1010 Radio

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パレスチナついにユネスコ加盟

2011-11-14 | ラジオ
パレスチナがユネスコの完全なメンバーとなった。
パリでのユネスコ総会参加国の大部分は、パレスチナが加盟することに賛成した。
反対したのはアメリカとイスラエルを含め14の国々で、また多くの国が棄権にまわった。
31日に起きたこの出来事は、国連の完全なメンバー国となる問題が、もし議題として提起されたならば、国連総会で生じることの言ってみればリハーサルといってよいものだった。

パレスチナ人にとってそうなれば何よりもモラル上の、倫理上の勝利となる。
ムスタファ駐ロシア・パレスチナ大使は、ユネスコへの加盟は、国連加盟申請同様、我々はイスラエルとの平和交渉に代わるものとして受け止めてはいない。このように強調している。
この事はロシアも何度も述べてきた。ですからロシアはパレスチナのユネスコ加盟を支持してきた訳だ。

外務次官はこれに関し次のように発言している
「パレスチナの代表者が、国連およびその他の国際機関へのんれらの加盟申請が、イスラエルとの交渉継続に代わるものではない、取って代わるものではないいという立場にしっかり立脚している事を、満足を持って特に指摘したいと思う。
これは原則的なことだ。
何故なら交渉を通じてのみパレスチナ国家が、今後イスラエルおよび、その他の国々と隣り合って安全に存在してゆくための、完全な領土保全を保障し得るからだ」
外務次官は、このように述べている。

パレスチナのユネスコ加盟申請の討議を前に、アメリカとイスラエルは、ユネスコの他の加盟国を、言ってみれば脅迫するようなことを試みてきた。
アメリカ政府はユネスコへの融資をストップすると発表した。アメリカはユネスコの予算の22%を出資している。しかしこれは107の国々がパレスチナの加盟を支持する妨げには結局ならなかった。
結果が発表された後、アメリカ国務省はユネスコへの財政支援を止めるとの声明を出している。

アメリカ、イスラエル両政府は交渉プロセスに期待しながら、何故か1年以上も、それが凍結されている事には口をつぐんでいる。
凍結されたのはイスラエルが歩み寄りをすることなく、占領地区での入植を活発化させたこと。そして1967年の境界線まで戻るという事を拒否したからだ。
尚これはパレスチナ人が国連加盟を求めて、国際社会に示した訴えの基礎となっている部分だ。

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11月1日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
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