1010 Radio

ラジオから色んな情報が発信されるように、車いすの視点から情報や思いを発信。

穀物市場に復帰するロシア(2)

2011-10-30 | ラジオ
収穫が大幅に伸びた現段階では、ロシアはその消費国のリストを拡大し、アフリカ南部の市場におけるプレゼンスを拡大できるばかりか、カナダにまで輸出先を拡大することができる。
農民のルーシ新聞のルィセンコ編集長は、ロシア産の穀物は高品質な割に低価格であるため、消費者にとっては魅力的な商品となっているとして、次のように語っている。
「ロシアの穀物はライバル国よりも10ドルから15ドルほど安く、時に20ドルも安いことがある。この幅は市場の景気動向によって変わる。
競争相手は先ずウクライナとカザフスタンで、この2国とは価格帯はほぼ変わらない。しかしながら西側の競争相手、これはEU、そしてアメリカなのだが、これと比較した場合は、ロシアの圧倒的な長所は価格の安さだ。このほかの長所は製パンした際の質の高さで、製粉した場合、欧州産の穀物、またアメリカ産のものと比べ非常に安定性が高くなっている」
編集長は、このように話している。

輸出の拡大を図るため、国はロシアの農業生産者に穀物輸送の支援まで行う。ヴズブコフ副首相は、こうした支援はシベリアをはじめとする地域にとって、何よりも重要だとして次のように語っている。
「今日、シベリア産の穀物を鉄道輸送する(女性アナウンサーは「ざい」に限って)に限って、優待料金がある。ただしこのタリフはロシア国内に限定されているので、シベリア、クルガン州の農産家に対し余剰穀物の輸出支援を行うためには、鉄道優待料金を外国への輸送にも拡大しなければならない」
副首相は、このように発言している。

ブルームバーグのアナリストたちは、ロシアは世界の穀物市場で首位を占めるという予想を出している。ブルームバーグの試算ではロシアはこの先4年以内に1位となる。
確かにそのためには穀物の積み替えが行われる港湾施設の発達、建設を図るため、その投資計画の全てを実現化しなければならない。
これが達成されればロシアの穀物輸出量も、2300万トンから4200万トンへと拡大することも夢でもない。

10月1日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする