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福島以後の原子力発電問題を話し合うG20

2011-06-10 | ラジオ
パリでのG20エネルギー担当相会合では、福島第一原子力発電所の事故が自然界に与えた影響や、事故によって明らかになった技術上の様々な問題、また事故後の。いわゆる後遺症の克服などが話し合われている。
またパリでの会合の議題には、原子力発電所の安全問題や原子力エネルギー領域における、国際協力そして監視監督メカニズム強化の諸問題も上がっている。

福島以後の原子力発電問題を話し合うG20と題してお伝えする。
ドイツは自国領内での原子力発電所の、利用放棄を表明した最初の国になった。今後ドイツ国内では原子力発電に代わって、風力や太陽光発電などの、いわゆるグリーンテクノロジーの発展や、化石燃料の開発利用に力点が置かれる事になる。
一方ヨーロッパにおけるもう一つの大国であるフランスは、原子力発電を辞めるつもりはないようだ。フランスが世界でも有数の原子力エネルギー、そして原子力技術の輸出国である事を考えるならば、これは理解できる。

しかし、それでもやはりナタリー・コシウスコモリゼ運輸・住宅・エコロジー・持続的開発相は、パリでの会合で原子力施設の安全性監督強化の必要不可欠性を指摘した。
「私達が今日話し合ったのは、原子力エネルギーからの段階的な撤退、あるいは他の原子力エネルギープログラム始動といった問題ではなかった。
会合参加国はそれぞれ、他の国の選択を尊重したと思う。
しかしそれでも全ての参加国は、原子力の安全性は、各国が原子力発電にどのようにアプローチしているかとは関係なく、第一義的な課題であらねばならないという点で意見の一致を見た。
安全性こそが第一肝心だ。この問題意識が原子力領域において、国益と国際協力を結び合わせる重要な赤い糸となっている(今時こうした内容に「赤い糸」の表現を使うかね)。大きな透明性、また他国による他の国々による監督の可能性、それにはストレステストの実施が必要だという考えは、原子力エネルギー発展に関し、国によって意見は例え様々だとしても、現在話し合われている主なテーマの一つになっている」
フランスのエネルギー担当大臣は、このように述べた。

会合の初日を総括して、原子力発電所の安全メカニズムの点検評価における国際原子力機関と、経済協力開発機構・原子力エネルギー局の役割強化が決められた。
また会合の参加者達からは、地震多発地帯における原子力発電所建設および稼動に関する、基準の見直し、そして強化に付いての提案もなされている。
さらに非常事態発生時には特別の緊急援助グループを創設するという事、また発電所の安全性評価のため、定期的にストレステストを実施するといった事も提案として出された。
今回パリでのG20エネルギー担当相会合の結果に関する、これをまとめた総括(???)ですけど、IAEAでさらに、これがまとめ上げられて、近く専門家達が下された数々の決定の実現に向けた、具体的プランを作成する事になる。

(???)は男性アナウンサーの不明瞭な言葉で聴き取れず

6月8日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
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