦船11隻が日本の沖縄本島と宮古島の間にある、中立海域を通過した事件に付いて折木統合幕僚長は、中国海軍の活発化に懸念を表明し、必要な観察を行い、警戒感を引き上げると強調している。
一方で日本側は中国海軍の艦船が、日本の領海を侵してはいないことを認めている。中立海域の航行は、国際海洋法に規定されている船舶航行自由の原則に則ったものだ。
どちらにせよ中国の諸隣国は、中国海軍の活発化を警戒しているほか、中国による空母建設計画に付いても警戒感がもたれている。
最近中国のチェン・ビンデ参謀長は、中国史上、初めてとなる空母建設に付いて情報を認めている。
最近5年間で中国の海洋政策には、アプローチの変化が見られており、あたかも海洋拡大戦略が描かれているようにも見える。
雑誌『ナショナル・ディフェンス』紙の編集長であり、軍事専門家でもあるコロトチェンコ氏は、ロシアの声とのインタビューに答え、次のように指摘している。
「主要な問題としてあるのが、空母に搭載する艦上戦闘機をどのように調達するか、ということだ。
ロシアからスホイ33型戦闘機を購入するための交渉が行われいたが、結局妥結には至らなかった。中国側の発注数が限られたものであり、恐らくコピーを製造するためのものと思われたため、ロシア側は売却を拒否した訳だ。
しかしある情報筋によれば、中国側はウクライナで調達した戦闘機のコピー製造に成功したとの情報も入っている」
編集長は、このようにコメントしている。
しかしロシアの専門家らは中国が近いうちに、完全な形での艦上戦闘機の量産に入るとは見ておらず、ロシアと中国の間で軍事協力の可能性は残っていると言える。
一方で中国のライバルであるインドも発展を続けているため、中国にはそれほどの時間的余裕がないというのも確かだ。
インドは20年間で約500億ドルを使って、100隻以上の軍艦を建造している。
またアメリカも自らのプレゼンスを縮小しようとは考えていない。キャンプベル国務補佐官は、オバマ政権は現在、アジアにおけるプレゼンスを保つために地域での軍事戦略の再編を進めているとしている。
全体としてアジア太平洋地域においては、冷戦終結以後見られなかったような軍拡競争が進んでおり、今やアメリカ、インド、中国の三つ巴となっている。そのことは他の諸国の追随も招くことで、さらなる不安定化をもたらすと見られる。
6月10日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
中国海軍の艦船11隻が日本の沖縄本島と宮古島の間にある、中立海域を通過した事件に付いて折木統合幕僚長は、中国海軍の活発化に懸念を表明し、必要な観察を行い、警戒感を引き上げると強調している。
一方で日本側は中国海軍の艦船が、日本の領海を侵してはいないことを認めている。中立海域の航行は、国際海洋法に規定されている船舶航行自由の原則に則ったものだ。
どちらにせよ中国の諸隣国は、中国海軍の活発化を警戒しているほか、中国による空母建設計画に付いても警戒感がもたれている。
最近中国のチェン・ビンデ参謀長は、中国史上、初めてとなる空母建設に付いて情報を認めている。
最近5年間で中国の海洋政策には、アプローチの変化が見られており、あたかも海洋拡大戦略が描かれているようにも見える。
雑誌『ナショナル・ディフェンス』紙の編集長であり、軍事専門家でもあるコロトチェンコ氏は、ロシアの声とのインタビューに答え、次のように指摘している。
「主要な問題としてあるのが、空母に搭載する艦上戦闘機をどのように調達するか、ということだ。
ロシアからスホイ33型戦闘機を購入するための交渉が行われいたが、結局妥結には至らなかった。中国側の発注数が限られたものであり、恐らくコピーを製造するためのものと思われたため、ロシア側は売却を拒否した訳だ。
しかしある情報筋によれば、中国側はウクライナで調達した戦闘機のコピー製造に成功したとの情報も入っている」
編集長は、このようにコメントしている。
しかしロシアの専門家らは中国が近いうちに、完全な形での艦上戦闘機の量産に入るとは見ておらず、ロシアと中国の間で軍事協力の可能性は残っていると言える。
一方で中国のライバルであるインドも発展を続けているため、中国にはそれほどの時間的余裕がないというのも確かだ。
インドは20年間で約500億ドルを使って、100隻以上の軍艦を建造している。
またアメリカも自らのプレゼンスを縮小しようとは考えていない。キャンプベル国務補佐官は、オバマ政権は現在、アジアにおけるプレゼンスを保つために地域での軍事戦略の再編を進めているとしている。
全体としてアジア太平洋地域においては、冷戦終結以後見られなかったような軍拡競争が進んでおり、今やアメリカ、インド、中国の三つ巴となっている。そのことは他の諸国の追随も招くことで、さらなる不安定化をもたらすと見られる。
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6月10日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル