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ユーロ圏財務省創設構想について(2)

2011-06-18 | ラジオ
専門家達はユーロ圏財務省が作られれば、現在の債務危機と効果的に闘う、よい助けになるだろうと期待しておりまた、肝心な事は将来そうした問題が繰り返されるのを避ける事ができると見ている。
なおトリシェ総裁は予め、ユーロ圏財務省が創設されても、統一予算に移行する事はないと確認しているが、これはつまり各国の自主性が保たれる事を意味している。
この総裁の言葉は恐らく、国の主権擁護を訴えて抵抗すると見られている国々を意識したものと思われる。

ではここでまたペトロコムメルツ銀行の、ソローミン氏の意見を御紹介したいと思う。
「ドナー国とみなされている国々にとって、これは疑いなく有益だ。何故なら問題が起きた場合、最も主要な(???)的な重荷を背負ってしまうのは、そうした国々だからだ。
奇妙に聞こえるかもしれないが豊かな者達は常に,涙を流しているものなのだ。それゆえEUシステムを形作っている国々としてのドイツやフランスにとって、それは然るべく利益のあるものだ。
またEUの言わば辺境国は抵抗すると思われる。何故ならそれは自分達の主権に脅威をもたらす、そう彼らが感じるからだ。
事実上すべての国々は国の主権を制限される。少なくとも大衆迎合的な政党が大騒ぎするだろう。もしそれでも良識が勝利するならば、もちろん、それは歓迎されるべきものだと思う」
ソローミン氏、こうした考え方を話してくれた。

様々に意見が分かれているヨーロッパ中央銀行のトリシェ総裁の今回のアイデアは、総裁ポスト退任まで、あと半年という時期に出された。
ソローミン氏の任期は11月に切れる。トリシェ氏本人が、ユーロ圏財務省の初代大臣となる事を欲したという可能性もある。
そして現在、それが実現するチャンスも極めて高くなっている.と言いますのはすでにドイツのショイブレ財務相や、欧州委員会のバローゾ委員長が彼の考え方、ユーロ圏財務省創設構想に支持を表明しているからだ。

(???)は聴き取れず

6月6日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル