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強行手段でイランを威嚇するアメリカ(1)

2011-10-19 | ラジオ
アメリカのオバマ大統領はホワイトハウスでの記者会見で、アメリカはイランに対する行動の、あらゆるバリエーションを検討中であると発言した。
アメリカ政府はイラン当局をテロ活動を行っていと非難し、イランに対し最も厳しい措置を構ずる事に付いて、世界中からの支持を得ようと試みている。
オバマ大統領はあらゆる行動のバリエーション、そのように発言したが、これは一体何なのか具体的には言及していない。しかし説明がなくとも、それが武力行使も含めた懲罰措置である事は明らかだろう。

ロシアの声記者は、ロシア科学アカデミー・東洋学研究所のエキスパート、イサーエフ氏にマイクを向け意見を聞いてみた。
「オバマ大統領の声明は、かなり深刻に聞こえる。何故ならもし大統領が現在、軍関係において最も力を持った人物である大統領が、どのような措置も検討中であると口にするならば、それは軍事行動も含めて如何なるものも有り得という事を意味するからだ。
ましてアメリカ政府が武器の助けを持って、対外問題を解決する事はよくあることだ、この10年間でも、旧ユーゴスラビア、イラク、アフガニスタン、リビアでの軍事作戦に加わった」
エキスパートは、このように述べている。

また中東研究所所長は、ロシアの声の取材に対し次のように強調した。
「イランに対しアメリカは、そうしたプランを大分以前から練っている。ジョージ・ブッシュ前大統領の時代、いくつかのバリエーションが検討された。
先ずイランの原子力施設や、それを守る対ミサイル防衛手段を破壊するというバリエーションだ。そしてイランの基本的な軍事施設やイラン革命防衛隊に属する施設を、またミサイルシステム、核施設を殲滅するというバリエーションがある。
さらに三つ目としてイランが工業国で無くなってしまうように、工業化以前の状態に戻ってしまうように、イラン国内にあるエネルギー施設や冶金工場、軍事国防関連施設、また空港や幹線道路の全てをダメにしてしまうといったバリエーションも検討された。
この三つのシナリオの内どれもアメリカは現実のものにする事が可能だ。しかし国連の承認なしにはそれはできない。
しかし国連社会の承認を得るためには、イランの罪を証明する尊が必要不可欠だ。一方イラン自体は、浴びせられている非難を否定しているが、アメリカはイラン指導部がワシントン駐在のサウジアラビア大使を殺害する目的の陰謀に、関与している確かな証拠を持っていると主張している。
アメリカ側の主張によれば2人のイラン人が、メキシコで大使を亡き者とするために暗殺者を雇おうと試みたということだ」
所長は、このように述べている。

強行手段でイランを威嚇するアメリカ(2)へ続く

10月14日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル