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インドが新ミサイル・アグニ2を開発

2011-10-09 | ラジオ
インドは30日、核弾頭を搭載できるアグニ2弾道ミサイルの実験に成功した。ヒンドゥスタンタイムズ紙の報道によると、ミサイルは東部オリッサ州のチャンジプル射撃場から発射され、標的に命中している。
インドでは9月の1ヵ月の間に3度ものミサイル発射実験が行われた。これはインドが着々と軍事ポテンシャルを強化していることを物語っている。(「もののがたっている」と言ってる)
24日には同じくチャンジプル射撃場でインドの最新弾道ミサイル・シャウリヤの発射実験が行われたが、このミサイルは陸上からも潜水艦からも発射ができるものだ。

シャウリヤを搭載すると見られているのは現在造船中の、インド初の原子力潜水艦だ。そのシャウリヤ発射実験からたった二日後には、同じ射撃場で弾道ミサイル・プリトビ2の発射実験が行われた。プリトビ型のミサイルは核武装特別司令部の軍備に加えられている。
アグニ2・ミサイルも核抑止戦略ミサイルシステム構築の国家プログラムの枠内で開発が行われてる。
アグニ2はミサイル防衛システムMDを克服する目的で開発された。射程距離は2000キロまでとされている。

南アジアではすでに半世紀以上にもわたり、インドとパキスタンの間の軍事衝突が増している。最も事態が緊迫化したのは98年以後、インド、パキスタン双方が一連の核実験を行ったときだ。

ロシア人軍事専門家ドヴォルキン氏は、最近続けて行われたミサイル発射実験は、インド政府が活発に自国の核ポテンシャルの向上を図っていることを物語っているとして、次のようにコメントしている。
「アグニ2は中長距離ミサイルだ。その主たる課題は、事実上パキスタンとの軋轢に耐えるインドの核軍備の充実を図ることにある。知られている限りでは、パキスタンは最近、核弾頭の数ではインドを追い越した。もちろんインドはこれに反応せざるを得ない」
軍事専門家は、このようにコメントしている。

ドヴォルキン氏は、インドが戦略的核軍事力の開発計画に影響を与える二つ目の要因は、中国の軍事力の強化だと捉えている。
インドの核軍事プログラムが開発されたこと自体が、64年に中国で初の核兵器が開発されたことに起因した事実を思い起こせば十分だろう。
しかもインドは62年、中国との国境紛争で手痛い攻撃を受けている。
中国ファクターは現在でも健在で、インドが軍事政治上の決定を取る際に深刻な影響を与えている。
2000年代の初めには専門家らの間で インドの持つミサイルでは中国を攻撃できないと言う声が囁かれたが、現在では状況は一変した。
アグニ2・ミサイルの攻撃ゾーンは中国西部、中央部、南部もカバーしているからだ。
そのシリーズのアグニ3はアグニ2を凌ぐ能力を持っており、北京、上海などの重要な中心都市にも届く長距離ミサイルだ。インドは地海空ミサイルの統一指揮を創設し、核兵器のコントロールシステムの改良も徐々に重ねている。

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インド、パキスタン、中国が核を保有しているということはポジティブな面も持っている。
これはつまり、この3国が広範囲な軍事紛争を起こす可能性が低いということを意味している。
核抑止ドクトリンは、こうして地域的な次元も持っていることになる。ただしだからといって、不用意な核兵器の使用がなされたり、急速な状況悪化が原因で核攻撃の応酬が行われ、歯止めが利かなくなるリスクが減る訳ではない。
この点から現在進行しているパキスタンとインド、インドと中国の間の関係改善プロセスは楽観視できるとも言える。

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語尾が不明瞭な上、たいへん粗末な喋りです

10月3日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
コメント
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