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アメリカ、ミサイル防衛システムの対応は厳しいものに

2011-11-30 | ラジオ
すでに今週明らかになったようにロシアのメドヴェージェフ大統領は、アメリカがヨーロッパにMD・ミサイル防衛システムを配備しようとしていることに対して厳しい対応を見せている。
その一方で露米関係のリセットを阻むこの問題について、交渉を継続する用意があることも示している。

メドヴェージェフ大統領は、ロシアの立場を次のように述べている。
「カリーニングラードにおけるミサイル警戒レーダーを臨戦態勢に置くよう、国防省に指示をだした。
また戦略核に関連する施設の防衛体制を強化している。戦略ロケット軍および海軍が保有する弾道ミサイルに付いては、MDシステムを突破できるような新しい装備を加えることになる。
それにMDの情報システムや管制システムを、破壊できるような方法も開発する。このような措置は十分に効果的で、費用も最小で行えるものとなる」
メドヴェージェフ大統領は、このように発言している。

2010年11月、リスボンで開かれたロシア・NATOサミットでは、対話への道筋が開かれた。
両者は共同でヨーロッパのMDシステム構築に取り組む準備があることを表明した。
しかし間もなく明らかになったこととして、ロシアとアメリカの立場は一致しないことが分かった。
ロシアはアメリカとNATOが構築しているヨーロッパでの、MDシステムに自らも参加した上で、そのMDシステムがロシアに向けられたものではないことの保証を求めている。
しかしアメリカはそれに応じる動きは見せていない。

またさらに重要な点として、どこからのミサイル脅威に対応するものなのか、という点で、ロシアとアメリカの間には、一致した見解がないことが挙げられると、戦略評価研究所所長は指摘している。
「アメリカはイランなどの第三国からの、偶然のミサイル発射に備えるものだと述べているが、多くの専門家はイランは、まだそのような能力を有してはいないと見ている」
所長は、このようにコメントしているる

アメリカが今後もロシアの立場に十分に耳を傾けないならば、すでに合意されたことも見直しを迫られる可能性がある。
メドヴェージェフ大統領は、ロシアが戦略兵器削減条約から脱退することも在り得ると指摘している。
もちろんロシアは、アメリカおよびNATOが対話の構えを見せるのであれば、いつでも交渉に応じる考えだ。

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余談だが次の話題は「選挙キャンペーンに付いてだが、どうもこの男性アナウンサーは「キャンペーン」を「カンペーン」と言ってしまうみたいだね

11月28日放送 ロシアの声・週間ラジオ展望