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アジアの統一エネルギー市場創設はロシアなしには不可能(1)

2011-10-23 | ラジオ
来年の7月には統一アジアエネルギー市場創設に関する宣言に、調印がなされると期待されている。
これは宣言書の作成者K一人である、ロシア議会下院国家会議副議長を務め、またロシア・ガス協会の会長でもあるヤゼフ氏が述べたものだ。
ロシアの代表は統一アジア・エネルギー市場に関する、アジア議会総会の分科会定例会議で自分達の提案を行った。
ヤゼフ下院副議長は宣言書では、アジアにおける国際エネルギー協力発展の主要な原則が、必ずや反映さらなくてはならないと捕らえている。
そうした場合、天然資源やその輸送上の安全保障に対する、国家の主権に基本的な注意が割かれるべきだろう。

ロシア連邦石油ガス産業家同盟のシマリ議長は、アジアは世界でも最も人口密度が高く、ダイナミックに発展し続けており、エネルギーの強力かつ安全な源を必要としていると見なしている
「今後2030年までアジア太平洋地域は、世界で最も発展しつつある地区としてあり続けるだろう。
エネルギー資源の最大の消費国は中国、日本そして韓国だ。私達が世界のエネルギーバランスに付いて話す時、こうしたことを考慮する必要がある。
その際、再生エネルギー源の発展が将来の事業となる訳だが、アジアにおける消費大国の基本的な期待は相変わらず石油、ガス、石炭にかけられており、またその量も非常に多くが必要とされている」
シマリ議長は、このように発言している。

こうしたことは新たに地域の安全の諸問題を提起することになる。
ヤゼフ副議長が強調したところによると、エネルギー市場の統合がなされるなかで、その参加者、参加国それぞれは、主要な産地がある場所やエネルギー資源の主な輸送ルートが通る場所を政治的に、我がものとしよう独占しようという試みがあるように思われる。
例えば南シナ海でそれがはっきりと見られている。アジア議会総会は、そうした試みに釣り合う、政治的なパワーを作りださなくてはならない。
ロシアもエネルギー大国として、その実現に向けて尽力する用意がある。何故ならアジア向けのガスまた石油の供給というのは、ロシア政府にとってヨーロッパ向けに勝るとも劣らぬほど重要なものだからだ。

アジアの統一エネルギー市場創設はロシアなしには不可能(2)へ続く

9月27日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル