1010 Radio

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アメリカと中国との経済摩擦

2011-11-02 | ラジオ
中国のウェン・ジャバオ首相は、中国政府が人民元の為替レートの安定化をサポートし、中国の輸出企業を保護するとの声明を表した。
これはアメリカ議会が人民元の過大評価を背景として、中国製品に対する障壁の設定を承認したことに対する、中国指導部の初めての反応となった。
中国は世界の工場としての自らの地位を死守する構えだ。
中国は輸出業者に対して税制面での優遇措置を継続しており、金融支援も拡大している。
また人民元の大幅な切り上げに付いては、当面のところ行うつもりはないようだ。
まさにそのような態度がアメリカとの激しい対立の背景となっている。
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アメリカと中国との間の新しい貿易摩擦に付いて、極東研究所副所長は、両者がお互いに世界的な競争力を確保しようと凌ぎを削っていると見ている。
副所長はまた次のように述べている。
「人民元に付いての議論は、常に全体的な中米関係のコンテクストのなかで捉えるべきだ。
つまり世界での中国の立場の高まりは、経済分野だけに留まるものではないということだ。このような過熱した中国を、アメリカはどうにかして抑えようとしている訳だ」
副所長は、このようにコメントしている。

現在アメリカ政府は、中国の最も痛いところを突いている。というのは過小評価された人民元、および輸出の低下という点だ。
一方でアメリカ市民は中国との経済戦争が、アメリカの国益に打撃を与える恐れがあることを認識している。
20年間にわたってアメリカ市民は安価な中国製品に慣れてきた。その上、中
国資本がアメリカから流出することによって、合弁企業では数万人のアメリカ人が職を失うこととなってしまう。

また副所長は、アメリカ製品が中国市場へのアクセスを、制限されるというような恐れもあると見ている。
また副所長は、次のように述べている。
「これは今に始まったことではありませんし、すぐに終わるような問題でもない。
人民元の為替レートと保護主義的な性格は、米中関係の様々な状況に左右されるものだ。またこの問題に付いてのコンセンサスは、依然として得られていないのが現実なのだ」
副所長は、このようにコメントしている。

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10月18日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル