今週トルコのイスタンブールでは、アフガニスタンの諸隣国およびアフガニスタン情勢の早期正常化に関心を持つ、地域大国が集まる会議が開催された。
会議では決議が採択され、平和の維持および経済成長においてアフガニスタンに最大限の支援を行う姿勢が打ち出されている。
ところがロシアの戦略研究所のボリス・ヴォルホンスキー専門家は、そのような形式の裏には先進国および、地域大国同士の対立が隠されていると指摘し次のように述べている。
「アフガニスタンでの平和維持問題は、多くの不確定要素を含んだ課題だ。
例えば、これから3年後2014年までにアメリカが自らの駐留軍を、撤退させるかどうかも確実ではない。
アメリカおよびNATOの作戦では、オサマ・ビン・ラディンの殺害以外に目立った結果は残せていない。
逆に2001年と比べタリバンの活動はさらに強力になっており、テロリズム全体としてみれば、東アフリカから東南アジアまで広がりを見せているのだ。
また麻薬の生産が増大していることは指摘するまでもないだろう」
専門家は、このように述べている。
アメリカは、この地域での影響力を維持しようとしている。それ故アメリカ軍のアフガニスタン撤退が行われたとしても、状況にはそれほど大きな変化は有り得ない。
数万人単位の警備会社の職員が兵士にとって代わるか、パキスタンやペルシャ湾岸諸国に、新しい米軍基地が設けられるかということになるだろう。
ヴォルホンスキー専門家は、アメリカはアフガニスタン問題の解決において、代理戦争の論理を使いインドを言わば、自らの代理人としようとしているのではないかと指摘し、さらに次のように語っている。
「インドの地域での国益は中国の拡大を防ぎ、過激イスラム主義勢力を抑えるという点でのみアメリカの国益と一致している。
一方イラン問題においては、インドの立場はアメリカのそれとは大きく異なっている。インドの現在の世界的影響力は非常に大きくなっており、他人のゲームに参加するとは思えませんし、ましてや他人の利益を代弁するようなことには賛成できないだろう」
専門家は、このように指摘している。
インドがアフガニスタンと戦略パートナーシップの合意に調印して以降、アフガニスタンがインドとパキスタンの利害の衝突の場所では、んーに(※(???)女性アナウンサーが喋った通りそのまま記載)なるのではないかという指摘が高まっている。
冷戦時代のパキスタンは、インドおよびソビエトの影響力を阻止するための、アメリカの防波堤としての役割を果たしていた。現在、パキスタンは中国を主要な同盟国とし関係を深めている、
これに付いてヴォルホンスキー専門家は、さらに次のように指摘している。
「今日、アフガニステン(※(???)女性アナウンサーが喋った通りそのまま記載)での最大の外国投資国となっているのは中国だ。
アメリカやその同盟国が多額の軍事費を浪費している間に、中国企業はアフガニステン(※(???)女性アナウンサーが喋った通りそのまま記載)での天然資源を自らのものとしてきた。
しかしそれが成功するためには政治的な安定が必要だ。そこで中国とアフガニスタンの指導部を結ぶパイプ役としての、パキスタンの役割が重要となってくるわけだ」
専門家は、このように指摘している。
またアフガニスタン北部の隣国であるウズベキスタンやタジキスタン、トルクメニスタンなども地理的な意味においてだけでなく、民族的な意味においてもアフガニスタンに自らの利害を生み出している。
ロシアも当然、麻薬が根絶され、平和で繁栄したアフガニスタンを望んでいる。
その意味でアフガニスタン情勢は、多くの国の「しわく(???)」が錯綜する複雑なものとなり続けるだろう。
※(???)女性アナウンサーは「しわく」と言ったが、もしかして「思惑(おもわく)」のこと???
※この女性アナウンサーが担当のときは、内容よりも喋る言葉に注意が傾いてしまう
11月4日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
会議では決議が採択され、平和の維持および経済成長においてアフガニスタンに最大限の支援を行う姿勢が打ち出されている。
ところがロシアの戦略研究所のボリス・ヴォルホンスキー専門家は、そのような形式の裏には先進国および、地域大国同士の対立が隠されていると指摘し次のように述べている。
「アフガニスタンでの平和維持問題は、多くの不確定要素を含んだ課題だ。
例えば、これから3年後2014年までにアメリカが自らの駐留軍を、撤退させるかどうかも確実ではない。
アメリカおよびNATOの作戦では、オサマ・ビン・ラディンの殺害以外に目立った結果は残せていない。
逆に2001年と比べタリバンの活動はさらに強力になっており、テロリズム全体としてみれば、東アフリカから東南アジアまで広がりを見せているのだ。
また麻薬の生産が増大していることは指摘するまでもないだろう」
専門家は、このように述べている。
アメリカは、この地域での影響力を維持しようとしている。それ故アメリカ軍のアフガニスタン撤退が行われたとしても、状況にはそれほど大きな変化は有り得ない。
数万人単位の警備会社の職員が兵士にとって代わるか、パキスタンやペルシャ湾岸諸国に、新しい米軍基地が設けられるかということになるだろう。
ヴォルホンスキー専門家は、アメリカはアフガニスタン問題の解決において、代理戦争の論理を使いインドを言わば、自らの代理人としようとしているのではないかと指摘し、さらに次のように語っている。
「インドの地域での国益は中国の拡大を防ぎ、過激イスラム主義勢力を抑えるという点でのみアメリカの国益と一致している。
一方イラン問題においては、インドの立場はアメリカのそれとは大きく異なっている。インドの現在の世界的影響力は非常に大きくなっており、他人のゲームに参加するとは思えませんし、ましてや他人の利益を代弁するようなことには賛成できないだろう」
専門家は、このように指摘している。
インドがアフガニスタンと戦略パートナーシップの合意に調印して以降、アフガニスタンがインドとパキスタンの利害の衝突の場所では、んーに(※(???)女性アナウンサーが喋った通りそのまま記載)なるのではないかという指摘が高まっている。
冷戦時代のパキスタンは、インドおよびソビエトの影響力を阻止するための、アメリカの防波堤としての役割を果たしていた。現在、パキスタンは中国を主要な同盟国とし関係を深めている、
これに付いてヴォルホンスキー専門家は、さらに次のように指摘している。
「今日、アフガニステン(※(???)女性アナウンサーが喋った通りそのまま記載)での最大の外国投資国となっているのは中国だ。
アメリカやその同盟国が多額の軍事費を浪費している間に、中国企業はアフガニステン(※(???)女性アナウンサーが喋った通りそのまま記載)での天然資源を自らのものとしてきた。
しかしそれが成功するためには政治的な安定が必要だ。そこで中国とアフガニスタンの指導部を結ぶパイプ役としての、パキスタンの役割が重要となってくるわけだ」
専門家は、このように指摘している。
またアフガニスタン北部の隣国であるウズベキスタンやタジキスタン、トルクメニスタンなども地理的な意味においてだけでなく、民族的な意味においてもアフガニスタンに自らの利害を生み出している。
ロシアも当然、麻薬が根絶され、平和で繁栄したアフガニスタンを望んでいる。
その意味でアフガニスタン情勢は、多くの国の「しわく(???)」が錯綜する複雑なものとなり続けるだろう。
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※(???)女性アナウンサーは「しわく」と言ったが、もしかして「思惑(おもわく)」のこと???
※この女性アナウンサーが担当のときは、内容よりも喋る言葉に注意が傾いてしまう
11月4日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル