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2012年、麗水エキスポでのロシアパビリオン

2011-10-31 | ラジオ
韓国の麗水市で2012年に開催される、国際博覧会・エキスポ2012では、北極海の海の氷、海氷の融解に関する問題がテーマとなる。
北極海の淡水化と北極圏の氷の融解は、北極海の表面に冷たい膜を形成し、これにより、より温かい海流がせき止められている。
これらの変化は国際社会に緊張をもたらしている。何故ならこれにより急激な気候変動が引き起こされる恐れがあるからだ。
同時に北極圏には膨大な量の石油やガスが埋蔵されており、北極圏は近年、多くの国々の関心を惹き付けている。麗水エキスポで、このテーマが取り上げられるのは道理にかなっている。

麗水エキスポのロシアパビリオンに付いて、ロシア展示会場の組織を担当するジアノフ氏は次のように語っている。
「ロシアパビリオンで最も特徴的な要素の一つとなるのは北極海だ。これに関連し北極圏の開発、我々の最初の極地探検、ロシアの原子力砕氷船が大きく紹介される」
ジアノフ氏は、このように話している。

尚ジアノフ氏によるとエキスポでは北極海航路も紹介される。エキスポに参加する多くの国にとって北極海航路は重要な交通路だ。この北極海航路は日本にとっても重要な海上交通路だ。
横浜港とムールマンスク間を航行する場合、スエズ運河を経由するよりも距離が約2倍短くなる。
世界の海洋は現在、深刻な危機に直面している。そのため麗水エキスポでは環境問題が優先的テーマとなる。

ジアノフ氏はロシアは北極海をはじめとした、隣接する海洋の一部にどのように関わっているかに付いて発表すると述べ、次のように語っている。
「私たちが掲げたテーマは全て、ロシアが自国の沿岸ゾーンにどのような配慮を施しているかに付いて応えるものとなる。
これは麗水エキスポの重要な問いかけだ。また深海の研究に、どのように参加しているかに付いても発表される。ここではロシアの深海潜水艇ミールの調査結果や、我々の保護海域、我々の漁業に付いて紹介される」
ジアノフ氏は、このように話している。

麗水エキスポには約800万人が訪れる見込みだ。組織者たちはロシアパビリオンを情報啓蒙センターとしてだけではなく、世界の海洋と北極圏の環境問題分野における、問題解決のために大きな影響力を持つ中心地にする考えだ。

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10月17日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル